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レジャー 2017年08月01日 10時20分
ハッシーの地方競馬セレクション(8/2)「'17 スパーキングサマーチャレンジ(A2)(下)」(川崎)
見せ場もなく……。先週大井競馬場でおこなわれた「第38回サンタアニタトロフィー(SⅢ)」。 本命に推したエイシンヴァラーは、好スタートを切りスッと4、5番手の位置を取ったが、3コーナー入口あたりで外からかぶせられると集中力が切れてしまいズルズルと後退し14着。スタートからの行きっぷりは、オッと思わせるものだったが、3コーナーでかぶせられると一気に行きっぷりが悪くなったことから、本馬の場合、如何に気分良く競馬ができるかがカギとなるでしょう。 さて、今週は「’17スパーキングサマーチャレンジ(A2)(下)」が川崎競馬場でおこなわれます。 本命には、竹内涼真のように澄んだ瞳が印象的なジャーニーマンを推します。 重賞勝ちこそないものの、昨年は羽田盃(SⅠ)で3着、東京ダービー(SⅠ)で5着とクラシック戦線で活躍した本馬。前走はスタートで出遅れてポジションを取りに行ったため、前半でかなり脚を使ってしまい、3、4コーナー中間で早くも苦しくなり9着。前々走にしてもスタートがあまり良くなく、外枠だったこともあり終始外を回る厳しい展開。その上、直線では寄られて進路が狭くなる不利があり9着と、敗因ははっきりとしています。これまでのレースぶりから2000m前後の距離がベストと思われますが、今回はメンバーレベルがグッと楽になり、7戦4勝3着2回と得意の川崎競馬場で、枠も内目の3枠とくれば勝ち負け必至です。 相手本線は、状態を上げてきたモフモフ。昨年10月のレース以降8着→7着→12着→13着の着順が示す通り、状態が上がって来ず精彩を欠いていましたが、今年に入って6着→4着→3着と徐々に復調してきました。特に前走は、直線で進路を取り直すロスがあったものの、残り100mあたりからの伸びはなかなかのもの。状態が上がってきた上に今回は53kgの斤量で出走できるとなれば、馬券圏内に絡んでくる可能性は高いでしょう。 ▲は、こちらも状態を上げてきたオーラゼウス。30戦中28戦が川崎競馬場で走っており、その内掲示板を外したのは5回と堅実。ここでも上位争いをしてくれることでしょう。 以下、シグナルプロシード、コスモパープルまで。◎(3)ジャーニーマン○(7)モフモフ▲(1)オーラゼウス△(6)シグナルプロシード△(8)コスモパープル買い目【馬単】5点(3)→(1)(6)(7)(8)(7)→(3)【3連複1頭軸流し】6点(3)−(1)(6)(7)(8)【3連単フォーメーション】12点(3)→(1)(6)(7)→(1)(6)(7)(8)(7)→(3)→(1)(6)(8)※出走表などのデータは、必ず公式発表のものと照合し確認して下さい。<プロフィール>ハッシー山梨県出身。学生時代大井競馬場で開催された大学対抗予想大会の優勝メンバーの一員。大学卒業後北海道へ渡る。浦河にある生産牧場を経て、在京スポーツ紙に入社。牧童経験を活かし、数々の万馬券を的中する。中にはパドックで推奨した4頭で決まり、3連単100万越えあり。
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社会 2017年08月01日 10時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 2本目の毒矢が放たれた
