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スポーツ 2006年10月31日 15時00分
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
パンクラス尾崎允実社長が、2007年早々にも新機軸となるビッグマッチを首都圏で開催することを明らかにした。これまでパンクラスは、競技性を重視してきたが、エンターテインメント性を取り入れ、ライト層にもアピールできるカードを組む構え。さらに、関係者によると、芸能人ファイターの参戦も検討されているといい、荒鷲・坂口征二の二男で俳優の坂口憲二やお笑いタレント・今田耕治、暴走アーティスト・押尾学などの名前が浮上しそうだ。 総合格闘技の雄、パンクラスが旗揚げ14年目の大勝負に打って出る。 1993年9月23日の東京ベイNKホール大会で産声をあげたパンクラス。UWFの流れをくみ、完全実力主義を掲げたハイブリッド・レスリングを船木誠勝、鈴木みのるの2大エースが体現。激しい攻防から、一瞬で勝敗がつくことも多く、“秒殺”という言葉をマット界に定着させた。 だが、現在の格闘技勢力図を見ると、総合格闘技の「PRIDE」、立ち技の「K-1」が巧みなメディア戦略もあり、2強の地位を確立。パンクラスは2番手、3番手の地位に甘んじているのが現状だ。 この状況を打破するため、パンクラスが来春にも大きな動きをみせるという。 尾崎社長は「以前は、競技性とエンターテインメント性の両方を目指していたが、この3、4年、競技性に偏っていたと思う。格闘技ファンじゃなくても楽しめる試合を組んでいきたい。子供も家族も見れるようなね。競技性のある試合とエンターテインメント性のある試合の両方を、K-1やPRIDEがやっているような大会場で仕掛けていきたいと思ってます」。コアな格闘技ファンだけでなく、ライト層を取り込める話題性のあるマッチメークを取り入れ、首都圏の1万人規模大会場でライバル団体に引けを取らない一大イベントを開催するプランを明らかにした。 エンターテインメント性、話題性のある試合の一例に、芸能人、別ジャンルのスポーツ選手による格闘技戦が浮上する。ボビー・オロゴン、金子賢ら芸能人ファイターがすでにリングデビューしているが、ある関係者によると、パンクラスの12・2有明大会でプロデビューする坂口征夫の弟で俳優の坂口憲二の格闘技デビュープランが浮上。パンクラス道場でトレーニングを行っているお笑いタレント・今田耕司のデビュー戦も考えられるという。 また、「HERO'S」参戦もウワサされる暴走アーティスト・押尾学も十分可能性がある。タレントファイターVSパンクラス所属選手の試合でも話題になるが、憲二VS今田、今田VS押尾、憲二VS押尾…など芸能人同士の戦いが実現すれば、格闘技マスコミはもちろんのこと、芸能マスコミが食いつくことは間違いない。 これまで、競技性の強い確かな戦いをみせるリングを確立したパンクラス。新たな一歩を踏み出すことで、「PRIDE」、「K-1」に並ぶポジションを強奪するつもりだ。
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レジャー 2006年10月30日 15時00分
JBCマイル バトラーV4で決める ダート界制圧
