記事によると、新型コロナウイルスの感染拡大防止として、撮影現場の安全面やスケジュール調整に万全を期すためで、出演者側とも協議中とみられるという。
「同局は民放キー局に先駆けてコロナの感染対策を実施。社員たちのテレワークを取り入れ、今月末までは2割程度の出勤体制で放送を続けている。そういう局だけに、社員と出演者の安全を考えて、早めに決断を出すことになりそうだ」(テレビ局関係者)
政府の緊急事態宣言は14日に39県で解除されたが、テレビ局の本社が集中している東京や大阪など8都道府県では今月末まで継続中。安倍晋三首相は、状況次第で末日前の解除も示唆したものの、先の見通しは立たない状態だ。
民放のみならず、NHKは大河ドラマ「麒麟がくる」については、6月7日放送の第21話(全44話)まで、朝の連続テレビ小説「エール」は6月27日放送の第13週まで収録済みだが、共に15日に放送の中断を発表。当面は再放送や総集編、特別編などで対応するとみられている。
「緊急事態宣言が解除されても、ドラマの現場は『3密』になりがちなので、ロケ地選びが難航しそう。都内や大阪ではまず難しそう。かといって、地方都市は感染防止拡大のため他都道府県民が来るのを嫌がるので、まず許可は降りないだろう。各局のスタジオにしても感染者が出たら困るので、大勢の出演者・スタッフが集まってのロケは避けたいところだろう」(放送担当記者)
今後、しばらくは年単位でコロナとの「共生」が求められることになりそうだが、エンタメ業界にとっては“冬の時代”が続くことになりそうだ。