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芸能 2016年12月06日 10時40分
佐野勇斗、妹役の“そら”も号泣「砂の塔」高野家セット撮影終了に「自分の本当の家とお別れする気分」
ダンスボーカルユニット・M!LK、佐野勇斗(18)が5日、オフィシャルブログを更新し、連続ドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』(TBS系列、毎週金曜22:00〜)の“高野家”セット撮影が同日終了したこと報告。兄妹役“そら”を演じる稲垣来泉ちゃんとの仲良し兄妹オフショットも公開し、今の気持ちを綴った。 「セット最終日!」と題したブログには、「今日は、今までお世話になってきた、高野家のお部屋の撮影が、最後の日でした!」と、ドラマの舞台となっている50階建て超高層タワーマンションの“高野家”セットでの撮影が終了したことを報告。 「たくさんお世話になったこのお部屋とのお別れは、すごく寂しいなぁ。自分の本当の家とお別れする気分です」と今の心境を明かした。また、「そらは、お別れやだぁ〜と、泣いておりました。笑 思い入れがあるんだね…」と、本当の兄妹みたいとネットでも話題の稲垣来泉ちゃんの様子もつづり、“仲良し兄妹オフショット”を公開した。
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芸能 2016年12月06日 10時10分
木村佳乃、仕事の原動力は娘たちとの触れ合い 子育ての難しさ明かす
女優の木村佳乃が5日、都内で行われたワークスアプリケーションズ企業内託児スペース「WithKids」のオープニングセレモニーに出席。2児の母親であることから子育てについて熱っぽく語り、「子育てはたいへんなことだらけ。仕事は20年、でも母親としてはまだ駆け出しで、迷うことばかり。その中でも子育てと仕事を両立させて頑張っております」と母の顔を見せた。 木村は「うちは上が5歳、下が3歳でどちらも女の子。子供の成長は本当に早くて、毎日どんどん驚きが更新されていく。上の子は『どこで覚えたんだろう、その言葉』っていうくらい、言葉が増えていって、びっくりさせられることの連続です」と娘の成長を紹介。 「今は4月から放送されるNHKの朝の連続ドラマの撮影が毎日あるんですけど、娘が起きている時間に帰れることは少ないです。それでも家に帰ると寝顔を見たり、朝、子供と会話をしたりすると仕事を今日も頑張ろうという気持ちになります」とにっこり。「娘たちに寂しい思いをさせている分、仕事の時は気持ちが奮い立ちます」とコメント。 また、今年のクリスマスの家族の過ごし方についても聞かれると、「クリスマス…そうでしたね」と苦笑い。「スタジオに缶詰で何のプランも立てれていないんです。でも、昨日、娘たちに何が欲しいって聞いたらプリキュアがどうのこうの言っていました。家族で過ごせたらいいなって思っています」とプランを明かしていた。(取材・文:名鹿祥史)
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社会 2016年12月06日 10時00分
1150年前の古文書が発信 M8南海トラフ&首都直下のW連鎖緊急警報(1)
《夜、地震す、この日、関東諸国の地、大いに震裂す。相模・武蔵は特にもっとも甚だしとなす。その後、五六日も、震動いまだ止まず、公私の屋舍、一つとして全きものなし。あるいは地の窪陷して、往還不通ぜず、百姓の圧死すること勝げて記すべからず》 これは平安時代、菅原道真ほか貴族や学者が858年〜887年の出来事を編纂した歴史書『日本三代実録』(三代=清和天皇、陽成天皇、光孝天皇)の一節だ。878年11月1日、関東地方南部を中心に大きな地震が襲った(相模・武蔵地震)。『三代実録』を見ても《この日》の揺れのすさまじさが伝わってくる。 「専門家の間で、この相模・武蔵地震の震源域は神奈川県中部を走る伊勢原断層で、関東直下型だったという見方が強い。地震の規模はM7.4、最大震度が7程度だったと推定され、記録にもあるように家屋倒壊、さらに火災も加わって多くの死者が出たという。