今週の川崎競馬は11月2、3日の2日間がJBCデー。2日には交流GIの「JBCマイル」(ダ1600m)が行われる。中央、地方所属の有力馬が一堂に会し、混戦模様の一戦だが、注目は目下3連勝中と勢いのあるメイショウバトラー(牝6歳、栗東・高橋成忠厩舎)だ。破竹の快進撃を続けるバトラーの好調の秘密とは? 管理する高橋成師を直撃した。 −−1年5カ月ぶりの欅Sこそ12着と惨敗しましたが、その後は破竹の快進撃が始まりました。 「長い間の休みがあって、これだけの競馬で3連勝するんだから、能力の高さとダート適性があったんだろう。若いころはわざとケイコで砂をかぶらせたり、折り合い面にいろいろと苦慮した馬だったが、それも今では見事に克服。脚元にも不安がなく、思い通りの調教を積めて、レースにも順調に使えているから馬自身にも力がついてくるんだろうな」 −−JBCマイルに参戦を決めた理由は? 「1度、地方のGIに使いたいと思っていたんだ。南部杯は除外で使えなかったが、深いダートの佐賀でサマーチャンピオンSを勝ったし、適性を示してくれたからね。しかも、当時はこちらも佐賀競馬は初めてで、手探りの状態。暑い盛りにいったん小倉に下ろして、そこから佐賀に入厩したが、案の定、狭い馬房で暑く、隣にうるさい男馬がいたから舟ゆすりをするなど、イレ込んで汗ビッショリ。当日のパドックなんて、もう“シュン太郎”でこれはダメだと思ったのに勝つんだからね。その時に本当に大したヤツだと思ったんだ」 −−26日の坂路では800m52秒4→37秒8→13秒5の好時計を楽々とマークしました。 「19日にすでに、坂路で53秒4、ラスト1F12秒8の時計を出しているように、この中間も予定通りのメニューをこなしているが、19日のケイコに比べても、26日の動きの方が良かった。上々の追い切りだったね」 −−最後に、JBCマイルに向けての抱負をお聞かせ下さい。 「脚質に幅が出て、どんな競馬もできる。ゲートを出たなりで競馬ができるのは強み。涼しくなって馬の調子はグングンと上がっているから、つねに脚元に細心の注意を払ってやらないといけないほど。今回の結果次第ではJCダートも視野に入ってくるし、楽しみな一戦だよ」
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レジャー 2006年10月28日 15時00分
GI天皇賞・秋 藍子同姓愛 佐藤哲インティライミ
本紙登場以来、いまだ的中のない女優・佐藤藍子。しかし、29日に東京競馬場で行われる「第134回天皇賞・秋」(GI 芝2000m)はお任せあれ!昨年はヘヴンリーロマンスの単勝を見事にゲットしているとあって、今週の推奨馬にはバッチリ自信がある。ディープインパクトの出走回避で混戦模様の一戦だが、藍子はインティライミに超自信の◎を打った。 3週連続で的中なしはかなりショック。プライベートでは結構当ててるんですけどねえ。パドックが見れたらなあ…。私は普段、パドックを見て馬を選ぶタイプなので、事前の予想では本調子が出ないんです(苦笑)。 でも、今週は任せてください。天皇賞・秋は昨年、ヘヴンリーロマンスの単勝(7580円)を的中させて、儲けた実績があるので自信のあるレースです。今年もビシッと当ててみせます! ◆天皇賞・秋◆私は普段、絶対軸の馬を決めて馬券を購入しています。今回の絶対軸に推すのは、インティライミです。 もともとこの馬は大好きで、昨年のダービー(ディープの2着)でも馬券を取らせてもらいました。ケガ(骨折)で休んでいた影響か、このところは調子を崩していたようですが、前走の京都大賞典で上がり3F33秒4の末脚を繰り出すなど、調子が上がってきた様子。そろそろ復活シーンが見られる気がします。 鞍上の佐藤哲騎手は私と同じ「佐藤」なので思い入れのあるジョッキー。「佐藤」は日本でかなり多い名字のはずなのに、今年のサッカーのワールドカップでも、野球のワールドベースボールクラシックでも「佐藤」の名字の人はいませんでした。その分、競馬の舞台で「佐藤」の活躍に期待したい。熱い“声援”を送っちゃいます。 単勝で狙うもう1頭はコスモバルク。海外でGI(シンガポール国際C)を勝ったし、そろそろ日本のGIレースでも勝っていいのでないかと。