連合の神津里季生会長が7月13日に首相官邸で安倍総理と会談し、高度プロフェッショナル制度の導入を条件付きで容認した。 高度プロフェッショナル制度は、もともと「ホワイトカラー・エグゼンプション」と呼ばれ、企業が労働時間の管理をせず、残業代も支払わないという制度だ。そのため、「残業代ゼロ制度」とか「過労死促進制度」との批判を浴びて、一昨年の通常国会では法案が提出されたものの、一度も審議されなかった。だが、連合の容認によって、秋の臨時国会で、成立する可能性が一気に高まった。 政府は、高度プロフェッショナル制度の導入で、労働者が時間に縛られずに働けるようになり、生産性の向上が図れると主張している。しかし、労働者に時間管理の自由を与えるのであれば、フレックスタイム制や裁量労働制で十分足りる。現実的に見てみると、この制度は、企業が残業代を支払わずして、無制限の労働を強要するための道具になりかねないのだ。 そうした批判に対して政府は、平均年収の3倍(1075万円)以上の高度な専門能力を有する労働者に限定して解禁するのだから、一般のサラリーマンに悪影響はないと主張する。しかし、派遣労働法も、当初は高度な専門技術を必要とする13業務だけが対象だった。それが規制緩和で徐々に拡大され、製造業務にまで広がったのだ。 また、すでにホワイトカラー・エグゼンプションが導入されている米国では、年収260万円以上の労働者が対象となっていることから、連合の役割は、適用拡大に厳格な歯止めをかけることだったはずだ。 ところが今回、連合は、年間104日以上、かつ週1日以上の休日取得に加え、(1)勤務間インターバルの導入、(2)2週間連続休日取得、(3)在社時間の上限設定、(4)健康診断実施のうちのいずれかを導入するという条件で、折り合ってしまったのだ。 私は、安倍政権が雇用破壊の「3本の毒矢」を放とうとしているという指摘を以前からしてきた。 第一の毒矢は、派遣労働者の正社員登用の道を事実上ふさぐ派遣法改正で、これは一昨年からすでに施行されている。今回の毒矢が第2弾だ。そして第三の毒矢は、手切れ金を支払えば正社員を解雇できるようにする金銭解雇の導入で、政府は着々とその準備を進めている。 このまま行くと、ホワイトカラーのサラリーマンは、成果を出せるまで無制限に働かされ、成果が出なければ、いつでもクビを切られることになる。いま安倍政権がやろうとしているのは、働き方改革どころか、働かせ方改革なのだ。 私は、もし一般サラリーマンにまでホワイトカラー・エグゼンプションが広がるようになったら、会社と業務委託契約を結ぶフリーランスになったほうがましだと思う。 自営業だったら、経費を落とすことが可能になるし、年金保険料は国民年金だけで済む。そして、会社に対して消費税の支払いを請求することもできる。大部分のサラリーマンは、売り上げが免税点以下になるから、消費税を納付する必要もないのだ。 一億総フリーランス社会、これが、日本の労働市場が迎える未来の姿なのかもしれない。
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アイドル 2017年07月31日 17時00分
メンバーのうち2人にアイドル離職経験がある現役ジャニーズグループって?
90年代前半、SMAP学園というグループが存在した。SMAPや光GENJIが出演していたテレビ朝日系列のバラエティ『アイドル共和国』から誕生したもので、メンバーはのちのTOKIO・国分太一、松岡昌宏、長瀬智也、V6・坂本昌行、井ノ原快彦ほか、退所したジャニーズJr.だ。このユニット解体のおよそ4年後、坂本とV6・長野博による“サカモト&ナガノーズ”が生まれているが、この2人にはある共通点がある。1度、ジャニーズ事務所を退所しているのだ。 長野は、元光GENJI・佐藤アツヒロ、TOKIO・城島茂と同期の86年入所組。昨年、入所30周年だった超古株だ。入所したわずか8か月後に、少年隊のバックダンサーとして日本武道館に立ち、2年後の88年、15〜16歳のころには、伝説の学園ドラマ『3年B組金八先生 第3シリーズ』に出演している。ちなみに同シリーズの生徒役には、元SMAPの森且行、俳優の浅野忠信もいた。 ところが、番組終業後に仕事と歌番組が減少。18歳のころには、毎週あったダンスレッスンがなくなり、スタッフと定期的に顔を合わせることがなくなった。するとそのまま、フェードアウト。簡単にいえば、干された。 そこで、高校卒業後、情報処理の専門学校に入学して、ファミリーレストランや居酒屋などでアルバイト。