京都からの視点で記されている可能性が高いことから、かなり広い範囲にわたり余震が続いていたという見方ができます」(サイエンスライター) 当時の日本列島は地震の活動期に当たるとされ、巨大地震が立て続けに起きていた。 869年には三陸沖で貞観地震(M8.3以上)が発生。地震と大津波で1000人以上が犠牲になったという。同時期には鳥取県でも大地震が起き、その前年には兵庫県でM7の播磨地震、貞観地震の9年後には冒頭の相模・武蔵地震、そして18年後の887年、ついには南海トラフで東海・東南海・南海の3連動タイプの仁和地震が発生している。 この時代の地震活動について、地震学者で武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏が説明する。 「貞観時代と、地震が活発に起きている現代が同じような地震活動期だと言われるが、それに関しては、さらに学問的な検証が必要です。しかし双方、巨大地震によって日本列島の地下の基盤岩が動き、地震が起こりやすい状態にあることは間違いありません。今、首都圏では直下型地震がいつ起こっても不思議ではない状況にあるし、海溝型の大地震の可能性もある。さらに、二つの地震が一気に起こる可能性さえあるのです。江戸時代の18世紀から19世紀にかけても地震が頻発していましたが、20世紀は少なく、それが当たり前の状態となっていた。しかし、東日本大震災によって、地震が頻発する時代に戻ったと思われます」 前述の通り、関東直下型と思われる相模・武蔵地震は三陸沖の貞観地震の9年後。今年は東日本大震災から6年がすぎた。西日本で熊本地震に鳥取中部地震、さらに福島県沖でも大きな地震が発生していることも不気味だ。 『日本三大実録』には、当時全国で発生した天変地異についても記録されている。 例えば、863年の中越地震については、《越中越後等の国、地大いに震ひき。陵谷ところをかへ、水泉湧き出で、民の蘆舎をこば(壊)ち、圧死する者多かりき。これより後、毎日常に震ひき》。激しい揺れで地割れが起きて至る場所から地下水が噴き出し、民家の倒壊により多くの人が圧死したという。 それらの記録の中で興味深いのは、やはり仁和地震の様子を克明に著した記述だ。現代語訳すると以下となる。 《午後4時頃に大地震が起き、数刻を経ても震動が続いた。天皇は仁壽殿(殿舎)から出て紫震殿の南庭に移動した。そして大藏省に命じて七丈の幄(仮小屋)を二つ建てさせ、御在所とした。役所の倉屋および東西京の民衆の家は相当部分が転倒・倒壊し、その下になって殺された者が多い。あるいは失神して頓死した者もある。10時頃にまた地震が三度。全国(五畿内・七道諸国)でも、この同日に大地が大いに震えた。官舍が多く損壊し、海潮が陸に漲ってきて、その津波によって溺死したものは、数えることができないほどである。そのような津波の被害の中でも、摂津国の被害はもっとも甚だしいものがあった》 「この時の地震の規模はM8〜8.6とされている。地震動による被害もさることながら、驚くのは津波被害の大きさです。南海トラフで起きた地震にも関わらず、摂津国、大阪・兵庫にまで巨大津波が押し寄せたという。『日本三代実録』は、仁和地震の1カ月後に終了しているのですが、それまでの間にも余震と見られる記述が多くある。相当な被害が出たと思われます」(前出・サイエンスライター)
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芸能 2016年12月05日 21時00分
M-1王者 銀シャリがダウンタウン浜田にもひるまなかった過去
