プロ野球
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スポーツ 2021年05月31日 11時15分
巨人・原監督がソフトバンク相手に総力戦を仕掛けたワケ 吉と出るかは菅野次第? ファームでも次の一手を準備中か
2019年6月22日以来708日ぶりの白星。交流戦、日本シリーズでの連敗を11、オープン戦を含めて14となる対ソフトバンク戦の連敗をようやく止めることができた(5月30日)。試合後の巨人・原辰徳監督は「落ち着いていた」(担当記者)そうだが、同日の采配から“6月の展望”も見えてきた。 「打撃不振の丸佳浩をスタメンから外しました。ベンチ入りメンバーを確認したら、28日に先発した畠世周も登録されていました。畠は実際にブルペンにも行っていたので、状況次第では本当に投げさせるつもりでいたんだと思います」(現地メディア) 先発・戸郷翔征も中4日での登板だった。 総力戦か? こんなスクランブル態勢の状況を聞かされると、対ソフトバンク戦の連敗脱出に懸ける思いがいかに強かったのかが窺える。しかし、この総力戦には悲壮感はなかったようである。 「菅野智之に復帰メドが立ったようです。早ければ、次々節の日本ハム戦で先発してくると思われます」(球界関係者) 菅野は5月7日のヤクルト戦で「右肘の違和感」を訴え、以後、ファームで調整を続けていた。戸郷を「中4日」で使わざるを得なかった理由も「菅野不在」によるものだが、 「メルセデスも帰って来るので、戸郷は次の先発登板を休ませるようです。だから、中4日で30日に投げさせました」(前出・同) との声も聞かれた。 その通りだとすれば、菅野、メルセデスの復帰により、「戸郷の次のローテーションを飛ばして休ませてやることもできる」と判断したのかもしれない。 「戸郷が降板した後、6人もリリーフ投手を投入しました。大竹寛が三軍戦で投げています。このクラスのベテランを三軍で投げさせたということは、一軍復帰が近いから、急いで実戦テストをさせたかったのでしょう」(前出・同) 戦線を離れていた主力投手たちに帰還のメドも立ちつつあるようだ。 「首位阪神とのゲーム差がなかなか縮まりません。菅野たちが帰還するまでの間、これ以上引き離されないようにするため、ソフトバンク戦で総力戦を仕掛けたみたい」(ベテラン記者) 阪神追撃の態勢は整いつつあるようだが、「万全」というわけではない。チームリーダー・坂本勇人についてはファームでもまだ実戦調整ができていない。 >>巨人・若林の走塁ミスは後藤コーチの責任? 原監督も激怒した暴走に苦言相次ぐ「明らかに判断ミス」<< また、昨季のシーズン途中でのトレードが功を奏し、「今年も仕掛けてくるのではないか?」との噂も絶えない。しかし、こんな声も聞かれた。 「シーズン中のトレードともなれば、交渉先の相手チームにサインを教えることになりかねません。だから、同じセ・リーグ同士ではトレードはできません。交渉先はパ・リーグ球団に限られてしまうわけですが、交流戦中なので無理」(前出・同) まずは次々節の日本ハム戦で復帰する菅野には、絶対に勝ってもらわなければならない。それでチームを鼓舞することができなければ、ライバル阪神は本当に独走態勢を固めてしまうだろう。巨人の総力戦はもうしばらく続きそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年05月30日 11時00分
ロッテ解雇の清田、“ホリエモン球団”加入ある? 記者会見での発言にファンざわつく、獲得メリットはグラウンド外にも