生活費を捻出するために、パチプロもどきの毎日を送る時期もあった。 そんなある日、懐かしいスタッフから突然電話がかかってきて、「このあとジャニー(喜多川社長)さんから連絡があるから待ってて」と言われ、直後、ジャニーさんから、「YOU、今何してんの? 来週レッスンあるから、来ちゃいなよ」と言われた。 言われるがままにレッスンに参加。終了後、「ブランクあっても、けっこう踊れてたから、少年隊のバックに出ちゃいなよ」と言われ、そのまま少年隊のコンサートツアーに帯同することになった。止まっていた時計の針が再び動きはじめ、やがて、23歳の遅咲きでV6になった。 そんな長野の1歳年上である坂本は、24歳でデビューできた格好になる。彼の場合は、長野と同じく干された時期、旅行代理店でアルバイトをはじめ、二十歳を境に社員になっている。2足のワラジをはいたジャニーズでも、就職までしたのは、かなりレアケースだ。 当時大流行だったねるとんパーティーをバスツアーにブッキングするなどして、ツアー参加者のアテンドをしていた坂本。客から「平家派(光GENJIのバックダンサー)の方ですよね?」と言われたこともある。テレビをつけると、先輩、後輩がスポットライトを浴びており、自分は何をやりたいのか、自問自答の日々だった。 ある日、電車でKinKi Kidsに会った。千葉の仕事帰りだった2人から、「坂本くんは今何やってるの?」と聞かれて、答えられなかった。今の仕事を誇れなかったのだ。そこで、ジャニーズに戻ることを決意。国分に、「どうしても戻りたいから、ジャニーさんに口を聞いてくれないか?」とお願いして、翌日、ジャニーさんと電話で話した。 しかし、仕事はすぐに回ってこなかった。そんな苦境を救ってくれたのが、少年隊として多忙だった東山紀之。付き人として雇用してくれ、送り迎えや身の回りの世話を、およそ1年間務めた。当時、東山は27歳。給与はジャニーズではなく、東山のポケットマネーだったことを人づてで知ったのは、ずいぶん経ってからだった。 今年で結成22年のV6。メンバー6人のうち2人にアイドル離職経験があるのは前代未聞かもしれない。
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スポーツ 2017年07月31日 17時00分
史上初! 電飾衣装で登場の那須川天心 十代最後の夏は“先輩”キザエモンから96秒KO勝利で開幕!
『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-』▽30日 さいたまスーパーアリーナ(観衆17,730人)◎スペシャルワンマッチ RIZIN MIX特別ルール 57.0kg契約◯那須川天心(1R 1分36秒 KO)才賀紀左衛門●「次はRIZINでキックルールをやりたいですね」 前回、4.16RIZIN横浜アリーナ大会の試合後に、RIZINマットでキックボクシングルールをやりたい意向を明らかにした“神童”那須川天心だが、大会終了後にこの発言を聞いた榊原信行RIZIN実行委員長は「天心にはMMA(総合格闘技)ルールの中でキックの強さを見せてもらいたい」とキックルールの実現については否定的だった。しかし、天心のホームリングであるRISE5.20後楽園ホール大会で、才賀紀左衛門が天心に挑戦表明すると、ルール問題が浮上。紀左衛門がキックボクサーとしても活躍していたことから、榊原実行委員長は「ファンの意見を聞いてルールを決めたい」との考えを示した。その結果、1Rはキックルール、2RはMMAルール(時間はそれぞれ5分)のRIZIN MIX特別ルールで行われることが決定。これを受けて会見に臨んだ天心が「僕は2Rいらないかなと思っています。皆さんが喜ぶような試合をして大会一番の試合、メインを食ってやる」と自信満々にコメントすると、紀左衛門も「天心はホンマの天才だと思う。でも立ち技ならぶっちゃけ負ける気はしないので、1Rに俺も倒しに行きます。