4日に放送された漫才師日本一を決定する「M-1グランプリ2016」(テレビ朝日系)の決勝で、お笑いコンビ、銀シャリが第12代王者に輝いた。 銀シャリは、大阪NSC25期生の鰻和弘と橋本直が2005年に結成。そのスタイルは、正統派しゃべくり漫才コンビと称されている。関東ではあまりなじみのないコンビであるが、実は彼ら、あのダウンタウンの浜田雅功にもひるまなかったエピソードを持っている。 ダウンタウン浜田雅功とロンドンブーツ1号2号の田村淳のロケ番組「ごぶごぶ」(毎日放送、レギュラー放送は終了)で、銀シャリが登場したことがある。銀シャリが初登場した回では、田村淳が交通事情で収録に間に合わず、月亭方正とほんこんが急遽出演。3人でNGK(なんばグランド花月)の楽屋を訪れると、銀シャリの2人がいた。 何も説明せずに、蹴りを入れて銀シャリを引き連れようとする浜田たち。そんな中、銀シャリの橋本は、「後輩にいきなり蹴りを入れるのおかしいでしょ」「僕ら何もわからない。情報が入っていない」と口で反撃。そのたびに、ほんこんが浜田に叩かれる。そんなほんこんは、銀シャリに、「ほんまお前ら口答え多いな」と一言。それでも銀シャリはひるまなかった。果敢に挑んでいく銀シャリに最後には浜田も、「うるさいなあ、お前はうるさい」と言いながらも、しっかりと「銀シャリの橋本」を認識するようになった。 お笑い界のドン、ダウンタウンの浜田雅功にもひるまなかった度胸が、今回、M-1という大舞台でもいかされたことは間違いない。
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芸能 2016年12月05日 21時00分
SMAP解散後でも仕事、プライベートが順調な草なぎ剛
年内で解散するSMAPのメンバー、草なぎ剛が、来年1月スタートのフジテレビ系「嘘の戦争」で解散後初の連続ドラマ主演をつとめることが決まっている。 一部報道では、香取慎吾は芸能界を引退、中居正広は所属事務所から離れる方向、キムタクこと木村拓哉は今回の騒動ですっかり“裏切り者”のイメージが浸透。解散によって損をするメンバーは少なくないが、草なぎ剛だけは別なようだ。 「かつてテレビ番組で中居が明らかにしていましたが、実は近年、SMAPで一番の売れっ子は草なぎです。俳優業もキムタクなどよりも、ずっと順調でオファーが殺到しており、選び放題。基本的にSMAPであることと、俳優業はあまり関連性がないため、解散が彼の仕事に影響を与えることはほぼない」(業界関係者) これまで主演が基本であった草なぎだが、特にこだわりはないようだ。今後は草なぎ本人の意向もあり、脇役でも条件さえ合えば、積極的に作品にたずさわっていく方針だという。 また、草なぎが順調なのは仕事だけではない。プライベートでも明るいニュースが近いうちにありそうだ。 草なぎ剛といえば、6月30日発売の「女性セブン」(小学館)が30代のAさんと食事デートを楽しみ、草なぎの自宅マンションに入っていく様子をスクープしている。1月の解散騒動勃発時では、Aさんが親身になって草なぎを支えてくれたという。そのAさんと草なぎはSMAP解散後の来年3月に結婚するという情報もある。 順調な今後が予想される草なぎに、ファンも一安心だろう。
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アイドル 2016年12月05日 17時00分
こんなにあった! SMAP・香取慎吾の別キャラクター
SMAPの司会者といえば、中居正広のイメージが強い。しかし、稲垣吾郎は読書バラエティ『ゴロウ・デラックス』(TBS系)の司会を5年、香取慎吾は生放送の情報番組『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)の司会を15年も続けている。完全生放送の司会を、これだけの長期間務めているジャニーズタレントは、香取ただひとりである。 香取といえば、SMAP解散後はデザイナー業界に転身するのではないかとウワサされるほど、センスに満ちあふれている。洋服やアクセサリーが大好きで、保管用に別部屋を借りるほど、所持点数が多い。その一方で、絵画が趣味。作品は、草なぎ剛の主演ドラマ『独身貴族』(フジテレビ系)で使用されたり、パラリンピック競技団体が入居する共同オフィスに記念壁画を提供するほどだ。 そんな香取。歌手デビューから25年のあいだで、別キャラのソロ活動がもっとも多い。最大のヒットは、00年8月に『慎吾ママのおはロック』でデビューした、慎吾ママ。中居正広との『サタ☆スマ』(フジ系)から誕生した女装キャラだが、名フレーズの「おっは〜!」は大流行。同年の新語・流行語大賞の年間大賞を受賞している。 