26日に新球団「福岡北九州フェニックス」の設立を発表した実業家の“ホリエモン”こと堀江貴文氏。その堀江氏が設立会見で語ったと伝えられた言葉が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 設立会見を伝える報道によると、堀江氏が設立した新球団は福岡・北九州市を本拠地とし、プロ野球独立リーグ『九州アジアリーグ』参入をめざすとのこと。チーム編成は堀江氏が運営するオンラインサロンのメンバーが担い、堀江氏自身は取締役としてスポンサー探しなど経営面に携わるという。 会見の中で話題となったのが、「たまたま戦力外通告されるような、それでいて実力のある選手がいったん独立リーグで調整して、そしてまたNPBに戻っていくこともできます」という発言。堀江氏は新球団が元NPB選手たちの受け皿となってくれればという思いを抱いているようだが、これを受けネット上には「時期が時期だけにどうしても清田の存在がチラつく」、「まさか目玉選手として清田獲得を考えているのでは?」といったコメントが複数挙がった。 コメントで挙がっている清田育宏はつい最近までロッテ(2010-2021)でプレーしていたが、度重なる不倫など球団ルールに反した行動をとっていたとして5月23日に球団から契約を解除された元選手。解雇の経緯を考えると“いわくつき”の人物ともいえるが、獲得のメリットは少なくないという見方がある。 >>ロッテ・清田の“パズドラ不倫”を揶揄するツイート? スポーツサイトが謝罪も「わざとだったのか」批判相次ぐ<< 「新球団の本拠地である福岡には以前、『福岡レッドワーブラーズ』という独立球団が存在していました。同球団は2008年から四国・九州アイランドリーグに参加しましたが、2008年は1万9931人(1試合平均498人)、2009年は1万9546人(同489人)と観客動員に苦しみ、結果同年限りでリーグを撤退し活動休止状態に。当時の報道によると、同球団オーナーは運営がうまくいかなかった要因として『認知度が上がらず、県民球団として地域を巻き込めなかった』ことを挙げています。過去球団の苦戦を踏まえると、今回の新球団もどれだけ認知度・知名度を高められるかが今後を左右するといえますが、度重なる不倫や解雇で良くも悪くも話題となっている清田は客寄せパンダとして適しているのではという声は散見されます」(野球ライター) 清田は解雇前までの年俸が6000万円(推定)だったため、一部からは「出来たばかりの球団がそんな大金を払えるのか?」という否定的な声も挙がっている。ただ、現在清田が置かれている状況を踏まえると、こうした金銭面の障壁もクリアできる可能性はあるという。 「ロッテの球団ルールを破り解雇にまで至った清田は他球団からも見限られているといい、これまでの報道ではNPB球団や独立・BCリーグ球団の中に獲得を検討している球団はないといいます。もちろん、清田にまだ野球をやりたい気持ちがあればの話ですが、八方ふさがりの現状でオファーを出せば条件面で大きな譲歩を引き出せる可能性はゼロではないでしょう」(同) 初年度の運営費は約1億円、所属選手は25人程度を見込んでいるとも伝えられている堀江氏の新球団。一部では堀江氏は清原和博氏(元巨人他)や新庄剛志氏(元日本ハム他)の獲得に興味を示しているとも報じられているが、清田の獲得も狙うようなことはあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年05月29日 11時00分
阪神・西、5試合勝ち無しでも問題ナシ? 不運続くも矢野監督は評価「気合を見せてくれる」
今季、開幕から首位を走り、初夏を迎えても快進撃が続く阪神タイガース。その好調阪神において、もう一つ波に乗り切れていないのが背番号16、西勇輝だ。 今季2度目の先発登板となった4月6日の甲子園での巨人戦、7回降雨コールドとなったゲームで巨人打線を相手に2失点に抑え、最後まで投げ切り初勝利を手にすると、そこから立て続けに白星を重ねた。だが、4月20日の巨人戦での3勝目が最後となり、5試合に渡り勝ち星をつけられずにいる。 これまでの投球内容は決して悪くなく、西らしい変化球主体、打たせて取るしぶといピッチングを見せているものの、打線の援護や後続が打たれる等の展開も見られた。 2年振りに行われている交流戦の初戦のマウンドを任された25日の対ロッテ戦も、今季の西を象徴するような試合展開に。初回から2安打を許し、牽制悪送球などで失点するも、その後は安定したピッチングを取り戻し、しっかりとゲームを作った。