プロ野球で日本ハムが優勝するなど、北海道は勢いもあるので、道営のバルクにも頑張ってほしい。 今週こそ何が何でも的中させたいので、枠連も狙います。インティとバルクのいる4枠と5枠には、スイープトウショウとスウィフトカレントという怖い2頭がいます。昨年も牝馬が勝ったし、とくにスイープには頑張ってもらいたいです。 スイープは前走・京都大賞典の走りを見ても、強さは本物。昨年のヘヴンリーは恵まれた感があったけど、スイープなら強さを見せて牡馬勢を圧倒してくれそうです。スウィフトは今夏に調子が良かったし、秋も結果を残してくれるのでは。 馬連で狙いたいのはダイワメジャー。何となく直感的に怖いと思うんですよね。展開も向きそうですし、毎日王冠を勝った勢いは侮れません。 もう1頭はダンスインザムード。2年連続で牝馬が勝利し、今の時代を反映して馬の世界でも“女”が強いってことになる気がします。それに青鹿毛のダンスは馬体がかっこいい!オランダには「フリージアン」という馬車を引いたり、乗馬として利用されている馬がいるんですが、その黒い馬体は「北斗の拳」でラオウが乗っている黒王号のような雄大さ。ダンスも同じように馬体の格好良さがあるので、女の強さを見せてほしい。 馬券は、(9)(8)の単勝、枠連で(4)(5)、馬連は(9)から(8)(14)(4)(7)に流し。(4)(7)の牝馬2頭の馬連も押さえます。3連複で(4)(9)を軸に(14)(7)への流し。以上の合計10点で、今週こそ初的中を果たしてみせます!
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レジャー 2006年10月27日 15時00分
GI天皇賞・秋 北海道パワーだ!古谷が断!! コスモバルク“覇道”
ファイターズに続け!29日(日)に東京競馬場で行われる「第134回天皇賞・秋」(GI 芝2000m)の枠順が昨26日に確定した。北海道日本ハムファイターズの日本シリーズ制覇でわく北海道から、今度は競馬の頂点を目指し、もう一人の勇者コスモバルクが勇躍東京入り。レースをいまや遅しと待ち構えている。今年は駒大苫小牧も高校野球で大活躍。北海道旋風が吹き荒れる中、本紙・地方競馬担当の古谷剛彦はバルクにこん身の◎を打った。 夏の甲子園では、駒大苫小牧が準優勝。その雪辱も含め、北海道日本ハムファイターズが、とうとうやってくれた。 26日の北海道は、ファイターズの話題で持ち切りだったし、これほど感動した日本一も、久しぶりだった。 「ファイターズが日本一を決めて、その勢いに乗って、バルクも結果を出したい」 五十嵐冬樹騎手は、追い切りを終えてから、この言葉を繰り返してきた。 26日の最終追い切りは、抜群のラップを刻み、最後の1Fを13秒0でまとめた。門別競馬場の本馬場(ダート)は、馬場改修を終えたばかりで今月に入って使用できるようになった。その分、砂も深く、時計の掛かる馬場になっている。ダートが苦手なバルクとしては、4F53秒6→3F39秒9は、むしろ優秀な時計といえるだろう。 普段から攻め馬に騎乗している田部和師も、「乗っていて、背中の感触が良く、フットワークが抜群。間違いなくこの秋で一番のデキ」と手応えをつかんでいる。 そして、口数の少ない鹿島厩務員にしても、「前走とは比較にならないほど良い状態」と自信を持って、バルクとともに、26日の午前10時30分に、門別競馬場を出発して行った。 「北海道の皆さんは、世界でイチバンでーす!」 日本ハム・ヒルマン監督の言葉に、道民はわきにわいた。幾度となく、GI挑戦で涙を呑んできたバルクと五十嵐冬。今年、シンガポールで国際GIを制覇し、そのウッ憤は一度は晴らされた。一方で国内GIを獲らせたいという思いは、さらに強まったに違いない。プロ野球の次は北の大地の顔でもある競馬で!道民の声援がバルクと五十嵐冬を後押しする。
