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スポーツ 2010年01月19日 13時30分
「時代」を彩った男と女・あの人は今 元柔道選手・山口香さん
人気漫画『YAWARA!』(浦沢直樹原作)のモデルと言われた山口香は1964年12月28日、東京・豊島区で生まれた。当時では珍しく、幼少の頃から、柔道を極め、黎明期の女子柔道界において、早くから注目される存在となった。別名『女三四郎』はあまりにも有名だ。 中学時代の78年、13歳で『全日本体重別選手権』のタイトルを奪取し87年まで10連覇。84年には『第3回世界選手権』金メダルと、19歳にして世界の頂点に立つなど、視界良好であった。 「しかも山口は『全日本〜』で分かる通りクラス(体重別)が殆ど変らなかった(1〜2回は50キロ級で3〜10回は52キロ級)。思春期で体質が変わりやすい時期も徹底的に自分を追い込みウェートコントロールしたのです。まさに“柔道命”であった訳です」と、当時を知るスポーツデスク者は語る。 とはいえ、高校時代…「お年頃」の山口には、実は周囲に言えない悩みを抱えていたという。 「日本の柔道女王と言っても、その“肩書”は同年代の男子は無関心で興味が無い。しかも当時、山口は美人で結構、モテたのです。勿論、彼女には意中のオトコがいました。“いっそ、柔道を止めて普通の女の子に戻り、キャンパスライフをエンジョイした方が私の為になるのでは…”と、本気で考えていたようです。何と人知れず柔道を続けるか、止めるかの岐路に立っていた時期があったのです」(週刊誌記者) 意外にもストイックではなくミーハーな一面があった山口だが、このフランクさが、彼女を世界のトップにさせた要因では無いだろうか。「決して気負わず、決して焦らず」−−彼女のスタイルは今、行き詰っている日本スポーツ界において、もっとも必要な心構えだろう。 それはさておき、10代後半から20代前半はまさに、山口のピーク時。前述の『全日本〜』10連覇をはじめ、『世界選手権』は80年の第1回(第4回大会まで変則開催)から87年の5回大会まで銀メダル4回(前述したが83年第3回大会は金メダル)と驚異的な成績を残す。 そして、全国民の期待を一身に背負って出場した『ソウル五輪』(88年)…国民の多くは彼女の実績から「金」を期待したのだが、結果は「銅」。23歳といっても、10代から女子柔道をけん引してきた山口にとって、この頃は、競技人生の晩年。当時、柔道関係者が「2年前に五輪があれば、間違いなく金メダルを獲っていた」と嘆いていたのが印象深かった。 翌89年、筑波大学大学院体育学修士課程修了が決定すると現役引退を表明。その後は、柔道界のみならず、タレント活動まで進出、マルチな活躍を遂げている。 その最たる例が山口自らモデルとなった漫画『YAWARA!』の劇場版作品への出演だ。89年公開の同作品で山口本人が登場したのだ。 「山口は現役時代の87年にも『アメリカ横断ウルトラクイズ』でウイニングアンサーを務めた過去があります。こう考えると、今の田村亮子が歩んでいる道を山口が開拓したと言っても過言ではないでしょう」(事情通) 98年、武蔵大学人文学部助教授になった山口は07年、同大学の教授に昇格。08年には母校・筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授に就任。全日本柔道連盟女子強化委員も兼務し、現在に至っている。
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芸能 2010年01月19日 12時30分
どうした滝クリ?
