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レジャー 2006年11月24日 15時00分
JCダート 古谷◎ ブルーコンコルド GI連勝中の勢いを買う
競馬の祭典第1弾「ジャパンCダート」(GI ダ2100m)が25日、東京競馬場で行われる。「パドック最前線」の古谷剛彦記者はブルーコンコルドを本命に指名。距離が長いとの見方があるものの、GI連勝中の勢い、血統から克服は可能との見解を示した。外国馬不在で何が勝ってもおかしくない今回のメンバーなら、アッサリまである。 JCは2頭、JCダートに至っては外国招待馬がゼロという今年のジャパンC。 「競馬のオリンピック」とうたってきたJCは、12月に香港のビッグレースができてから世界各国の有力馬がそろうことは求めづらくなった。まして、最もJC出走に積極的だったオセアニア地区から直行便がなくなったことも、近年の出走がない理由だけに残念でならない。 また、外国馬が勝つにしても、デットーリ騎乗の馬が過去10年中3回。地の利がある日本勢が上位を独占してきた最近の傾向からも、以前のような気持ちの高ぶりは少なくなってしまった。 一昨年のように、GIは同じ日にまとめ、お祭りのようにするのが売り上げ増にもつながるし、それは今年の川崎のJBCを見ていても感じることだった。GI分散で盛り上がると思っていた時代はもう過ぎ去ったと感じてほしい。 JCダートは地方競馬の祭典「JBC」が創設されてから、JBC組が4年連続連対中。トップクラスが出走するGIとして、ともにその地位を高めたものだが、今年は川崎のコース形態の問題で、スプリントがなくマイルで実施された。その覇者はブルーコンコルド。 本来なら、明らかに距離は長い。しかし、GIを連勝中の上、とにかく絶好調だ。折り合いもつくようになり、長くいい脚を使うようになってきた点も魅力十分。血統的にも父フサイチコンコルドは中距離重賞で強かったバランスオブゲームを輩出しており、自身もダービー馬なら、距離克服には不安は感じない。 抜きん出た馬がいない今年のメンバーなら、GI馬の底力を見せつける可能性は高いと見た。
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レジャー 2006年11月22日 15時00分
GIジャパンC追い切り速報 ディープ飛んだ!完全復活
凱旋門賞失格も禁止薬物使用問題も、もはや後遺症は皆無だ。「第26回ジャパンC」(GI 芝2400m 東京26日)に出走するディープインパクトが、モヤモヤをふっ飛ばす抜群のデモンストレーションを披露した。厳戒態勢を敷く陣営とは裏腹に、ディープ自身は実に気持ち良さそうな脚取りで完調アピール。現役ラスト2戦をV2で飾り、堂々と怪物伝説を完結する。 帰国後の“初フライト”に向け、離陸準備はOK。ディープインパクトが今朝(22日)、ジャパンCの最終追い切りを敢行し、万全の仕上がりをアピール。凱旋門賞失格のうっぷんを一気に晴らすかのごとく、超抜のデモンストレーションを披露した。 1週前に引き続き、今朝の鞍上も武豊騎手。ジョッキーを2週連続で乗せる“異例”の最終調整に報道陣からはどよめきが起こったが、ディープ自身はどこ吹く風。DWコースで6F78秒0、上がり3F37秒2→12秒3の好タイムを一杯にマークした。 「先週の追い切りでほぼ体は仕上がっていたし、息もできている。完全に勢いを取り戻した印象だね」 一連の問題で口数がめっきり減ってしまった池江郎師だが、ひたむきに駆ける愛馬の姿を確認し、温かな笑みを浮かべた。 昨日も同様に坂路→DWコースで軽めの調整が行われた。坂路モニターを確認した同師は「ほら、飛んでいるやろ」とニッコリ。その日はやや行きたがるようなしぐさに加え、脚を蹴り上げるようなうるさい面を見せていたものの、「ああいうのがいいときの証拠。前向きになってきているし、エネルギーがたまっている感じ」と完全復調を断言した。 泣いても笑っても現役で残すは2戦のみ。「今は咳もしていないし、とにかくここまでは順調そのもの。調整は非常にうまくいっています」 手ごろな頭数であろうと、ベスト条件であろうと、はたまた最大のライバルにノド鳴りの症状が現れようと陣営は関係なし。こん身の仕上げでレースに臨む。