2R、MMAになったら俺のほうが先輩なのでMMAの厳しさを教えてあげようかなと思います」と応戦し、2Rまで行くのかどうかが、この試合の焦点となった。 会場では休憩明けにラインナップされた今回の試合は、全国に地上波ゴールデンタイムで放送されたフジテレビ系列では、一番注目が集まる20時頃からオンエア。紀左衛門の入場に続いて、ステージに現れた天心は、史上初となるコスチュームにLEDを仕込んだ電飾衣装で登場。大歓声に包まれる中、矢沢永吉の『止まらない Ha〜Ha』に合わせて威風堂々と入場するその姿には、先にリング上で待ち構えていた紀左衛門も「スターだな」と感じたという。関係者の話によると新コスチュームのテーマは近未来。毎回話題となる髪の色のイメージもコスチュームと季節に合わせて花火にしてきた。常に「入場から会場を盛り上げて、お客さんに楽しんでもらいたい」と語っている天心だが、RIZINマットにおいても入場シーンは出場全選手の中でズバ抜けていた。 試合は、紀左衛門のワンツーに天心が右ジャブを合わせ、紀左衛門がミドルを撃とうとした瞬間、天心の左ストレートがカウンターで炸裂。紀左衛門は大の字に倒れてしまい天心がKO勝ちを収めた。MMAルールに持ち込むこともなく、キックルールでの96秒殺劇に会場からは溜息が漏れた、 「紀左衛門さんは、やる前から本当にちょっと昔からお世話になってる先輩なんで、やりづらい部分はあったんですけど、試合が決まってからは、ずっと倒すことばかり考えてました。でも終わった後に控室でちょっと話したら不思議な感じでしたね」 天心にとって紀左衛門は空手を習い始めたときに教えてもらったこともある旧知の“先輩”なだけに、紀左衛門は「挑発したつもりはなかった」と否定していたが、対戦が決まってから天心に対する“上から目線”とも受け取れる発言の数々について、天心は「なるべく気にしないようにしています」と話していた。「やりづらかった」というのは試合後だからこそ話せる本音である。 「すげーな天心と思いましたね。スターだなというか、あんなちっちゃかったのに、今オレの目の前に立って試合やって、なんかこう複雑っちゃ複雑な気持ちやったですけど、ここで俺が天心の試合でジャブで距離取って変な試合して、MMAになってじゃあ一撃みたいな試合をしたら、やっぱり先輩としてカッコ悪いし、人としてカッコ悪いと思ったから、ここは天心の得意な土俵で、気持ちよく戦いという気持ちはあったので、楽しもうと思ってやりました。あっさりやられちゃいましたけどね」と、敗れた紀左衛門も天心に対する素直な気持ちを、感慨深い表情を浮かべながら話していたのが印象的だった。 まだまだ天心の強さと勢いは止まりそうにないが、近未来的な今後についての質問が飛ぶと、「今一番やりたいのはキックボクシングをメジャーにすること」と前置きをした上で、「色んな所から声かかって本当に自分まだまだ18でもうすぐ19なんですけど、若いんで色んな道があるんですね。MMAも考えてますしキックで行くのも考えてますしボクシングも考えてますし、それは色んな人が話し合って格闘技がこの先どうなっていくかわからないんで、それ次第で進みたいと思います」とコメント。いろんな選択肢に含みを持たせた。 本人も話しているように、天心はまもなく8月18日に19歳を迎える。“十代最後の夏”は先輩からのKO勝利という最高の形で幕を開けた。 次に天心の試合が行われるのは、キックボクシングイベントKNOCK OUT8.20大田区総合体育館大会。メインイベントでウィサンレックとの対戦が発表されている。この大会には天心との対戦を熱望している小笠原瑛作の出場も決まっている。天心は瑛作について、「段々強くなっているのは感じてますけど、もっと経験を積んだほうがいいんじゃないですか」と突き放す傍ら、「時が来たらやるんじゃないかと思う」とも語っており、試合内容で瑛作を圧倒しておきたいところだが、キック界では天心対瑛作の実現を望む声が高まってきている。そのため“キックボクサー”那須川天心の今後を占う意味でも見逃せない大会になるだろう。取材・文 / どら増田写真 / (C)RIZIN FF