フリーアナウンサーの滝川クリステルに地上波でレギュラーの仕事がつかない。昨年の9月に7年間キャスターをつとめたフジテレビの『ニュースJAPAN』を降板。フジテレビとの専属契約を解除した。降板以降はCMや映画の試写会のゲスト出演などでメディアに時々は露出するも、WOWOW以外でのレギュラー出演はない。“斜め45度の魅力”として一世を風靡した彼女、いったいなぜ起用がないのか? 「時期が悪すぎます」と話すのはテレビ局関係者。「確かに彼女の魅力は認めますが、各局とも今はフリーのキャスターから局アナへシフトしています。いくら人気があってもフリーアナにとっては冬の時代です」。さらに「『ニュースJAPAN』はほとんどストレートニュース中心の番組でした。彼女のアナウンス技術や仕切りに対しての評価は決して高くないです。結局は“お飾り”の存在となるでしょう。番組に“お飾り”を組み込むほど今のテレビに体力はないです」とも話す。 また、滝クリはそもそもキャスターをやるつもりがあまりないのではと話すの芸能事務所関係者。「CMなどイメージで稼いでいこうと考えているのでしょう」と推測する。しかし、「イメージには賞味期限があります。“斜め45度”のイメージもせいぜいあと3か月が限度でしょう」と厳しい見解を語った。 TBSからフリーになった小林麻耶も『総力報道! THE NEWS』の終了以降はレギュラーの話はない。フリーアナにとっては厳しい時代がやってきた。
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芸能 2010年01月19日 12時00分
芸能界震撼! 事実なのか? 都市伝説なのか? アイドル麻薬汚染の噂
某事務所が、芸能界において隠然たる力を持っていることは周知の事実だが、その権威を借りて、自由奔放に振る舞う所属タレントも、一部実在する。スタッフへのたわいのない悪戯、生意気な暴言などはかわいいほうだが、中には薬物の噂の絶えないタレントもいるのだ。 例えば、国民的な人気グループに所属しているメンバーのNは、収録中のハイテンションと、カメラが回ってない時のローテンションの差が前々から不自然だと噂されており、ほとんど睡眠をとらない今のスケジュールを維持するために、薬物を使用していると噂されている。確かに、必要以上なハイテンションのCMを見ると、薬でもキメているのではないかと疑ってしまう。 これまた同事務所の人気ユニットメンバーのTは、ややワイルドなやんちゃキャラが売り物だが、彼が怪しい巻き煙草をキメている写真が業界に流れ、騒然としたことは記憶に新しい。彼の周辺は、洋モクの巻き煙草に凝っているだけとのコメントを非公式に流しているが、共演者の大部分が彼の体から漂う甘い匂いに気がついている。つまり、麻薬特有の匂いである。彼は本当に麻薬に手を染めてないのだろうか。 かつては、自民党の大物代議士にケツ持ちをしてもらっていた某事務所だが、自民党政権が倒れた今、臭いモノに蓋をしてきたツケが出るのは間違いないと囁かれている。政権交代は、芸能界にも大きく影響を与えているのだ。
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芸能 2010年01月19日 11時16分
一躍注目浴びるTOSHIの妻とは
ロックバンド「X JAPAN」のTOSHI(44)が会見し、自己破産したことを明らかにした。自己啓発セミナーなどを手がける団体「ホームオブハート」から「莫大な税金と借金が課せられた」と説明。また「WANKU」の名で歌手活動中の香夫人(40)に対し離婚調停を申し立てたことも「ミクシィ」の日記で明かしている。香夫人は10年前からMASAYA氏(ホームオブハート主宰者)と那須で生活しているという。すでに夫婦生活は破たんしていたと語った。 そもそも香夫人とはどんな人物なのか。彼女は愛知県犬山市出身。1986年に松竹が主催する「ミス・レインボー」グランプリ受賞でデビュー。芸能事務所関係者によると「歌番組で3人の占い師に手相を見てもらった話が披露されたこともありました。当時からそっち方面の関心はあったのかもしれないですね」と声をひそめる。ただ、芸能界ではさほど目立った活躍はない。