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レジャー 2006年10月26日 15時00分
GI天皇賞・秋 鶴留師が確信 盾の女王 スイープトウショウ
ディープインパクトの不出走で、にわかに混戦模様となった「第134回天皇賞・秋」(GI 芝2000m 東京29日)。しかし、日本馬で唯一ディープを負かしたハーツクライ、そして、一昨年の年度代表馬ゼンノロブロイを昨年の宝塚記念で一蹴した女傑スイープトウショウが実力的に一歩抜きん出ているのは間違いない。今春は軽度の骨折のため休養を余儀なくされたが、休み明けとなった京都大賞典を楽勝。栗東キャップ・谷口記者も、陣営の戴冠への自信のほどを肌で感じ取ったようだ。 胸躍らされた凱旋門賞は遠い昔話。突如の年内引退発表に、晴天の霹靂(へきれき)だった禁止薬物騒動、さらには秋天出否のドタバタ劇…。つぶらな瞳のディープインパクトに何ら罪はないが、関係者の不協和音には怒りを通り越し、悲哀すら感じてしまう。 そんなディープに翻弄される報道陣をよそに、われ関せずとばかり、昨年獲り逃した秋天にピタリと照準を合わせてきたのが女傑スイープトウショウだ。 ダンシングブレーヴの肌にエンドスウィープという配合がベストフィット。際立つ悍性のきつさから解き放たれる異次元の末脚は、牡馬を相手にしても一歩も引かないパフォーマンスを披露してきた。 通算<8216>。GI3勝を含む重賞6勝は、歴代の牝馬賞金獲得ランキングを見てもエアグルーヴ(1位)、メジロドーベル(2位)、ヒシアマゾン(3位)といった名だたる名牝に迫る勢いだ。 振り返れば、昨年までは「一度調教で立ち止まったらガンとして動かない。週に坂路でまともに乗れるのは、ほんのわずかだったから普通の馬の半分ぐらいしか量はこなせなかった」と池添騎手。それでも、2005年宝塚記念では後に日本馬で唯一ディープに後塵を浴びせたハーツクライや、04年年度代表馬のゼンノロブロイなどを一蹴してみせた。 それから早1年、円熟の5歳を迎えたスイープは、調教役の山田助手をはじめとする精鋭スタッフらの努力も手伝って、気の向くままに走っていたワガママ娘から大人の女へと見事に脱皮した。 「昨年に比べ、いろいろ精神面で余裕が出てきた。今では400mの角馬場でキャンターを長めに乗れるようになったし、一番馬場の広い(栗東)Eコースとの併用も可能になった。ケイコ量を距離に換算したら、昨年とは随分違うはず」(山田助手) 現実に復帰戦となった京都大賞典(1着)では、休み明け+オークス以来の2400mをあっさりクリア。本番へ向け、幸先の良いスタートを切った。 「これまでの休み明けといえば、詰め寄る競馬しかできなかっただけに正直、息がもつかどうか半信半疑だった」と話す山田助手も、この勝ちっぷりには目を丸くした。「勝負どころで他馬に周りを囲まれる苦しい位置取りだったが、手応えは進路をどう取るかぐらい余裕があったからね」。もはや陣営はディープが居ようと居まいと関係なし。本格化著しい愛馬に絶大な信頼を寄せている。 加えて、唯一の不安でもあった久々激走の反動も皆無に等しいと鶴留師はいう。「レコードが出るような流れだと、その後が怖いが、前走は正味、ラスト2Fだけの競馬。トライアルとしては理想的なステップが踏めた」とニンマリだ。 女傑スイープトウショウがディープに負けない鬼脚で府中の直線を飛んでみせる。
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レジャー 2006年10月25日 15時00分
GI天皇賞・秋追い切り速報 バランスオブゲームまた固まった