この4年後には、ママから忍者に変身。主演映画『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』で、忍者のハットリくんになったのだ。映画公開に先駆けてリリースした主題歌『Hattori3(参上)』は、ジャパニーズヒップホップの第一人者である近田春夫がアレンジしている。 09年。今度は、忍者から警察官に変身している。今年、惜しまれながら終了した国民的漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉に扮したのだ。TBS系ドラマでは、“両さん”名義で主題歌『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を歌い、慎吾ママのときと同じく、小西康陽が音楽を担当している。同作は2年後に映画化されて、両さんがスクリーン復帰。このときは、昭和の名曲『三百六十五歩のマーチ』をカバーしている。 SMAPとしては、歌手デビューした翌92年、『おそ松くん』の完全パロディ“音松くん”に扮して、『スマイル戦士 音レンジャー』をリリース。バラエティ番組『夢がMORIMORI』(フジ系)から誕生したコミックユニットだ。まだ、脱退した森且行(現オートレーサー)がいたころに生まれた、唯一のお笑い系だ。 老若男女に愛されてきたSMAP。そのなかでも特に、子どもから親しまれていたのが香取。社会現象になった慎吾ママからもう16年がたったが、当時は、子役が全員帰るまでメイクを落とさず、移動車には必ず簡易的なスカートとカツラを置いていたという。慎吾ママだと思い込んでいた子どもの夢を壊すまいという、プロ意識から来るものだった。 来年からは、ソロとして新しい一歩を踏みだす香取。SMAP最年少の弟キャラだった彼は17年、ようやく40の大台に乗る−−。
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芸能 2016年12月05日 16時40分
高岡早紀、胸元強調の大胆ドレスで銀座に光臨! 通行客を釘付けに
女優の高岡早紀が3日、東京・銀座中央通りで行われた「銀座イルミネーション2016 光の庭園 ヒカリミチ」点灯式に胸元の開いたセクシードレスで出席。道行く通行人らを釘付けにした。 この日から来年1月9日にかけ、銀座の中央通り1丁目から8丁目までと、数寄屋橋から銀座4丁目交差点付近までの距離を約13万個のLEDで装飾する本イルミネーション。高岡早紀はジョルジオ・アルマーニのゴージャスなロングドレスで点灯式に登壇すると、「去年、車でこの近所を走っている時に、このイルミネーションを見て奇麗だなって思っていたんです。イルミネーションって心が躍りますよね」と嬉しそうな表情。 この日のドレスについても「銀座は他の街とは違って、ちょっとおしゃれをして出かけないとって思わせてくれるような素敵な街。ここでは一番こういう格好が似合うかなってこのドレスを選びました。普段からこういう格好しているわけではないです」と恥ずかしそうに紹介。イルミネーションについては「今、うちは子供が3人いて、一番下の子が女の子。女の子はキラキラしたものやこういう光輝くイルミネーションのようなものが大好きなんです」と述べ、「娘と一緒にお買い物に来れたらいいなって思っています」とアピール。 また、高岡はこの日が44歳の誕生日。イベント終盤に主催者からその誕生日を祝うサプライズの花束が贈られると照れくさそうに花束を受け取り「ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べていた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能 2016年12月05日 16時34分
内田理央、今年の漢字一文字は「尻」 最新写真集でも美尻を披露