いわば売れないアイドルだった。そんな彼女に転機がおとずれたのは1993年。出演したロックオペラ「ハムレット」でTOSHIと出会い、1997年のバレンタインデーに結婚、その後はTOSHIの個人事務所を経営していた。 香夫人のブログには17日0時過ぎに『お詫び』とのタイトルで「ご心配をおかけいたしております…。本当に…申し訳ございません」との記事が掲載され、コメント欄には多くの激励の言葉が並ぶ。その12時間後に「いとしいお花畑」とのタイトルで再び更新され、自身の曲の歌詞とともに激励コメントへの感謝が書かれている。全面的にTOSHIの主張を否定する格好だ。 一連の騒動にはまだまだ不可解なことも多い。香夫人側が今後どう出るか注目だ。
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芸能 2010年01月19日 10時30分
X JAPAN・TOSHIとトム・クルーズに接点が浮上
X JAPANのボーカル・TOSHIが17日、都内の弁護士事務所で会見し改めて香夫人と離婚調停中であることや自己破産の申し立てを行ったことを報告した。 TOSHIによると、すべての収入は香夫人とともに参加していたMASAYA氏主宰の自己啓発セミナー団体の「ホームオブハート(以下HOH)」に流れていたという。同団体は多額の金銭を支払わされた被害者との民事訴訟も抱えているため、TOSHIは「困っている人にお金を返してあげてほしい」と訴えた。 会見中、TOSHIは一部で報じられた他の宗教団体との関わりについては、「1500%ない」と断言したが、かなり疑わしいという。 「昨年10月、TOSHIは都内でフランスのピアニストとともに講演とコンサートを行ったが、そのイベントの主催者は、トム・クルーズ、ジョン・トラボルタが信仰する宗教『サイエントロジー』の関連団体。そのころにはHOHと決別する意志を固めていたのでは」(週刊誌記者) 「サイエントロジー」とは教祖L・ロン・ハバード氏の教えを基に1954年に米・ロサンゼルスで設立。公称信者数は全世界で800万人と言われるが、違法な営利団体であるとの批判も根強いという。 「公表されているだけでも70以上あるカウンセリングコースを信者向けに開催。しかし、コースの全容やトータルでかかる費用、コース全体の修了に要する年月について明確に説明しないまま、高額を払わされる例が多くみられ、国内では1000万円以上払わされた人もいるという。フランスでは反セクト法による規制対象に定められている」(同) HOHでは広告塔として活動したせいで被害者を生んだTOSHIだが、たとえ宗旨替えしていたとしても、新たな被害者を生むことは避けてほしいものだ。
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スポーツ 2010年01月19日 01時00分
57歳の早すぎる死…小林繁氏を悼む
17日、福井市内の自宅にて、巨人・阪神のエースとして活躍した名投手・小林繁氏が、心筋梗塞による心不全で亡くなった。小林氏は福井市内の中学硬式野球チーム「オールスター福井」の総監督として、未来のプロ選手を育成する夢に燃えていた。 小林氏のキャリアを語る上でけっして外せないのが、言うまでもなく「空白の一日」を経た、江川卓氏との電撃トレードであろう。金子鋭コミッショナー(当時)が、「江川氏の入団が認められなければセ・リーグ脱退」を匂わせる巨人サイドの圧力に屈する形で、ドラフトで阪神に指名された江川氏の、トレードでの巨人入団を強固に後押し。小林氏が江川氏とのトレードを告げられたのは、春季キャンプに向かう空港でのことだった。 79年1月31日のその日から、小林氏と江川氏は数奇な運命に巻き込まれ、以降けっして交わることはないものの、お互いに酷似した現役生活を辿ることとなる。ともに肩痛が原因とはいえ、余力を残した印象を与えたまま、若くして引退した小林氏と江川氏。二人とも40歳までプレーし続けていれば軽く200勝はクリアできたろうが、納得いくピッチングができなくなったと自己判断した途端、記録への執着をまったく見せずに、あっという間に現役生活に見切りをつけた。その現役生活同様、いささか見切りの早すぎる死に様を見せた小林氏に、江川氏は何を思ったことか…。 巨人・阪神という二大人気球団でプロのキャリアを積み、いずれもエースとして獅子奮迅の活躍を見せた小林氏。周囲からのプレッシャーが他球団とは比較にならないほど甚大な両球団でトップを張り続けた経験を、今季より日本ハムの投手コーチ業で活かすはずであった。否、むしろその貴重な経験は、日本ハム球団はおろか、球界全体の財産となり得たであろう。早すぎた死が惜しまれる。