今週のメーンは伝統の「第134回天皇賞・秋」(GI 芝2000m 東京)。ディープインパクトの回避で、にわかに混戦模様を呈しているだけに、馬券的にも面白いレースとなった。注目は前走のオールカマーを制し、GII6勝目を挙げたバランスオブゲーム。今朝の追い切りは、お得意の“ドタキャン”で明日26日に持ち越されたが、中間の気配は文句なし。悲願達成へ陣営も気合十分だ。 これぞ勝利の方程式!? 7歳の老雄バランスオブゲームが最終追い切りを予定していた今朝、前走オールカマー時に続き、再び“ちょい悪オヤジ”ぶりを発揮した。 最近は坂路、コースを問わず、馬場入りを拒否する面が出てきて、陣営が調整に四苦八苦するシーンが多いが、この日も坂路のスタート付近でお得意の“フリーズ”。乗り手と十数分の格闘の末、あきらめた陣営は北馬場に移動させ、角馬場を周回するにとどまった。 「坂でゴネちゃって。仕方なく北の角馬場に入れました。明日はまた朝一番にやるつもりですが、(コースは)どこに入れるかはこれから考えます」と宗像師は戸惑いを隠せない様子で囲まれた報道陣にこう話した。 とはいえ、同じくこう着→追い日を1日延ばしたオールカマーでは、戦前の不安を一掃し、コスモバルクの猛追をハナ差退けた。「前走も、先週も、それで1日延ばしたんだけど、競馬で結果を出しているのだから心配ないよ」と師。この中間は15日に初時計(800m51秒9)を出すと、20日には50秒9→36秒3→12秒9。22日にも北Cコース(ダート)で5F68秒4をマークするなど、量は十分こなしている。 すでにGIIは歴代最多の6勝をマークしているものの、いまだGI勝利はない。「どうも本番に弱いというか…。力はあるのにね」と同師がぼやくように、過去、GIでは平成16年の安田記念と、ディープインパクトと対戦した今年の宝塚記念の3着が最高の成績だ。 が、今回は最大のチャンスが巡ってきた。ディープもハーツクライ(有馬記念)も不在。東では毎日王冠1、2着のダイワメジャー、ダンスインザムード、西では京都大賞典のスイープトウショウ、3歳のアドマイヤムーンあたりが人気を集める混戦模様。どの馬にも可能性があるレースといえる。「年齢的にもこの天皇賞が最後になるだろう」と師も力を込める。 過去、天皇賞・秋は(9)(11)着と結果が出ていないが、「2度とも外枠(15、18番)が響いた。力を出し切っていないから」と師。「本来、中距離が一番合っている。東京の2000mという条件は適していると思う。ケイコは大変だが、レースにいくと別のスイッチが入る馬だからね。いつもと同じ前々の競馬で」 弥生賞、セントライト記念を勝った3歳時からGI候補といわれ続けてきた逸材。ラストチャンスで大輪を咲かせるか、注目だ。
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レジャー 2006年10月24日 15時00分
GI天皇賞・秋 注目は黄色と黒の縦ジマ勝負服 狙え!社台ファーム2頭 ダンスインザムードとローエングリン
「第134回天皇賞・秋」(GI 芝2000m 東京29日)は黄色と黒の縦ジマの勝負服2頭が熱い!女傑っぷりが板についてきたダンスインザムードと脚質転換が奏功し完全復活したローエングリンの2頭だ。ともに前哨戦の毎日王冠で好走。名門・社台RHが96年のバブルガムフェロー以来、10年ぶりとなる秋の盾獲りに闘志を燃やしている。 天皇賞・秋といえば藤沢和厩舎。96年のバブルガムフェローを皮切りに、02、03年のシンボリクリスエス、04年のゼンノロブロイと史上初の3連覇を達成するなど計4勝をマーク。一昨年にはワンツーフィニッシュも記録している。 そんな“盾厩舎”が今年送り込むのが、前2年で(2)(3)着とあと一歩で涙をのんできたダンスインザムード。 デビューから4連勝で桜花賞を制覇し、同厩舎に初のクラシックのタイトルをプレゼントした馬だが、一時は競走生活の危機もあった。