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レジャー 2006年11月21日 15時00分
GIジャパンC 世界最強へ ハーツ 2度目のディープ狩りだ
昨暮れの有馬記念で日本中を驚かせた“あの男”が海外武者修行を終え、11カ月ぶりに母国に戻ってくる。日本馬でディープインパクトに唯一の土をつけているハーツクライが、秋の東京競馬を締めくくる「第26回ジャパンC」(GI 芝2400m)で堂々復帰。真の王者はオレだ!と言わんばかり2度目のディープ退治に闘志を燃やしている。 ハーツクライ、ノド鳴り発症!衝撃のニュースが栗東トレセンを駆けめぐったのは14日の昼下がりだった。 「ハーツクライVSディープインパクト」。いまや世界のホースマンたちが注目する優駿2頭が国内最強馬の座を懸けて臨むジャパンC決戦を11日後に控え、自らの口から「ファンの方々に前もって伝えておきたかった」と喘鳴(ぜんめい)症の事実を公表した橋口師の行動は前代未聞であり、異例中の異例といえる。 しかし、ガラス細工と称されるサラブレッドが極限のスピードで本能を競い合う競馬において、各馬が大なり小なりの不安点を抱えてレースに挑んでいることを知らない人は少なくないはずだ。 ひと昔前のエリザベス女王杯。バレーボールのように腫れ上がった球節を前にしても、堂々と「桜花賞以上のデキ」と公言。結果、大惨敗を喫し見るも無残な姿で愛馬の引退を余儀なくされた西の名伯楽がいれば、1番人気に推された有馬記念を不可解な馬体減で敗れ、数日たってから「あれは虫下しをかけた影響で下痢が続いていたため」とこともなげに真相をばらし、物議をかもした坂路スタンドの番人etc...知らぬが仏の輩がまた存在するのも事実である。 その点、橋口師といえば栗東でも1、2を争うジェントルマン。「英国でも気になってはいたんだが、あれだけの強豪相手によく頑張ってくれたし、競走能力には影響はなかったと思う。その後も症状は進行していない。もし、結果に影響するなら治療や手術も考えるが、現時点でその予定はない」と誰もが納得いく形で愛馬の状況を“事前”にリリースしてくれる。 さらに、「あなたたち報道陣の後ろには情報を欲するファンの方々がいるんだし、また、あたなたち自身も競馬ファンなんだから。だから私は事務的に対応するんです」とキッパリ。勝負は時の運といえども、この状況下で惨敗でもすれば、非難を受けることは避け難いが、JRAが掲げる公正競馬を真に貫いた橋口師の勇気ある英断には万雷の拍手を送りたい。 もっとも、ネガティブな話が出たとはいえ、当のハーツは復帰戦のここを目標に順調に乗り込みが消化されている。 1週前追い切りに騎乗したルメール騎手は、「先生から少しノドが鳴っていると聞かされたが、僕が乗った追い切りに関してはノープロブレムだよ」とニッコリ。「1本目からパワフルなキャンターだったし、2本目(800m51秒9)も自分がリーダーだという感じで、すごい加速で相手を交わしていった。去年のジャパンCと同じくらい力強かったし、今回もチャンスは十分」と力強く締めくくった。 その昨年は豪快なイン強襲劇もハナ差届かずの2着惜敗。しかし、追い込み一辺倒だった当時とは違い、現在のハーツは緩急自在に立ち回れるようになった。頼もしい鞍上とともに、UAE→英国とわたり、武者修行を積んできた成果を母国で発揮するときがきた。
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レジャー 2006年11月20日 15時00分
GIジャパンC ディープ汚名返上だ 圧倒的Vでケジメつける