7安打を許しながら、8個の三振を奪い7回を投げ抜いた。7回には代打・鳥谷敬にタイムリーを浴びるも、粘り強い投球内容を繰り広げている。 ロッテ打線を2失点に抑えマウンドを降り、盤石のリリーフ陣に託し、1点差で試合は終盤を迎える。ところが、リリーフエースの岩崎優がマーティンに一発を浴び、代わった岩貞祐太がレアードにタイムリーを打たれ3点を失い、試合をひっくり返されるまさかの展開に。勝ちパターンが崩れ西の4勝目はならず、チームもロッテに敗れている。 今季は思うように白星を手に出来ずにいながらも、交流戦では「開幕投手」を委ねられた。パ・リーグの野球を知り尽くしていることは言うまでも無く、指揮官である矢野燿大監督からも「交流戦で気合を見せてくれるんじゃないか」と期待が大きかったこともあり、悔やまれる初戦の内容であることは確かだ。 それでも阪神ファンも含め、西への信頼は揺らぐことはない。阪神の一員となり、プレッシャーを感じながらも2シーズンが過ぎ、何れも二桁勝利を続けている。既にタイガース投手陣の大黒柱としての存在感は誰もが認めており、縦じまがすっかり定着した。次の登板は6月最初のカード、オリックスバファローズ戦が予想されている。舞台は甲子園、古巣との対戦で、再び西らしい渋いピッチングを見せてくれることを期待したい。(佐藤文孝)
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スポーツ 2021年05月28日 20時30分
中日・京田の二軍降格で立浪臨時コーチに批判 他の教え子も軒並み苦戦、今春キャンプでの指導に疑問の声「逆に悪化してる」
2017年のプロ入りから中日でプレーし、昨季までに「.249・16本・149打点」といった数字を残しているプロ5年目・27歳の京田陽太。28日、その京田が一軍登録を抹消され、ネット上の中日ファンの間で物議を醸している。 京田は今季「.245・1本・10打点」と今一つの数字にとどまっており、25~27日のソフトバンク3連戦は全てスタメン外に。また、途中出場した26、27日はどちらも空振り三振に倒れていたが、翌28日にプロ生活で初めて一軍登録を抹消されたことがNPBから公示された。 京田はプロ1年目の2017年に「.264・4本・36打点」をマークしセ・リーグ新人王に輝き、翌2018年以降も正遊撃手としてプレーしていた選手。しかし、今季は前述のように数字が上がってきていないことに加え、5月5日・DeNA戦では死球を受けた後に一塁へ出塁する際、着用していた手袋やレガースをボールボーイの足元に投げつけるなど精神的に不安定な姿も見せていた。 >>中日・京田に「常軌を逸してる」ファンドン引き ボールボーイに防具を投げつけ、死球の怒りは2週間前に伏線アリ?<< 京田の抹消を受け、ネット上には「明らかに精彩を欠いてるように見えたし抹消は仕方ない」、「今日から二軍の試合に出てるし、上手いこと調整してまた帰ってきてくれ」といった賛同の声が寄せられたが、「5月はちょっと復調気味(月間打率.294)だったのになぜ落としたのか」、「月間打率3割近いんだから、もう少し我慢してもよかったのではないか」と否定的な意見も挙がっている。 一方、「ここから一軍に戻って来れなかったら、立浪は春季キャンプで何を教えていたのかということになるな」、「こんなことになるなら立浪はキャンプに呼ばない方がよかったのでは」、「立浪さんの指導で上がるどころか逆に悪化してるようにも感じる」、「京田だけ不振なら本人の問題と言えなくも無いが、それ以外の教え子も不振だからなあ…」と、球団OBの立浪和義氏を絡めたコメントも複数見受けられた。 「立浪氏は今年2月の中日春季キャンプに臨時コーチとして参加し、キャンプ初日の同月1日から20日まで野手陣へ打撃を指導。特に京田、根尾昂、岡林勇希の3名に対し重点的に指導を行ったと伝えられました。