3歳暮れの香港Cで13着と惨敗。以降、(9)(18)(8)(12)(8)着と大スランプに陥ってしまったのだ。「本当に良くなったのはマイラーズC(2着)の後くらいから。性格的にきついところがある馬。今、思えば使い込んだ疲れもあっただろうし、ストレスもあったろう。時間がかかったが、よく立ち直ってくれた」と藤沢和師。 復活を遂げた今期は新設GI・ヴィクトリアマイルの初代女王に輝くと、安田記念(5着)を挟んで、3度目の海外遠征になった米国GIII・キャッシュコールマイルも快勝。前哨戦の毎日王冠でも牡馬相手にクビ差2着と力を見せた。 米国にも帯同した葛西助手は「どっしりと落ち着いているのが何より。向こうでは関係者に『本当に2年前(アメリカンオークス2着)と同じ馬かい?』ってびっくりされたくらい。背が伸びたし、体もひと回り大きくなった。今は精神面の心配がないから、こちらも余計なことを考えずに攻め馬ができる」と言う。 1週前の追い切りは芝コースでサーッと流しただけだが、動きは軽快で馬体もふっくら見せている。「3頭併せを前に置いて、平常心を保つケイコ。いい感じだったね。前走は(安田記念時より)22kg増えていたが、本来、あれくらいあっていい馬だから」と同助手。 社台ファームの生産馬だけに、今年いっぱいで繁殖に上がることがすでに決定している。オークス馬ダンスパートナー、菊花賞馬ダンスインザダークの全妹という超良血だけに、牧場側の期待も大きい。 「強い馬がそろうが、2着した時は3歳でまだ成長途上だったし、去年はいろいろあったなかでの3着。今年が一番充実しているから」と同助手。 文字通りのラストチャンスで“三度目の正直”がなるか。 昨年のマイラーズCから1年半、勝ち星から遠ざかっているローエングリンだが、「むしろ今が一番いい。ようやく理想型に近づいてきた」と伊藤正師は言う。 「若いころは先に行って結果を出していたが、もともとは中距離で差す競馬をさせたいと思っていた馬。毎日王冠(3着)は負けたとはいえ、最高のレースだった。全体を10とすると、もう8までは差し馬になっているね」 ひと口に脚質転換というが、生き物が相手だけにそう簡単なことではなかった。まして、行きたがる気性は人(馬?)一倍で、スピードも豊かなローエングリンにおいては。 「結局、成果が出るのに7戦もかかったけど、今思えば、冬場に短い距離を使ったことが正解したね。守備範囲外の厳しいレースを経験して馬に“走るぞ”という気持ちが出てきた」 3走前の関屋記念で上がり3F32秒9の鋭脚を繰り出して0秒4差4着すると、前々走の京成杯AHでは(同)34秒3で0秒3差4着、前走は(同)34秒4で0秒2差。差す競馬が板につき、一戦ごとに勝ち馬との差は縮まってきている。 中2週と間隔が詰まっているため、速い追い切りは先週末の1本だけだが、気配は上々。馬体、毛ヅヤの良さは相変わらず目立っている。「順調にきているよ。前走あたりからケイコの動きに迫力が出てきたし、状態はいうことない。今のこの馬なら、東京の2000mも望むところ」 ディープインパクトの去就に注目が集まった今年の天皇賞・秋だが、結局は回避した。「凱旋門賞で3着は大変なこと。ボクもローエンで経験(仏ムーランドロンシャン賞2着)したけど、まったく環境の違う海外で走らせるのは並大抵の苦労じゃない。頑張ったと思うし、みんな、もっと褒めてあげなきゃ」と同師。 「正しい選択じゃないかな。あれだけの馬だから、最高の状態で出てこないとね。そうじゃないと、負かしても面白くないから」と続けた言葉に、7歳にして本格化した愛馬に対する確かな信頼と自信が見て取れた。
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レジャー 2006年10月23日 15時00分