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スポーツ 2017年07月31日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND60 〈小橋vs蝶野“魂の名勝負”〉 満天下に示したプロレスの矜恃
2003年5月2日、新日本プロレスの東京ドーム大会は『アルティメットクラッシュ』と名付けられ、総合格闘技色を全面に打ち出して開催された。 そんな中で行われた純プロレスのビッグマッチ、小橋建太vs蝶野正洋は、ガチンコを超えるプロレスの魅力を存分に見せつける名勝負となった。 新日本プロレスの1・4東京ドーム大会において、初めて観客数の発表が5万人を切ったのは2005年のことだった。4万6000人の発表ながら客席には空きが目立ち、当時を知る関係者からは有料入場者の実数が8500人だったとの声もある。新日が“冬の時代”といわれ始めたのも、やはりこの頃だった。 そうした凋落は'01年の総合格闘技戦で、永田裕志がミルコ・クロコップに惨敗したことでもたらされたとする声も多いが、加えてもう一つ大きな低迷の要因があった。いわゆる“土下座外交”である。 90年代の半ば辺りから、従来の地方巡業よりもドーム級の大会場を重視する興行スタイルへとシフトした新日は、その勢いに陰りが見え始めた21世紀に入っても、なおそうした形態に依存していた。 アントニオ猪木が引退し、長州力や藤波辰爾も衰え、'00年には橋本真也が独立。'02年の春には同じ闘魂三銃士の武藤敬司が、全日本プロレスへと移籍した。看板となる選手が次々にいなくなる中で、それでもビッグマッチを開催するためには、どうしても外部に頼らなければならない。 「新日側の都合でビッグネームを招聘するとなれば、試合においては相手の要求を全面的に飲まされることになる。ただでさえスター不足の新日が、さらに外敵に花を持たせるという、負のスパイラルに完全にハマってしまいました」(プロレスライター) この時期の新日で主役を張ったのは、藤田和之や髙山善廣、鈴木みのるなどの外敵軍や、ブロック・レスナー、ボブ・サップといった外国人であり、永田や中西学、棚橋弘至らの生え抜きたちは、その引き立て役に回された。 「これでは新日ファンはまったく面白くない。唯一、スター候補として育てられたのは中邑真輔でしたが、これも総帥たる猪木の意向ひとつでK-1やら総合格闘技やらと使い回され、肝心のプロレスに専念できないという状況。これでは誰を応援していいのかも分からない」(同) そんな中にあって三銃士で唯一、新日に残っていた蝶野正洋も、やはり苦しい立場に置かれていた。 '01年に猪木から現場監督に指名されると、外敵軍との抗争のためにそれまで率いたヒールユニットTEAM2000を解散し、正規軍に合流。'94年G1優勝後のヒールターンから、nWoを経て積み上げてきた歴史を封印することになる。元WWEの女子レスラー、ジョーニー・ローラーとの男女対戦というイロモノ的な試合もこなした。 さらに'02年、東京ドーム大会への三沢光晴参戦から始まった交流を発展させるため、翌年には自らノアへの参戦を果たした。 そうして迎えた'03年5月、東京ドームでの小橋建太戦は、いわば蝶野のプロレス人生を投げ打って実現したといっても過言ではない。ドーム興行成功のため、つまりは会社の儲けのために己を犠牲にして…。 ノアの“絶対王者”といわれた小橋なら、相手にとって不足のないビッグネームではあるが、それは同時に、この試合において“蝶野に勝ち目がない”ことを意味していた。この当時のノアは興行面で安定しており、他団体に頼る必要がなかった。そのトップである小橋が、わざわざ不利になるようなカードに応じるわけがないのである。 しかし、蝶野はそんな中にあって最高の試合を見せた。事前に膝を故障したというのも、負けたときの言い訳的な意味合いがあったかもしれないが、リング上ではそんな様子を感じさせない。 