しかし、開幕後は京田のみならず根尾が『.196・1本・12打点』、岡林も『.000・0本・0打点』と不振に陥っているため、立浪氏の指導能力に疑問を抱いているファンも少なくないようです」(野球ライター) 28日の二軍・オリックス戦に8回表の守備から途中出場したが、打席は回ってこなかった京田。春季キャンプでは「たくさん教えていただいたので何とか自分のものにできるようにしていきたい」と立浪氏の指導を打撃力アップにつなげる意欲を見せていたが、今後結果を残して一軍に返り咲くことはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年05月28日 16時30分
阪神・矢野監督の継投策に田尾氏が苦言「前回は6イニング目に3失点」 巨人戦と同じ失敗が繰り返されたワケは
野球解説者の田尾安志氏(元楽天監督)が、27日放送の『プロ野球ニュース 2021』(フジテレビONE)に生出演。阪神・矢野燿大監督の采配に苦言を呈した。 今回の番組で田尾氏は、同日に行われロッテが「6-4」で勝利した阪神対ロッテの一戦を解説。同戦はロッテ・佐々木朗希がプロ初勝利を挙げたことが大きな話題となっているが、田尾氏は矢野監督の継投ミスが勝敗を分けたと指摘した。 田尾氏が問題視したのは、「4-2」と阪神2点リードで迎えた6回表の采配。この回阪神は先発・アルカンタラが2死から中村奨吾に四球、レアードにヒットを許し一、二塁のピンチを招くと、続く角中勝也に2点タイムリー二塁打を浴び同点に。ここで矢野監督はアルカンタラに代え2番手・岩貞祐太をマウンドに送り込んだが、岩貞は次打者・藤岡裕大に決勝のタイムリー内野安打を浴びた。 勝敗を分けることとなった6回の継投策について、田尾氏は「アルカンタラはファームで2回5イニングを投げて一軍に上がって、前回は6イニング目に3失点した」と前置きした上で「そういう点からすると5イニング、(もしくは)6イニング、このあたりでどこで代えるかというのが1つ大きなポイントだった」と矢野監督の判断に注目していたと発言。 その上で、「今日は5回に1失点しててちょっと(崩れる)傾向が出てたんですよね。それで6回にも2アウトからピンチを作った。(矢野監督は)ここは思い切って代えてよかったんじゃないかな」と、矢野監督は6回2死一、二塁の時点でアルカンタラを交代させるべきだったのではないかと苦言を呈した。 また、田尾氏は「レアードにヒット打たれて投手コーチがマウンドに行きましたよね、『代えたら面白いな』と思って(見てい)たんですよね」ともコメント。阪神は2死一、二塁となった直後に投手コーチや内野陣がマウンドに集まり一度間をとったが、田尾氏はここで矢野監督が交代を決断していれば流れは変わっていたのではないかと語っていた。 >>阪神・矢野監督に金村氏が苦言「2人とも潰してまいよるな」 糸井を差し置いてのロハス起用を問題視、本人も自身の非を認めた?<< 田尾氏の発言を受け、ネット上には「確かに前回登板も勝ちはしたが6回に崩れてたな」、「矢野監督が『前みたいに崩れるかも』ってスパっと代えていれば試合にも勝ってたかもしれない」、「次回登板も同じような投球なら、ちょっとローテ起用は考え直した方がいい」といった反応が多数寄せられている。 一方、「中盤以降に崩れるのは何が原因なんだろうか」、「6回持たないのは明らかにスタミナ不足だけど、前半に飛ばし過ぎなのが一因だと思う」、「速い球を多投してるからすぐにガス欠するんじゃないの?」と、6回に崩れる原因について推測するコメントも複数見受けられた。 「来日1年目のアルカンタラは一軍デビュー戦となった16日・巨人戦で勝利投手となりましたが、同戦では5回裏まで2失点の一方、6回裏に3失点と突如崩れ1点差にまで詰め寄られています。そのため、田尾氏は前回登板の二の舞を避けるためにも、矢野監督はアルカンタラが点を失う前に継投に入った方が良かったのではと考えているようです。なお、6回から投球が乱れる点については様々な要因が考えられますが、ファンの間ではこれまでの2登板でストレート、スプリットといった速球系の球の投球比率が全体の6割以上となっていることから、力で押す投球が早期のスタミナ切れを招いているのではという意見が多く見られます。