今週のメーンは「第26回ジャパンC」(GI 芝2400m 東京26日)。禁止薬物使用で凱旋門賞を失格になっても、主役はやはりディープインパクト(牡4歳、栗東・池江郎厩舎)で揺るがない。“人間の都合上”とはいえ、すっきりしない感は否定できないだけに、陣営ともども汚名返上を期している。だが、同レースには1番人気馬劣勢の不吉なデータも…。 フランスギャロの裁定を無条件でのむ(失格+調教師への罰金)という形で幕を閉じた、ディープインパクトの禁止薬物使用問題。“人間の都合上”は一応の終結を迎えたが、やはりモヤモヤ感は否めない現状だ。きっちりとしたケジメをつける意味でも、ここは圧倒的な勝利が必要となるだろう。 同問題の噴出元となったのは、国民的イベントとなった競馬界のW杯・凱旋門賞。「馬場が合わなかった」「仕掛けが早かった」「位置取りが前すぎた」など、数々の敗戦理由がファンの間には飛び交ったが、「今日は飛ばなかった…」とはレース後の武豊騎手。“疑惑”の影響もあって敗因追及はなされていないものの、とにかく力を出し切れずの3着であったことは間違いない。 池江郎師も「不幸で残念な結果」と語るにとどまったが、その表情からは世界ナンバーワンであるという自負がいまだ薄れていないことが容易に推測できる。 仕切り直しの一戦には「レース後の間隔が短いので」(同師)ということで、天皇賞・秋ではなくこのジャパンCを選択。大事を取ったことと、頭を切り替えての再出発で、本来のディープが戻ってきた。15日の1週前追い切りは、DWコースで6F77秒7→62秒7→50秒2→38秒1→12秒5。併走馬を3馬身ちぎるパフォーマンスに加え、直線では矢のような伸び脚を見せた。「やっぱりディープだった」という武豊騎手のコメントからも完全復調の気配が感じられる。 「前半はムキになっていたので時計は思ったより速かったけど、動きは良かったね。ちょっと行かせてあげたらすぐ落ち着いたし、凱旋門以来だけど、順調にきているのが分かった」(同騎手) 舞台は5馬身差の驚がく勝利(ダービー)が忘れられない東京の2400m。日本での唯一の敗戦を喫した中山や、掛かり通しでファンの不安をあおった3000m(菊花賞 京都)などに比べると限りなくベストに近い条件といえる。 「馬は気合が乗って、目の覚めるような動きを見せている。相手もいることだが、それよりも、とにかく元気なディープを見てもらえれば」。力さえ出し切れればハーツクライも相手ではない。池江郎師の言葉には、ラスト2戦を勝利で収めることができるという自信がみなぎっていた。
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レジャー 2006年11月18日 15時00分
GIマイルCS 藍子 キンシャサ奇跡起こす
19日に京都競馬場で行われる「第23回マイルCS」(GI 芝1600m)で奇跡の初的中を起こします!女優の佐藤藍子は本命にキンシャサノキセキを指名した。今年のNHKマイルCでもお世話になり、見事に3連複で大儲けしたという藍子は自信満々。今週こそ初の的中馬券を手にできるか注目だ。 ◆マイルCS◆スプリンターズSから続く連敗に今週こそ終止符を!奇跡の初的中を託すのは、キンシャサノキセキです。 私はフジキセキ産駒が大好きなんですが、この馬は今年のNHKマイルCのときに馬券を取ったんです。あのときは勝ったロジックを軸にしていて、穴に面白いと思っていたのが、3着のキンシャサと、2着したファイングレインのフジキセキ産駒2頭。3連複(3万100円)を取ったので、思い入れが強い馬です。 休み明け2戦目だった前走の桂川Sを勝って調子も上がっているようですし、今回もフジキセキ産駒が“キセキ”を起こし、初的中を私にプレゼントしてくれることを祈って声援を送ります。 馬連の軸はダイワメジャー。毎日王冠、天皇賞・秋と、皐月賞を勝った当時の調子を完全に取り戻している印象です。鞍上のアンカツさん(安藤勝騎手)も引き続き手綱を取るし、ちょっと死角は見当たらないかな、と。あの安定感を見せられたら、不安材料はなく、連は外さない気がします。 