女優の内田理央が3日、都内で行われた最新写真集「だーりおといっしゅうかん。」「だーりおのいっしゅうかん。」発売記念握手会に出席。美尻を強調した衝撃の表紙写真を前に「『お尻が透けている方が可愛いかな』って自分からアイデアを出したんです。表紙になって嬉しかった」とコメント。自身の今年の漢字についても「尻」とその美尻を猛プッシュし、「『尻』という漢字の払いの部分がいいですよね。わたし、実はお尻はすごくコンプレックスだったんです。でも、今お尻を好きになろうと頑張っているので」とその理由も明かした。 生まれて初めて訪れたというハワイで撮影を敢行。「ハワイでハッピーに撮ってきました。撮影は二日間。笑顔のカットがたくさん撮れました」と嬉しそうに撮影を振り返った内田。「撮影の後は食べたり、買い物したり、優雅に過ごしました。食べ物は肉肉しいステーキがすごくおいしかった」とご機嫌。 2冊の写真集のうち、「だーりおといっしゅうかん。」は男性ファン向け。「だーりおのいっしゅうかん。」のほうは女性ファン向けの内容になっているといい、お尻が見所の男性向けに対し、女性向けの方は日常の飾らない自分の姿を見て欲しいとアピール。「自分だけの空間を覗き見しているような内容。こちらは全部東京で撮りました。家でもこんな感じという写真が多いです。家ではいつも適当にずぼらに過ごしているので」と見所を熱っぽく紹介。 写真集は即日完売で、重版も決まっているといい、「出させてもらえるだけでもありがたいのに素直に嬉しい」と感激の表情。クリスマスの予定を聞かれると「おそらく映画の撮影。寂しいですね〜」と述べ、理想の男性像については「心の広い方。わたし、失敗を犯すことが多いので。お皿を割ってしまったり…。そういうのを笑って許してくれる人がいいです」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
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芸能 2016年12月05日 16時20分
吉岡里帆のサンタ姿にファン大興奮
女優の吉田羊が主演をつとめる連続ドラマ「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」のオフィシャルブログが5日、ブログを更新、研修医役で出演している女優の吉岡里帆(23)がサンタクロース帽子をかぶった“吉岡サンタショット”を公開。 「あと20日でクリスマス!一足お先に吉岡サンタからプレゼント!」と題したブログには、研修医役・田丸綾香のときには地味で動きやすい衣装が多い吉岡とは全く違う、華やかな黒のワンピースにサンタクロース帽子をかぶった“吉岡サンタショット”を披露。 さらに、“吉岡サンタ”から「ちょっぴりパーティ仕様で、クリスマスサンタにはぴったりです吉岡サンタからのプレゼントが欲しい! という方は、明日の午後6時から、こちらから応募」と、先日、カンテレ本社(大阪市北区)で行われたトークイベントに出演した時に撮影したポラロイド写真を抽選でプレゼントするとのこと。 ファンからは「サンタさん、りほちゃんをください」「こんなサンタさん来てほしい…」「ホントかわいすぎる!!」と大興奮の声が寄せられている。
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スポーツ 2016年12月05日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND29 〈最初で最後の直接対決〉 猪木が見せた前田への気遣い
新日本プロレス対UWFの闘いにおける世代交代の中で、ファンから待ち望まれながら最後まで実現しなかった、アントニオ猪木と前田日明のシングルマッチ。唯一、両者の直接対決は、前田が海外武者修業から凱旋した若手時代にさかのぼる。その試合で猪木は、意外な一面を見せていた。 かつてジャイアント馬場は「あいつは対戦相手を使い物にならなくするから困る」と、アントニオ猪木に苦言を呈していたという。 「馬場にしてみれば、全日のトップ外国人だったアブドーラ・ザ・ブッチャーを引き抜き、短期間で使い潰した新日への不満が相当あったのでしょう」(スポーツ紙記者) とはいえ“育成の猪木”としての一面も見逃すことはできない。 見栄えのするフィニッシュホールドのなかったタイガー・ジェット・シンに、ブレーンバスターを伝授したのみならず、実際の試合の中で猪木自ら練習台になったのがその一例。