実際、『プロ野球ニュース』に田尾氏と共に出演していた谷沢健一氏(元中日)も、『真っすぐが多くなると、田尾さんが言うように5、6回ぐらいで球威が落ちてくるのかも分からない』と同様の指摘をしています」(野球ライター) 試合後、矢野監督は「別に外す予定はない」とアルカンタラを先発ローテから外すことは考えていない旨を語ったと伝えられている。一部では「まだ日本のマウンドに慣れてないだけと考えているのか?」との声も挙がっているが、次回登板では6回の継投に細心の注意を払う必要がありそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年05月28日 11時20分
巨人・横川、先発ローテ定着は確実か 伸びしろは佐々木・奥川以上? コーチ陣も太鼓判の“野球偏差値”の高さとは
佐々木朗希投手(千葉ロッテ)がプロ初勝利を挙げ、奥川恭伸投手(東京ヤクルト)は自己最多の奪三振数を更新させる2勝目。ともに高校球界を沸かせたプロ2年目の両右腕が好投した5月27日、東京ドームで行われた巨人対東北楽天でも、甲子園の修羅場をくぐり抜けてきた3年目の横川凱投手が好投した。 敗戦投手にはなったが、試合後、宮本和知投手チーフコーチが次回の先発登板を明言している。「合格点をもらった」と見て間違いないだろう。 「キャンプ中から彼の名前は出ていました。宮本コーチだけではなく、桑田真澄投手チーフコーチ補佐も褒めていました」(ベテラン記者) 大阪桐蔭時代、根尾昂(中日)、藤原(千葉ロッテ)、柿木(北海道日本ハム)らと春夏の甲子園大会を連覇した好左腕だ。同級生に金足農の吉田輝星(日本ハム)がいたため、知名度ではイマイチだったが、「そう遠くない未来、プロで活躍する」と、将来性は高く評価されていた。 また、5月16日の千葉ロッテとの二軍戦だった。被安打3の完封勝利を挙げており、この時点で一軍昇格は囁かれていた。昇格が遅れたのは、「リリーフ投手が不足していたため」とチーム事情によるもの。見方を変えれば、これも「先発として育てていく」という“期待の大きさ”だろう。 >>巨人・若林の走塁ミスは後藤コーチの責任? 原監督も激怒した暴走に苦言相次ぐ「明らかに判断ミス」<< あくまでも16日のファーム戦と27日の先発登板を見た心象だが、横川はストレートの速いタイプではなかった。佐々木、奥川らが150キロ台を投げ続けるのに対し、横川は140キロ台だ。16日の完封劇を見た後、「一軍で通用するかどうか、この辺が問われそうだ」と個人的に思っていたが、ストレートを狙い打ちされる場面はなかった。むしろ、変化球とのコンビネーションで、対戦バッターに真っ直ぐを数字以上に速く見せていた。 投手出身のプロ野球解説者がこう分析していた。 「タイミングの取りにくいピッチャーだと思う。テイクバックの時、『間』が入るというか、ボールを長く持っているので、バッターからすれば、ボールの出どころ(リリースポイント)が見にくいんです」 横川は技巧派タイプとして成長していくようだ。 20歳の技巧派投手。彼の年齢だが、学生なら、大学3年生だ。近年、大学卒の投手がドラフト上位指名され、先発ローテーションの主軸となるケースも多いが、横川のように二軍で鍛え挙げられた投手が活躍すると、「成長」「育成」という楽しみもある。 試合後、横川は広報を介して「勝負に行く最後の最後で甘くなってしまったことが反省です」と、20歳とは思えないコメントをしている。反省点を簡潔に述べるところからして、“野球偏差値”も高そうだ。甲子園の大舞台を経験しているので、マウンド度胸も満点だ。 今季初登板は黒星を喫したが、次回登板の内容次第ではローテーションに定着するのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年05月27日 18時30分
DeNA・桑原に「見てて腹が立つ」真中氏ら球界OBが苦言 重大ミス連発に三浦監督の怒りも爆発寸前?