相手にはキンシャサと、NHKマイルCでお世話になったロジックを。この馬はNHKマイルCのときに、写真で顔を見て「ぶっとい流星がカワイイ」って思ったんです。「論理的」って意味も「哲学っぽくて、かっこいいなぁ」って。そんな感じで選んだ馬で馬券を取ったのは初めてだったので、すごく印象深い一頭。鞍上のルメール騎手は昨年の有馬記念でハーツクライに騎乗してディープインパクトを負かしたように、今回もやらかしてくれそう。 3連複はキンシャサとダイワメジャーを軸に、ヒモにはロジック、あとはプリサイスマシーンに流します。この馬は競走馬らしくないノボーンとした顔をしていて超カワイイ。超お気に入りです。それに前走のスワンSを松岡騎手で勝ちました。今回も変わらず手綱を取るし、気になる存在です。 あとはカンファーベスト。母父のシンザンは渋いですよね。「日本の競馬はシンザンから始まった」って言葉をよく聞くし、そんな由緒ある血を見たら、競馬ファンとして買わないわけにはいかない。また、父のアンバーシャダイも現在29歳で私と同い年。自分自身と重ねちゃう面もあります。 スプリンターズSで本命にしたステキシンスケクンも押さえます。前走のスワンSは1400mに距離が延びて4着。さらに1F距離が延びれば馬券対象になると思います。 2歳のころ、クラシック候補だったマルカシェンクもキッカケひとつで復活する可能性を秘めていると思います。大好きでずっと追いかけている馬でもあるので、声援を送らずにはいられません。 最後にシンボリグランも。私はもともとシンボリルドルフが好きだったことがキッカケで、シンボリ牧場の引退馬の余生を支える「フォスターペアレントの会」に入っています。現在はシンボリクリヨンっていう仔の余生を支えているんです。そんな関係でシンボリ牧場にも何度か足を運んだこともあり、シンボリの馬は必ず馬券を買います。シンボリグランはスワンSで2着に好走したし、今回も頑張ってほしい。 最後に枠連の(5)(7)も押さえておきます。今回は大好きな馬がホントに多くて選ぶのに困ってしまいました。ダンスインザムードもハットトリックも勝機は十分だと思いますけど…今回は見送りました。今週こそは初的中を! キンシャサノキセキよ、奇跡を起こして! (14)の単勝、馬連は(10)から(14)(4)、3連複は(10)(14)を軸に、(4)(3)(6)(9)(15)(16)に。前記の枠連を加えた全10点を100円ずつ。
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レジャー 2006年11月17日 15時00分
マイルCS確定 古谷指名 大穴 ロジック
19日(日)に行われる「第23回マイルCS」(GI 芝1600m 京都)の枠順がきょう確定した。古谷剛彦記者は春のNHKマイルCを制した3歳馬ロジックを本命に指名。近年、マイル路線はメンバーが手薄になっており、今年も波乱含みとの見解を示した。3歳馬トップクラスの能力を持ってすれば、古馬、外国勢をまとめて差し切るシーンは十分に考えられる。 3コーナーでは、本田騎手の手が動き、ヒヤッとした場面もあったが、直線で他を突き放し、無敗で牝馬チャンピオンに立つはずだったカワカミプリンセス。しかし、直線入口で内に切れ込んでいった時に、こちらも見ていてヤバイな…とは思った。 最近、審議に対してはやたら多くの意見が出ているが、このこと自体に文句をいうのは個人的には論点がずれていると感じる。 今は審議のランプが灯れば、確定後にパトロールビデオを見せてくれる。審議放送でも対象馬を発表するなど、徐々に説明をするようにはなったが、それでも説明責任は果たし切れていない。その上でファンはパトロールビデオを見て、さまざまな感想を持つのだ。 GIで、しかも無敗のプリンセスを降着に…といった温情なくルールにのっとって降着になったことは、日本の競馬にとってプラスに働くことは間違いない。個人的に馬券がクズとなってもだ。 GIはまだ続く。層の薄いマイル路線は外国馬にあっさり優勝される状況が続いている。この「マイルCS」も確固たる中心馬がおらず、波乱は十分あり得る。 ロジックに期待する。NHKマイルCは、当日の雨とロスなく内ピッタリを回った武豊騎手の好騎乗もあり、恵まれたGI制覇の印象が強かったが、ダービーでも5着に追い込み3歳トップクラスの能力は証明した。 秋2戦はまったく良いところがないが、前走にしても春より22kg増えての出走。成長分を加味しても太めが残っているのは明らかだ。今回は中1週で絞れる可能性が高くなるだけに、かえって好結果を生むだろう。