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社会 2010年01月18日 16時00分
男と女の官能事件簿 元彼との交際相手の親友を殺害したキャバクラ嬢(2)
それぞれの理由から精神的にすさんでいた香里と涼子さんは、睡眠薬や違法なドラッグなどの薬物に依存していく。 しかし、それによって2人はさらに荒れるようになり、友人関係がいっそう悪化していく。些細なことでも言い争いになったり、険悪な雰囲気が続いたりするようになっていく。香里が「クリスなんてやめよう」と言っても、それが原因でケンカになったりすることも少なくなかったらしい。 そうした状況で、香里は涼子さんから離れたがっていたとも見られている。だが、涼子さんのほうから「友達をやめたら、ただじゃおかない」などと脅されていたとも言われている。 事件後、香里は涼子さんを襲った動機として、「以前に交際していた男性と(涼子さんが)付き合っていたことが不愉快だった」と供述した。 しかし、それはきっかけのひとつに過ぎなかったのかもしれない。涼子さんは単に香里の元カレと、電話やメールのやり取りをしていただけとの見方も強い。 だが、事件が起きた頃には、2人の関係はかなり悪化していたため、その程度のことでも香里の神経を逆なでするには十分だった。 そこで事件前日、香里はその元カレに会って、「何で涼子と電話しているのよ」と問いつけたところ、これがもとで口論となる。これがストレスになってしまい、ヤケ酒をあおる有様だった。 その翌朝、偶然に出くわしたその元カレと、再び口論となってしまう。その直後、タクシーを拾うとそのまま涼子さんの実家へと向かった。まだ朝の6時である。 涼子さんの家では、母親が対応した。「涼子はまだ寝ている」と母親は断ったが、香里は無理やり家に上がりこんだ。そして、台所にあった包丁をつかむと、涼子さんの寝室に向かった。 部屋に入ると、涼子さんはまだ熟睡していた。香里は彼女を起こそうと頭や背中を何度もたたいてみたが、目を覚ます様子がまったくない。 香里は涼子さんが起きないことに苛立つとともに、彼女から受けた脅しや元カレとのことなどから、次第に怒りがこみ上げてきた。そして、寝ている涼子さんに馬乗りになると、手にしていた包丁を彼女の背中に思い切り突き刺した。 あわてて部屋に入ってきた父親に取り押さえられるまで、香里は十数回も涼子さんをメッタ刺しにし続けていた。かつての親友は、その時すでに亡くなっていた。(了)
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芸能 2010年01月18日 15時30分
滝沢乃南「ナイスバディを3Dで」
グラビア・女優・アーティストとして活躍中の滝沢乃南(たきざわのなみ)が、世界初、3Dで観られるイメージDVDを1月7日にリリースした。タイトルは「3D×衝撃 触れてみて… 滝沢乃南」。価格は3990円(税込)。「出来上がりに心が躍りました。本当に目の前に自分がいるようで不思議すぎます! 手を伸ばして触れてみたくなる感覚。みなさんにもを楽しんでもらいたいです」と本人も大興奮。 歴史に残る画期的なDVDでリアルな滝沢乃南を堪能せよ!<プロフィール>1985年12月14日生まれ出身=埼玉県T155 B95 W59 H85血液型=A特技=歌・水泳・バスケットボール・バドミントン趣味=散歩・半身浴・音楽鑑賞@mistyでも公開中。(http://at-misty.com)
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トレンド 2010年01月18日 14時30分
ハワイのパワースポット!! ダイヤモンドヘッドから日の出を拝む!