野球解説者の片岡篤史氏(元阪神他)、真中満氏(元ヤクルト監督)が、26日放送の『プロ野球ニュース 2021』(フジテレビONE)に生出演。DeNAのプロ10年目・27歳の桑原将志のミスに苦言を呈した。 今回の番組で片岡氏と真中氏は、同日に行われオリックスが「14-5」で勝利したDeNA対オリックスの一戦を解説。その中で、試合序盤に大量失点を招くミスを犯した桑原に厳しい言葉を投げかけた。 問題となっているのは、「0-4」とDeNAが4点ビハインドの2回表2死満塁で飛び出たプレー。ここで打席のモヤは中堅方向へ平凡なフライを打ち上げたが、落下地点に入った桑原はこの打球を落球。その後すぐにひろい直し本塁へ返球したが間に合わず、走者3名の生還を許す結果となった。 桑原のミスについて、片岡氏は「横浜スタジアムというのは5点くらいはワンチャンスでひっくり返るというような(ことを言われている)球場なので、守備側は1点でも少なく、攻撃側は1点でも多くというふうな粘りが大事になってくる」と前置きした上で、「桑原の落球は説明しようがない(ほどのミス)」と苦言。 さらに、「昨日せっかくいい勝ち方をしてる(前日は10-3で勝利)だけに、こういうミスで失点を重ねるというのは(もったいない)ね。こういうことをなくしていかないとDeNAは浮上できないと思う」と、選手がこのようなミスをしているようでは今後の浮上も厳しいのではと指摘した。 片岡氏の後に話を振られた真中氏も、「僕らが見てても腹が立つプレー」と片岡氏に同調。続けて、「序盤で『0-4』(とリードされている状況)だったので、気持ちを切ったプレーに見えてしまう」と、桑原は序盤に4点ビハインドをつけられたことで試合を諦めていたようにも見えたと主張した。 >>DeNA・三浦監督に「大輔辞めろって」チームOBが苦言 サヨナラ機で犯していたミスをズバリ指摘、ファンからは賛否の声<< 片岡氏、真中氏の発言を受け、ネット上には「確かにその辺の素人かよと思うようなお粗末過ぎるミスだった」、「鋭い当たりじゃなくて差し込まれたフライだったから、プロならやっぱり捕ってほしかった」、「落球した瞬間自分は『は?』って苛立ったけど、OBも同じような気持ちだったんだな」といった反応が多数寄せられている。 一方、「今月の桑原は走塁に守備となんか気の抜けたプレーが目立つな」、「ついこの間怠慢走塁して今日もまた凡ミスして、OBからもやり玉に挙げられて本当に情けない」、「こんな緩慢なプレーを続けるなら三浦(大輔)監督から干されるのも時間の問題だろう」といったコメントも複数見受けられた。 「桑原は5月12日・巨人戦でポテンヒットになった打球をアウトと判断したのか、全力疾走を怠り一塁止まりに終わるミスを犯しています。ネット上にはこのプレーに対して『怠慢走塁だ』と多数の批判が挙がったのですが、同戦から約2週間後に今度は守備で緩慢なプレーを行ってしまったことで、ファンの間では気持ちが入っていないと桑原への不信感が強まっているようです」(野球ライター) ミスを犯した後の桑原は4回表の守備から神里和毅と代わって交代しているが、試合後に三浦監督はこれが懲罰交代だったことを明かした上で、二軍降格までは考えていないと語ったことが伝えられている。ただ、集中力を欠くプレーが今後も続くようなら、三浦監督の構想から外されてしまうことは避けられなくなるかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年05月27日 17時35分
交流戦を反撃のきっかけに! DeNAキャプテン・佐野が“新3番”としてチームを牽引