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スポーツ 2006年11月16日 15時00分
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
新日本プロレスは15日、来年1・4東京ドーム大会を全日本プロレスの全面協力で両団体35周年記念大会として行うことを発表。IWGPと3冠両タイトルマッチの開催を明らかにした。プロレス界の2大メジャーによる“合同興行”。しかし、水面下では早くも至宝をめぐりバトルが開戦。早速、新日プロのサイモン猪木社長は全日プロの至宝強奪を厳命したが、その裏ではすでに3冠獲りに新日プロの超ビッグネームを挑戦者に擁立する仰天プランが浮上しているという。 プロレス界の両翼が強力タッグを結成だ。 この日、決戦の地となる東京ドームで行われた会見には新日プロのサイモン猪木社長と親会社ユークスの谷口行規社長に加え、全日プロの武藤敬司社長が出席。会見ではサイモン社長が「テーマは決意。何が何でも成功するという強い決意で臨みます」と語り、谷口社長も「お客様に夢のあるカードを用意します」と決意を述べた。 同大会は来年ともに創立35周年を迎える全日プロとの“合同興行”で、IWGPヘビー級王座と3冠ヘビー級王座の両団体の看板タイトル戦の開催も決定。武藤社長は「ユークスさんとは業務提携している仲ですし、ウチも新日本も35周年。大きな祭りができればと思い全面協力することになりました」と完全バックアップを約束した。 いわばマット界の2大メジャーが“強力タッグ”を結成したワケだが、至宝を懸ける以上は生ぬるいことばかり言ってられない。会見終了後になるとサイモン猪木社長は表情をガラリ一変。眉間にシワを寄せながら早速「IWGPと3冠のタイトル戦を行うことになりますけど、ウチの選手に勝ってもらう」とケンカ状を叩きつけた。 そればかりか「早めに3冠に挑戦する選手をリストアップしたい。絶対ウチが勝つためにネ…」と完全に全日プロの至宝を強奪する覚悟なのだ。となれば、現3冠ヘビー級王者の鈴木みのるからタイトルを奪還するという大役を務めるのは誰になるのか。新日プロのフロント幹部は次のように言う。 「3冠獲りにはみのるとの確執があるIWGPのV10王者永田裕志や天山広吉、12・10でIWGP戦を行う棚橋と中邑の負けた方などがピックアップされていますが、実は候補はそれだけじゃないんです。本腰で3冠獲りを考えるならば適任なのは長州現場監督をおいてほかにはいないでしょう。やっぱり大舞台にはめっぽう強い方ですからね」 長州はここにきて棚橋弘至が保持するIWGPヘビー級タイトルに挑戦をほのめかすなど、コンディションの上昇とともにまさかのタイトル戦線復帰をちらつかせ始めている。全日本在籍時の1986年4月にPWFヘビー級タイトルを奪取した実績があるものの、3冠挑戦は初。しかも、ドーム大会の成功を握る目玉カードとなれば、レスラー人生最後の“革命”としてこれ以上のシチュエーションはない。自ら腰を上げる可能性は十分と言える。 傍若無人に王道マットを荒らしまくる鈴木から新日本勢が3冠を取り戻したとなれば、手をこまねいていた全日本の面目は丸つぶれどころか、看板に大きな傷跡を残すことになりかねない。一見、友好的なムード漂う3冠、IWGPの同日タイトル戦決定は、ともすれば事実上の“乗っ取り合戦”に発展するキナ臭さを含んでいる。舞台裏では早くも激しい駆け引きが始まっている。