ほかにもスタン・ハンセンやハルク・ホーガンなど、粗削りな無名選手をメインイベンターにまで育てており、一概に馬場の言葉が正しいとは言い切れない。 「その一方で、手の合わない相手や不要な選手については、あきれるほどに冷淡な扱いをすることがあったのも事実です」(同) 国際プロレスなどで活躍したオックス・ベーカーは、同団体では怪奇派のトップヒールとして君臨していた。しかし、新日に参戦すると、猪木は初のシングル対決において、延髄斬りからのレッグドロップで3カウントを奪うまで、わずか3分足らずで試合を終わらせ、ベーカーに一切の見せ場を与えなかった。 この試合はテレビ生中継で、前の試合が押して残り時間がわずかとなってしまい、その枠内に収めるための処置とされる。とはいえ、その当時は試合途中での中継終了という流れもよくあり、無理に時間内で決着をつける必要もなかった。実績のあるベーカーに対して、この扱いは、さすがに“ひどい”と言われても仕方あるまい。 身内である所属選手に対しても、こうした猪木の差別的な扱いは見られた。 「長州力にはシングル対決でピンフォール負けを喫した猪木ですが、藤波辰爾にはタッグでのフォール負けはあるものの、シングル戦ではフルタイム引き分けまで。両者ともに後継候補と見られていたものの、猪木の中では明確な格付けがあったことがうかがえます」(プロレスライター) では、やはり猪木の後継者と目されていた前田日明についてはどうだったか。UWF軍として新日に参戦してからは、猪木vs前田のシングル対決が待ち望まれながらも、結局、実現には至っていない。 「これは、のちの猪木の引退試合で、小川直也との対決が実現しなかったことと似た意味があると考えられます。ラストマッチで有終の美を飾るためには、いかにファンの期待が大きいとはいえ小川とやるわけにはいかなかった」(同) つまり、“引退する自分が、将来、有望な小川に土をつけるわけにいかない”との猪木の親心により、両者の対戦が組まれなかったというわけだ。 前田に対しても同様だった。あの当時、まだ興行での集客やテレビの視聴率を考えれば、猪木がトップを張っていかねばならなかった。よって前田とやるなら猪木が勝つしかないのだが、そうすれば前田の経歴に傷をつけることになる…。 「以前から『猪木が前田を恐れて対戦を避けた』との声もありましたが、今になって振り返ればそれは違うように思います。前田はあのいわくつきのアンドレ戦でも、攻め込む前に『やっちゃっていいんですか?』と、リングサイドにうかがいを立てているし、試合中のアクシデントで藤波が大流血に至ったシングル戦でも、あえて両者KOで早めに試合を終えている。また、猪木への挑戦者決定戦でも藤原喜明に勝利を譲ったように、むしろアングルに忠実な選手であり、それが猪木戦だけ豹変するとは考えづらい」(同) 唯一、行われた猪木vs前田のシングル戦を見れば、猪木がいかに前田を大切に扱っていたかということがうかがえる。 1983年5月27日、高松市民会館で行われたIWGP決勝リーグ戦。日本勢では長州も藤波も、団体ナンバー2の坂口征二もエントリーされなかったリーグ戦に、前田は特例的な“欧州代表”なる枠で大抜擢された。 シングルマッチの連戦は選手にとって肉体的なダメージが大きく、絶対的エースの猪木としては、若手の前田が相手の地方大会での一戦となれば、軽く流して終わらせたいところ。だが、この試合で猪木は、当時の前田が武器とした“七色のスープレックス”からニールキックまで、得意技のすべてを受けきってみせた。 「猪木がジャーマンやドラゴンスープレックスを受けること自体が、めったに見られることではない。そのことだけでも、いかに前田の能力を買っていたかが分かります」(同) フィニッシュも立ち上がり際の延髄斬りという、いわば一瞬の返し技であり、そこにも前田になるべく傷を付けないように、という配慮がうかがえる。 相手を潰すばかりではない“指導者”としての猪木の一面がうかがえる、これも一種の名勝負と言えよう。
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