ダイヤモンドヘッドは、ハワイ諸島・オアフ島のワイキキ観光シーンにおいて象徴的な山である。ハワイ原住民は「レアヒ=(マグロの額という意味)」という名称で呼んでいるが、一般的には「ダイヤモンドヘッド」という名称で広く知られている。世界中からやって来る観光客に根強い人気を誇るスポットである。 ダイヤモンドヘッドといっても、この山にダイヤモンドが埋まっているわけではなく、19世紀に上陸したイギリス人たちが、キラキラと光る方解石の結晶を山肌にて発見し、彼らが「ダイヤモンドヘッド」と呼んだのが、その名称の由来である。現在、ダイヤモンドヘッド周辺の地表では、方解石はほとんど確認できないが、稀に出土することもあるという。 今スピリチュアルな人々の間で、このダイヤモンドヘッドから、日の出を拝むことが密かなブームとなっているらしい。そんな情報を聞き及んだホラー作家の山口敏太郎は、正月の喧騒に揺れる日本を後にして、一躍ハワイへ向かった。 ダイヤモンドヘッドのゲートは、早朝6時に開く。まだ街中が薄暗い段階だが、寒さに震えながらゲート前で待つ筆者とかみさん。ゲートが開くと、人々が一斉に登り始める。標高232mのこの山は、長々としたスロープを登り、階段からトンネル、さらに急な階段を経て、螺旋階段の上に山頂がある。時間にして30分ほどで登ることができる手頃な登山だ。 時間にして25分、思った以上に息が上がり、やや疲れた表情で頂上に着いた山口敏太郎は、余裕で写真を撮りまくるかみさんをよそに、無口なまま日の出を待った。 時間にして7時16分、空を覆う雲の間から、ようやく日の出が確認できた。なんと厳かで、なんと美しい太陽であろうか。しばし、感動に震える筆者であった。勇気や希望がもらいたい方は、ダイヤモンドヘッドで日の出を拝んでみてはどうだろうか。(山口敏太郎)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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スポーツ 2010年01月18日 14時00分
高田ヤクルトの士気を奪う経費節減…
2010年のペナントレースが盛り上がるかどうかは、東京ヤクルト次第−−。高田繁監督(64)率いる東京ヤクルトスワローズは、昨季、『3試合連続サヨナラ勝ち』を決めるなど好調だったが、8月に故障者が続出。クライマックスシリーズには滑り込めたものの、史上初の『勝率5割切れでの進出』という“汚名”を残してしまった。 その東京ヤクルトが何故、ペナントレースの命運を握っているか? 01年以降、9年連続で巨人戦に負け越している。巨人を独走させた“張本人”だからである。 「最多勝の館山(昌平)が対巨人戦で2勝3敗、13勝の石川(雅規)は3試合に登板して、1勝もできませんでした。打線にしても、中軸の青木(宣親)が2割6分7厘、デントナは1割7分5厘ですからね」(在京球団スコアラー) 巨人との対戦成績は、8連敗を含む5勝18敗1分け。しかし、巨人追撃の最右翼と目された落合中日とは13勝11敗、後半戦に上昇ムードを掴んだ真弓阪神にも15勝9敗と勝ち越している。 これでは、巨人の援護射撃をしているようなものだ。 「最下位の横浜は尾花(高夫)新監督を迎え、大量なトレードも行いました。不況のせいもあるが、ヤクルトは補強らしい補強をしていません」(前出・同) 不況といえば、ヤクルトナインの士気を奪うような『経費節減』が敢行されていた。 クライマックスシリーズ進出が決まる直前から、「(第1ステージ主催権がある2位・中日の本拠地)名古屋まで行けない。神宮球場でパブリックビューイング(PV)をやってほしい」というファンの声が多数寄せられた。 PVとは、神宮球場・バックスクリーンで落合中日との一戦をライブ中継するもの。球団内には前向きな声も聞かれたが、「警備面などの諸経費を合わせたら、3試合で250万円くらいかかる」ことが分かるなり、立ち消えになってしまった。パ・リーグ3位のソフトバンクが福岡でPVをピーアールしていたのとは対照的なだけに、ヤクルトナインは愕然としていた。 「選手が試合中に使うタオル、試合後のシャワー室に常備されているバスタオルも経費節減の対象にされました。『1人で2枚も3枚も使うな』と…」(関係者談) 今季、高田監督は3年契約の最終年を迎える。就任1年目は5位。チーム成績そのものは上がっており、球団はゼネラルマネージャーとしてのフロント入りも期待しているが、こんな状態では巨人に一矢を報いることはできない。不況なのは分かるが、選手の士気を奪うような経費節減は致命傷にもなり兼ねない。