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レジャー 2006年11月15日 15時00分
マイルCS追い切り速報 まさに今が旬 デアリングハート 2強崩しへ完璧
GIとしては久々に“東高西低”の様相を呈している「第23回マイルCS」(芝1600m 京都19日)だが、やはり中央競馬を席巻してきた関西勢がこのまま黙っているわけはない。最終追い切りがいっせいに行われた今朝(15日)の栗東トレセンで、ひときわオーラを放っていたのはデアリングハート。ここへきて2連勝中と勢いは抜群で、陣営もひそかに大物食いを狙っているという。 メジャー、ダンス何するものぞ。充実の4歳秋を迎えたデアリングハートはまさに今が旬。2連勝中の勢いを駆る絶好調娘が、こん身のデモンストレーションで2強食いを猛アピールだ。 「き甲が抜けて、胸前にもいい筋肉がついてきた」という藤原英師の言葉通り、春とは比べものにならないほどアカ抜けた好馬体。加えて、冬を迎えようとするこの時期に毛ヅヤも目を見張るほどの色つや。ひと目に「状態面は文句なし」というコメントが理解できる。さらに、今朝の最終追い切りではじき出した調教時計もまた絶品だった。牝馬とは思えぬ力強いフットワークで6F81秒8、上がり3F38秒2→11秒8を一杯にを計時し、報道陣から感嘆のため息を誘ったのだ。 「最近はレースを使ってもガタッとくることが少なくなった。先週もいい動きだったし、心配するようなところは何もない。以前はレースでパニックになる場面もあったが、精神面での成長も感じられるね。充実期?うん、そういうやつかもしれへんな(笑)」 師は満面の笑みで愛馬の順調ぶりに太鼓判。「具合がいいから、一時はエリザベス女王杯出走も考えていた」というだけに、デキに関しては何の心配もいらなさそうだ。 また、2連勝の中身も濃い。クイーンSは4角先頭の横綱相撲で完勝。前走の府中牝馬Sではディアデラノビア(エ女王杯3着)の猛追を完封した。レース前に師が「東京の1800mやろ。何か後ろの馬に差されるんちゃうか」と自信なさげに語っていたのを思い出すが、それ以上の走りをやってのけてしまったのだから、その成長ぶりは陣営の期待をすでに上回っている。 「今年は生粋のマイラーというのが、特に人気馬の中に少ない。中距離あたりがベストっぽいメンバーだし、ペースはある程度、落ち着くんじゃないかな。ゆったり進められれば、展開も向いてくるからね。結果の出ている京都なら」(同師) 3歳時には牡馬を相手にNHKマイルC2着の実績。あのラインクラフト(昨年のこのレース0秒2差3着)と接戦を演じたことからも、能力的に足りないわけがない。鞍上も主戦・藤田に戻るとなれば、一発の雰囲気がプンプンと漂う。
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レジャー 2006年11月14日 15時00分
マイルCS ダンスインザムード マイル+藤沢和師+武豊=必勝
19日に京都競馬場で行われる「第19回マイルCS」(GI 芝1600m)で抜群の強さを誇るのが、常勝軍団・藤沢和厩舎。今年はダンスインザムード(牝5歳)で、同レース5勝目を目指す。天才・武豊騎手とのコンビ復活で、桜花賞、ヴィクトリアマイルに続く3つ目のGIタイトル獲得を目論む。マイルCSの勝利の方程式を知り尽くした指揮官の秘策とは? JRAで行われている芝の短距離(1200-1600m)GI9Rを完全制覇、通算13勝を挙げている藤沢和厩舎。なかでもマイルCSは史上最多の4勝をマークしている。 今年、送り出すのはダンスインザムード。天皇賞・秋は6着に終わったが、桜花賞、ヴィクトリアマイルとGI2勝の1600mで巻き返しを期す。 「前走は前半いい感じで行っていたのに、坂を上がってから、急に手応えが怪しくなった。デキは良かったんだけど…」と首をかしげる葛西助手。ただ、勝ったダイワメジャーには理想的な流れだったことも確か。