2年ぶりとなるセ・パ交流戦が25日から開催。ここまでのリーグ戦で、苦しい戦いをしいられているベイスターズにとって、心機一転巻き返しのチャンスとしたい戦いの幕が開いた。 キャプテンとして初めて交流戦を迎える佐野恵太は「交流戦から浮上していくきっかけとなるよう、練習前に集まってもらって、ひとこと言わせてもらいました」と初日の試合前にナインにハッパをかけた。その言葉は同時に「ここまで僕もいいところで打てていなかった。ここから取り返すように頑張っていきたい」と自分にも向けられていたようだ。 打率は3割をキープし続け、出塁率も高いが、得点圏打率が低い。この状況は2019年の筒香嘉智に似通っている。この年のオールスター前、打率は.283で得点圏打率は低いが、出塁率は.405と優秀だったことに目をつけたラミレス前監督は、後半戦から筒香を2番に配置。すると打率は.423、出塁率.516と数字は跳ね上がり、チームも7戦5勝と波に乗り、首位のジャイアンツのファーストコンテンダーへ名乗りを上げたことがある。 佐野も開幕から4番を張っていたが、18日から3番としての役割に変更。「試合に対して何番で出ても、自分の感情は関係ない。与えられたところでしっかりと結果を出すだけ」と気を引き締め、23日の最終打席に2点タイムリーツーベースを放ち、25日にはバックスクリーン弾を放つなど、長打で打点が付き始めたことは心強い。26日の大敗した試合でも集中力を切らさず、売り出し中のオリックス・宮城大弥からの2安打を含む、今シーズン5度目の猛打賞で打率もリーグ3位となる.316と上昇させた。 これから3週間、ラミレス前監督が「セ・リーグよりパ・リーグのほうが100%レベルが高い」と言い切った強豪ぞろいとの戦いが続いていくが「いいピッチャーが来るのはみんなわかっている。全員で点を取りにいかないといけない。先に仕掛けていって、受け身にならないようにしたい」と、キャプテンはアグレッシブな姿勢が肝心と説いた。 「まだ90試合以上ある。ここから先、活躍できるように」背番号7のバットから、ベイスターズは反撃ののろしを上げる。 取材・文 ・写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年05月27日 17時00分
ソフトB・周東に「二軍に落とせ」ファン激怒 敗戦に繋がった牽制死、単なるミスで片づけられないワケは
26日に行われたソフトバンク対中日の一戦。「4-3」で中日が勝利したこの試合で、ソフトバンクのプロ4年目・25歳の周東佑京が見せたプレーがネット上のソフトバンクファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、「1-3」とソフトバンク2点ビハインドで迎えた8回表に飛び出たプレー。この回ソフトバンクは1死一塁から柳田悠岐の10号2ランで同点に追いつくと、続く中村晃もヒットで出塁。ここで工藤公康監督は長谷川勇也を代打に出すと同時に、中村に代え周東を代走に送るなど勝ち越しに向け勝負をかけた。 ところが、周東は初球から盗塁を仕掛ける気持ちが強すぎたのか、中日4番手・福敬登の牽制に逆を突かれてしまう。結果周東はタッチアウトとなり、直後のリプレー検証でも判定は覆らなかった。 1死一塁から2死と状況が変わった後、ソフトバンクは長谷川が四球、続く牧原大成がヒットでそれぞれ出塁するも得点はならず。その後、8回裏に阿部寿樹に勝ち越しの3号ソロを打たれ試合に敗れることとなった。 >>ソフトB・工藤監督に「馬鹿じゃないのか」ファン激怒 低迷を招く危険性も? 勝ちパターン・泉の酷使に反発相次ぐ<< レギュラーシーズンでは自身初の牽制死を喫した周東に対し、ネット上には「代走で出てきて牽制アウトは救いようがない」、「アウトになってなければ牧原のヒットで勝ち越し点入ってたかもしれないのに」、「直後に阿部にソロ打たれたことを考えると、試合の流れを相手に渡したボーンヘッドだ」といった苦言や批判が多数寄せられている。 同時に「最近明らかに集中力を欠いてるし、首脳陣は気分転換も兼ねて一回二軍に落とせ」「そもそも打ててないのに走塁ミスまでするようじゃとても一軍の戦力とはいえない」、「代わりの二塁手はそれなりにいるし、一旦登録抹消しても問題は無いのでは」と二軍降格を望むコメントも複数見受けられた。 