序盤はチョップ主体で攻め立てる小橋に対し、喧嘩キックやSTF、さらには大一番でしか披露しないルー・テーズ直伝の低空高速バックドロップを、危険な角度で繰り出した。 一方、小橋の反撃も容赦なく、ハーフネルソン・スープレックスを4連発。首に古傷を抱える蝶野にとって、文字通り命取りとなる大技だ。セコンドの天山広吉が思わずタオル投入の構えを見せるが、蝶野は必死の形相でこれを制する。 小橋はさらにハーフネルソン2連発から、ショートレンジの剛腕ラリアットを叩き込み、ついに激闘に幕が下ろされた。最初こそは小橋への声援が支配的だったが、蝶野の予想を超えた闘いぶりに、試合後は両者互角のコールが送られることになった。 この大会、他の試合はアルティメットクラッシュと題された格闘技戦で占められており、これが実は“なんちゃって格闘技”ではないガチンコだったのだが、蝶野と小橋はそれにまったく引けを取らない、プロレスの凄味を見せつけた。 しかし、そんな蝶野の孤軍奮闘がありながらも、猪木やフロントの専横は続けられ、新日が冬の時代へと向かう歯車が止まることはなかった…。
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社会 2017年07月31日 14時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 なぜ賃金が上がらないのか
いま、労働市場では不思議な現象が起きている。労働力需給がひっ迫しているのに、賃金が上がらないのだ。 5月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.01ポイント上昇の1.49倍で、1974年2月以来、43年3カ月ぶりの高水準となった。一方、「毎月勤労統計」によると、5月の実質賃金指数は、前年比0.1%増と、ほとんど上がっていないのだ。 経済学の理論によれば、労働力需給がひっ迫すれば、賃金は上昇することになる。ところが、いまの日本は経済学の原理が成り立っていないのだ。 賃金が上がらない理由は、高齢化の進展だという指摘もある。欧米と異なり、日本の場合は60歳の定年を境に賃金が大きく下がるから、高齢化が進展すると、人口構造の影響で賃金が下がってしまうというのだ。その影響はゼロとは言えないが、本質的な問題ではない。「賃金構造基本統計調査」で年齢別の賃金をみると、40代の賃金も、50代の賃金も下がっているからだ。やはり、企業は強い意志で賃金を抑制している。つまり、成長の成果を働く人に分配しなくなっているのだ。 法人企業統計によると、昨年度末の企業の内部留保は、前年比23兆円増の390兆円に達している。内部留保は、設備投資等に回されているので、企業がすぐに使えるお金ではないという指摘もあるが、企業の保有する現預金も前年比8兆円増の189兆円に達している。企業は賃金を上げるのではなく、とにかく内部留保を増やすことに躍起になっているのだ。 なぜそんなことになるのだろうか。それは、経済学の基本理念に明確な変化があったからだ。 1980年代まで、経済学は付加価値の源泉を「労働価値説」でとらえていた。働く人が額に汗して一生懸命働くから、付加価値が生まれる。だから、労働者は経済にとって最も大切な存在だったし、稼ぎ出した付加価値は、まず労働者に分配されるべきものだったのだ。 かつて松下幸之助は、「会社は従業員だけでなく、その労働を支える家族の部分にまで責任を持つべきだ」と発言した。会社は、そもそも従業員のために存在していたのだ。 しかし、90年代以降、経済学の主流は、新古典派経済学に代わった。新古典派経済学は、資本家が、労働力と資本財(製造設備)を組み合わせて生産を行った途端に付加価値が生まれると考える。つまり、労働者は機械と同様に、企業が利益を生むための道具にすぎないと考えるようになったのだ。 道具だから、使えるだけ使い倒して、要らなくなったら斬り捨てる。道具だから、もちろん利益の分配の必要などないのだ。 安倍政権初期の頃には、経済団体もアベノミクスに協力して賃金を上げようと努力したこともあった。しかし、この数年は、企業側が政府の賃上げ要請を一切受けつけない状態が続いている。 企業に賃上げの意向がなくなった以上、対策は一つだ。法人税率を上げて、消費税率を引き下げるのだ。そうすれば、消費者の実質所得が増え、さらには消費拡大に通じた景気拡大が実現し、デフレ脱却も可能になるだろう。