天皇賞・秋 追い切り バルク 究極
秋の東京競馬前半戦のハイライトは「第134回天皇賞・秋」(GI 芝2000m 29日)。ディープインパクトの回避が伝えられたなか、主役の座を虎視たんたんと狙うのが道営の雄コスモバルクだ。22日には出走馬の先陣を切って本追い切りを消化。こん身の仕上げで盾に殴り込みをかける。 先週末、北海道・道北地方では初雪の便りが届いた。22日は、札幌や日高町でも日中の気温が8度までしか上がらなかった。 本格的な冬将軍の到来を予感させるなか、日本シリーズで奮闘している北海道日本ハムファイターズに負けず劣らず、北の大地で熱い声援を受けるコスモバルクが、悲願の国内GI制覇へ向けて最終追い切りを行った。 昨年の有馬記念の追い切り以来またがる五十嵐冬騎手を背に午前9時30分、バルクは門別競馬場の本馬場(ダート)に姿を現した。 キャンターに入って行きたがる、いつもの姿は見られない。非常にリラックスした走りで加速していく。直線で4、5発ステッキは入ったが、前走のオールカマー(2着)時とは一転、終いもしっかりとした脚取りでフィニッシュ。6Fから80秒8→66秒1→53秒6→39秒9→13秒0と、門別競馬場での追い切りとしては上々のタイムをマークした。 「行き出しを含め、今まで追い切りに騎乗した中でも一番スムーズだった」と五十嵐冬騎手。追い切りを見守った田部和師も「5Fを65-66秒ぐらいで行く指示だったが、リラックスして走っていたし、最高の調教ができた」と、悲願の盾制覇に向け、まずはホッとした表情を見せた。続けて、「こういう追い切りができたのは前回、控える形で折り合う競馬ができたことが、つながっているのかな、と思う面もある」と、精神面での成長を感じ取っていた。 オールカマー後は、ビッグレッドファーム明和で調整され、時計を2本出している。先週の坂路での3頭併せでも豪快な動きを見せており、今回の追い切りで、まさしく万全の態勢が整った。 「北海道の人間として、ファイターズも応援していますが、それに負けないぐらいバルクの能力を発揮できる騎乗をして、北海道のファンの期待に応えたいと思います」と五十嵐冬騎手。 中央で初めて騎乗したGIが天皇賞・秋だった彼にとって、このレースに対する思い入れは人一倍強い。数々の経験を積んできた今、悲願を成し遂げる時を迎えた。
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レジャー 2006年10月21日 15時00分
菊花賞 3度目の正直 藍子当てにいく!!
「第67回菊花賞」(GI 芝3000m 京都22日)は3冠馬誕生か、はたまたSS産駒が有終の美を飾るか。数多くのシナリオが考えられるなか、女優・佐藤藍子はドリームパスポート&マルカシェンクの2頭を軸に指名。スプリンターズS、秋華賞は残念ながら取り逃してしまったが、三度目の正直をかけ、ここもアグレッシブに好配当を獲りにいく。 本紙で予想を始めてから早3回目になりますが、そろそろ当てにいかないと…。家族と一緒にテレビ、または競馬場に観戦に行ったときは当たるんですけどねぇ(笑)。 先日、友達と大井競馬場に行ったときの馬券は好調だったんですけど、これじゃあ“言ってるだけ番長”になっちゃいますかね? ◆菊花賞◆いち競馬ファンとしては、メイショウサムソンに3冠を獲らせてあげたい。サムソンがたどってきた道のり、石橋守騎手、オペラハウス産駒とどれもしぶい。地道にやってきたものがそれなりの結果を得るのは当然。3冠達成へ“声援”を送りたいところですが…。 馬券はシビアにいきます!サムソンではなくドリームパスポートの単勝で勝負。前走・神戸新聞杯でサムソンを破り、直接対決はこれで3勝3敗。力は互角でしょう。