「周東は昨季パ・リーグ盗塁王(50個)に輝いた俊足の二塁手で、今季も26日終了時点で盗塁ランキングでは2位(15個)につけています。しかし、打撃ではここまでの打率が『.207』、5月の月間打率も『.224』と不振に苦しんでおり、守備でもリーグの二塁手では最多タイとなる5失策を喫するなど精彩を欠いています。そのため、今後は牧原(打率.315)、川島慶三(同.283)といった好調の二塁手を起用し、周東は再調整のため二軍に落とした方がいいと考えているファンは少なくないようです」(野球ライター) 26日の試合に敗れたことで、2013年以来となる交流戦連敗スタートとなったソフトバンク。前回はその後復調し「15勝8敗1分・勝率.652」で交流戦を制したが、今回は一転して厳しい戦いをしいられることになるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年05月26日 18時30分
巨人・若林の走塁ミスは後藤コーチの責任? 原監督も激怒した暴走に苦言相次ぐ「明らかに判断ミス」
25日に行われた巨人対楽天の一戦。「9-4」で巨人が勝利したこの試合で、巨人のプロ4年目・27歳の若林晃弘が見せたプレーがネット上の巨人ファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、両チーム無得点で迎えた2回裏に飛び出たプレー。この回巨人は先頭・スモークが楽天先発・岸孝之から先制の5号ソロを放つと、その後1死一、二塁と追加点のチャンスを作る。さらに、ここで打席に入った先発・戸郷翔征がプロ初ヒットとなる右前打を放ち、1死満塁とさらに好機が広がったかと思われた。 ところが、打球が速いゴロではなくポテンヒットだったからなのか、二塁走者の若林は三塁を回って本塁に突入。これを受けた右翼・岡島豪郎は本塁にワンバウンドで返球し、結果的に若林はタッチアウトとなってしまった。 >>巨人・小林、交流戦後にトレード移籍? 有力候補はロッテ・楽天か、高木氏が二軍暮らしの不自然さ指摘も賛否<< 若林の本塁憤死を受け、ネット上には「外野前進してるのに強行突入するって何を考えてるのか」、「せっかくの戸郷の初ヒットに水を差すボーンヘッドだ」、「アホみたいなプレーするなよ、結局これが響いてその後無得点に終わってるし」といった反応が多数寄せられている。 一方、「若林だけじゃなく三塁コーチャーも悪い、この状況で本塁突入させたのは明らかに判断ミス」、「後藤コーチも無理して本塁にいかせるような状況じゃなかっただろ」、「後藤コーチはさすがに岡島の肩を舐めすぎじゃないか」と、三塁コーチャーの後藤孝志野手チーフコーチを絡めたコメントも複数見受けられた。 「今回の場面では打席に入った戸郷が投手ということもあり、ポテンヒットでの二塁走者生還を阻止するため楽天外野陣は前進守備を敷いていました。また、戸郷の打球を捕球した岡島は、2014年にパ・リーグ最多タイの補殺数(8個)を記録したこともある強肩の持ち主でもありました。そのため、三塁コーチャーの後藤コーチは若林を三塁でストップさせるべきだったのではないかと考えているファンも少なくないようです。なお、二塁走者が三塁で止まるのか、それとも本塁に突入するのかは基本的に三塁コーチャーの指示に委ねられますが、後藤コーチは2019年に11盗塁をマークしている若林の走力なら本塁生還は十分可能と判断し突入指示を出したのかもしれません」(野球ライター) チームを率いる原辰徳監督も両手を大きくたたき怒りをあらわにしていた若林の暴走。26日の試合では7番・遊撃でスタメン出場したが、一部では「若林は明日の試合でスタメンを外されるのでは?」という声も挙がっていた。文 / 柴田雅人
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