今回の番組で片岡氏と真中氏は、同日に行われオリックスが「14-5」で勝利したDeNA対オリックスの一戦を解説。その中で、試合序盤に大量失点を招くミスを犯した桑原に厳しい言葉を投げかけた。
問題となっているのは、「0-4」とDeNAが4点ビハインドの2回表2死満塁で飛び出たプレー。ここで打席のモヤは中堅方向へ平凡なフライを打ち上げたが、落下地点に入った桑原はこの打球を落球。その後すぐにひろい直し本塁へ返球したが間に合わず、走者3名の生還を許す結果となった。
桑原のミスについて、片岡氏は「横浜スタジアムというのは5点くらいはワンチャンスでひっくり返るというような(ことを言われている)球場なので、守備側は1点でも少なく、攻撃側は1点でも多くというふうな粘りが大事になってくる」と前置きした上で、「桑原の落球は説明しようがない(ほどのミス)」と苦言。
さらに、「昨日せっかくいい勝ち方をしてる(前日は10-3で勝利)だけに、こういうミスで失点を重ねるというのは(もったいない)ね。こういうことをなくしていかないとDeNAは浮上できないと思う」と、選手がこのようなミスをしているようでは今後の浮上も厳しいのではと指摘した。
片岡氏の後に話を振られた真中氏も、「僕らが見てても腹が立つプレー」と片岡氏に同調。続けて、「序盤で『0-4』(とリードされている状況)だったので、気持ちを切ったプレーに見えてしまう」と、桑原は序盤に4点ビハインドをつけられたことで試合を諦めていたようにも見えたと主張した。
>>DeNA・三浦監督に「大輔辞めろって」チームOBが苦言 サヨナラ機で犯していたミスをズバリ指摘、ファンからは賛否の声<<
片岡氏、真中氏の発言を受け、ネット上には「確かにその辺の素人かよと思うようなお粗末過ぎるミスだった」、「鋭い当たりじゃなくて差し込まれたフライだったから、プロならやっぱり捕ってほしかった」、「落球した瞬間自分は『は?』って苛立ったけど、OBも同じような気持ちだったんだな」といった反応が多数寄せられている。
一方、「今月の桑原は走塁に守備となんか気の抜けたプレーが目立つな」、「ついこの間怠慢走塁して今日もまた凡ミスして、OBからもやり玉に挙げられて本当に情けない」、「こんな緩慢なプレーを続けるなら三浦(大輔)監督から干されるのも時間の問題だろう」といったコメントも複数見受けられた。
「桑原は5月12日・巨人戦でポテンヒットになった打球をアウトと判断したのか、全力疾走を怠り一塁止まりに終わるミスを犯しています。ネット上にはこのプレーに対して『怠慢走塁だ』と多数の批判が挙がったのですが、同戦から約2週間後に今度は守備で緩慢なプレーを行ってしまったことで、ファンの間では気持ちが入っていないと桑原への不信感が強まっているようです」(野球ライター)
ミスを犯した後の桑原は4回表の守備から神里和毅と代わって交代しているが、試合後に三浦監督はこれが懲罰交代だったことを明かした上で、二軍降格までは考えていないと語ったことが伝えられている。ただ、集中力を欠くプレーが今後も続くようなら、三浦監督の構想から外されてしまうことは避けられなくなるかもしれない。
文 / 柴田雅人