負けたとはいえ、強力メンバー相手に0秒5差、5着スイープトウショウとは半馬身差なら、悲観する内容ではなかった。 幸い反動はなく、中間は好気配。10日に行われた1週前追い切りはモヤのため、動き、時計とも確認できなかったが、「疲れはないし、順調にきているよ。使ってきている馬だから、もうそんなにやらなくても大丈夫」と同助手。藤沢和師も「15-15程度。予定通りですよ」と笑顔を見せた。 マイルCSは過去2年、(2)(4)着と上位争いを演じてきた。さらに今回は桜花賞でコンビを組んだ武豊騎手に鞍上強化される。「落ち着きが出たし、カイ食いもおう盛。去年よりいい状態で出られるのは間違いない。1600mは上手に競馬をしてくれるし、乗り役さんも頼りになる。今年いっぱいで牧場に帰る馬。頑張ってほしい」と同助手。有終の美をGI制覇で飾るシーンは十分だ。
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レジャー 2006年11月13日 15時00分
マイルCS メジャーGI連覇だ
今週は京都競馬場で最強マイラー決定戦「第23回マイルCS」(GI 芝1600m 19日)が行われる。注目は前走の天皇賞・秋で、2つ目のGIタイトル奪取を成し遂げたダイワメジャー(牡5歳、美浦・上原厩舎)だ。陣営は指揮官の上原師を筆頭に超強気モード。1987年のニッポーテイオー以来となる天皇賞・秋→マイルCSの2連勝達成に向け、準備は整っている。 天皇賞・秋を制し、古馬チャンピオンに輝いたダイワメジャーが、返す刀でマイル王者の座に挑む。 デビュー戦(2着)のパドックで緊張のあまり、寝転んで動かなくなってしまったのは、有名な話。「神経質で環境が変わるとすぐ下痢をした」(上原師)と言うほど、精神的にひ弱だった馬が皐月賞を勝ち、その後はノド鳴りで競走生命の危機に陥りながらも、古馬の頂点を極めた。「本当にえらい馬だと思う。でも、これでも、ようやく本物になってきたかなっていう感じなんだ」と師は発展途上を強調する。 前走後はジャパンC参戦も視野に入れていた。「天皇賞の内容から、あと2Fの延長はこなしてくれそうだし、充実しているときに強い馬にぶつけてみたいという気持ちはあった。中3週のローテーションもいいから」(上原師)。結局、距離適性の高いマイルCSに向かうことになったが、「もともと秋に復帰したときから、最大目標にしていたレースだから、中2週でも何の問題もない」と師。「これから、まだまだ良くなる馬だしね」と来年のJC挑戦に含みを持たせた。 もちろん、中間は順調そのもの。激走の後だが、疲れはなく、連日、元気いっぱいの動きを見せている。「とにかく元気が良すぎて…。だいぶ大人になってきたけど、まだ風の強い日などは気を許せない。天皇賞馬が落ち葉1枚に驚いていては困るんだけどね。大型馬でパワーがあるから、毎日、3人、4人がかりだよ」と師は笑顔で話す。 昨年は直線で早めに先頭に立ち、そのまま押し切るかに見えたゴール寸前、ハットトリックの大外強襲にあってハナ差2着と涙をのんだ。「悔しいけど、よく粘った」と師。3着ラインクラフトには1馬身差をつけており、スピード上位を証明してみせた。 そして、今年は大きな援軍を得た。「乗り役さんが手の内に入れてくれているから」と師が全幅の信頼を置く安藤勝騎手が今回も手綱を取る。毎日王冠、天皇賞・秋と完ぺきな騎乗で勝利に導いた同騎手は「切れ味はないが、平均的な脚を長く使える馬。瞬発力勝負にならなければチャンス。そのためには自分から動いていける外めの枠がいい」とGI連覇にシミュレーションもばっちりだ。 「当日輸送だと減る傾向にあるが、関西は前日に運んで1日置いておくから、ふっくらした馬体で出せる。叩き3戦目で状態もベストでいけそうだし、間違いなく去年より力をつけているからね」と力強く締めた師。その顔は自信にあふれていた。
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