サムソンとはいいライバル関係ですが、今回は奇遇にも馬番が隣同士。何か因縁めいたものを感じます。 また、菊花賞3年連続2着の横山典騎手に乗りかわるのも心強いですね。どういった乗り方をするのかも楽しみですけど、もともとが追い込み脚質。長丁場のレースですし、サムソンの動きを見ながら競馬をできるのは有利ですよね。大好きなフジキセキ産駒ですし、名前の通り“ドリーム”を見せてくれるはず。 もう一頭の単勝はマルカシェンク。雑誌でシェンクの写真を初めて見たとき、なんて愛くるしい顔をしているんだろうと思いました。ワタシの“お気に入り”です。 デイリー杯2歳S快勝後に骨折。復帰後の成績はイマイチという気はしないでもないけど、前走・毎日王冠にしたって惜しい競馬をしているのでそろそろ本来の走りが戻ってきそう。デ杯を勝った京都に戻るのもプラスでしょう。 馬連、3連複のヒモにはアドマイヤメインをチョイス。長距離実績があるので怖い一頭です。サイレンスズカもそうでしたけど、逃げ馬には独特の美しさがあるし、レース運びもカッコイイですよね。 今回、馬券には絡めませんでしたが、波乱を起こすとしたら距離適性があるミストラルクルーズ、神戸新聞杯3着馬ソングオブウインドの2頭。調子が良ければ3着はありそうです。 馬券は(7)(13)の単勝各100円。馬連(5)(7)、(5)(13)、(7)(12)、(12)(13)も各100円。3連複(7)(13)を軸に(5)(12)各200円。以上8点で合計1000円。
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レジャー 2006年10月20日 15時00分
GI菊花賞 古谷記者確信の◎ フサイチジャンク奪冠!!
メイショウサムソンの3冠なるかで話題が持ちきりの「第67回菊花賞」(GI 芝3000m 京都22日)。当然、メイショウの1番人気が想定されるが、南関東本紙予想でおなじみの“神の相馬眼を持つ男”古谷剛彦の結論は対抗止まり。そして、彼の導き出した本命馬とは…。 今週は北海道新ひだか町静内で、オータムセールが行われた。最終日となる20日はアラブ1歳が4頭上場された。おそらく、今年でアラブ市場も終えんを迎えるだろう。 日本の競馬において、アングロアラブが支えてきた功績は非常に大きいが、若い競馬ファンの中にはアラブの存在すら知らないファンもいることだろう。 個人的な話になるが、サラブレッドと芝で戦い、上位争いを演じたアキヒロホマレが大好きだった。また、友人の祖父の馬モッカンセンプーが銀杯を制した当時のテレホンカードを今でも宝物にしている。 しかし、95年、JRAからアラブ競走は姿を消した。そしてこの年のクラシック戦線では、ジェニュインやタヤスツヨシなど、サンデーサイレンスの初年度産駒が上位をにぎわせた。 今年はそのSS産駒がクラシックに挑戦する最後の年となった。先週の秋華賞まで、いまだ無冠のまま…。数々の記録を塗りかえた名馬の血がこのままで終わるはずはない。 春のクラシック戦線で話題を集めていたフサイチジャンク。前走のセントライト記念で敗れ、その存在はより一層かすんでしまった印象だ。しかし、前走は4コーナーで落馬のアオりをモロに受けながらも、そこから0秒4差の4着に差を詰めている。 ジャンクはエンジンのかかりが遅く、直線に急な上り坂がある中山は合わない。その点、下りから平坦へ導かれる京都こそジャンクにとって最も適したコースと言えるだろう。時代は始まりがあると同時に終わりがくるもの。ただ、最後のクラシックで偉大なるSSの血を軽視はできない。メイショウサムソンの3冠挑戦失敗があるとすれば、当歳から注目を集めたジャンクがSSの集大成となったときだ。
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