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麻薬はなぜ“魔薬”なんだろう(コカイン)

 清純派女優であった酒井法子被告の事件で、改めて有名になったコカイン。

 コカインは『コカの木』に含まれるアルカロイドである。

 局所麻酔として使用されるコカインは、吸引で摂取される。

 細かく砕いて(粉末を剃刀の刃などで砕く)ストローで摂取されるのを、外国のドラマや映画などでご覧の方も多いことだろう。

 または水に溶かし、綿棒などにつけて鼻からすっと吸い込む。

 初回はいいことは少ない。眠れなくなったり、胃がむかついたりする。

 しかし二回目から身軽になり、大胆になる。

 芸術に敏感な感性が手に入り、性欲が増大する。

 まさしくタレントやアーティストが望むものがそこにはある。

 しかし、その感性や大胆さは、人間性と引き換えのものなのだ。

 作用の時間は、十五分から三十分程度と短い。

 もっと。もっと。と吸い続けることで、魔薬は体内で牙を研いでいくのだ。

 禁断症状はない。

 だからと安心していると…一週間から十日前後でまた吸いたくなる。

 中毒になると、不機嫌・不安に襲われる。

 急性中毒になると眼球が飛び出し、ショック状態になり死亡もあり得る。

 よく形容される「皮膚の下に虫がいる」というのは、コカイン精神病のひき起こす代表的な症状だ。

 「毛穴から虫が出てくるの」と言いながら、毛穴を針で突き刺したりする。

 どなり声、巨大な耳鳴り音などの幻聴が現れることも多い。

 大便・小便を垂れ流す痴呆になってからでは、反省もやり直しもできないのである。

 まさしく、「人間やめますか」。

 禁断症状はない。

 自分が素晴らしい人間になったような錯覚を起こすために精神的に離れられなくなり、再発率がかなり高い麻薬となっている。

 離脱時には強いウツ状態になり、自殺することもある。

 幸せに陶酔し自分に酔える素晴らしい薬。

 しかし、それと引き換えるものは大きい。

 コカインから離脱しても、後遺症が残ることも多いのだ。

(立花花月 山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」

http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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