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芸能ニュース 2017年07月31日 12時45分
本日“GLAYの日”に実施されるGLAYフリーライブをGYAO! にて無料生配信決定
本日7月31日(月)にお台場にて実施されるGLAYのフリーライブ、GLAY 14th Album 発売記念「TOKYO SUMMERDELICS」をGYAO!が無料で独占生配信すると発表した。 1999年7月31日に幕張メッセで実施された20万人ライブ「MAKUHARIMESSE 10TH ANNIVERSARY GLAY EXPO'99 SURVIVAL」は、単独アーティストによる有料ライブにおける最多観客動員ギネス記録を達成。その日以来、ファンの間ではこの7月31日が“GLAYの日”として認識されるようになった。 今回、7月12日にリリースされたニューアルバム「SUMMERDERICS」の発売を記念してこの“GLAYの日”にお台場の青海南臨時駐車場J地区にてフリーライブが開催されることとなった。これは2012年神戸ワールド記念ホール以来、5年ぶりのフリーライブとなる。 今回「GYAO!」では、このフリーライブの模様を独占無料生配信。現在、フリーライブへの意気込みを語ったメンバーからのコメントも公開されている。会場に駆けつけられない人も「GYAO!」にてライブの模様が楽しめる。 また、Yahoo! JAPANが提供する「Yahoo! MAP」アプリにて連動企画を実施。 アプリ内で「GLAYフリーライブ」と検索すると、会場の場所、会場へのルートと所要時間を簡単に確認できる。
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芸能ネタ 2017年07月31日 12時15分
当選から1年で早くも窮地に追い込まれてしまった今井絵理子議員
発売中の「週刊新潮」で自民党の今井絵理子参院議員との不倫疑惑を報じられた、橋本健神戸市議の妻側が弁護士を通じてコメント。橋本市議の主張に異議を唱えていることを、30日に放送されたフジテレビ系「Mr.サンデー」が報じた。 橋本市議は、同誌が発売された27日に会見。今井議員との“お泊まり”や新幹線の中で手を“恋人つなぎ”する写真が掲載されていたが、「(男女として)一線を超えていない」と主張。妻との関係については、「ここ4、5年、事実上婚姻関係は破たんしている。1年前から離婚の申し出をした。別居も始めている」と離婚に向かっていることを示唆。そのため、「婚姻関係が破たんしている中、恋愛は認められるものと認識していた」という持論を展開していた。 それに対して、同番組を通じて妻側は「4、5年前から破たんしている事実はない。妻に離婚事由に相当する問題があるなどというのは極めて不誠実な釈明」と反論。「去年8月、一方的に離婚してほしいと言ってきた後、9月からは妻と2人の子供を残して自宅に戻らなくなった。生活費も大幅に減額された」と経緯を説明した。 「去年の8月といえば、橋本市議がすでに今井議員と急接近していたころ。当時、今井議員は7月の参院選で当選して多忙になった。長男の世話は沖縄から呼び寄せていた中学校の同級生である婚約者に任せ、橋本市議との逢瀬を重ねていたようで、橋本市議もすっかりその気になって家族がどうでもよくなってしまったのでは。実情が明らかになった今、有権者は呆れ果ててしまったようだ」(永田町関係者) 一連の不倫疑惑報道では、同誌が撮影した、新幹線の中で隣に橋本市議が座り、窓際の席で今井議員が爆睡する写真が繰り返しワイドショーなどで放送されてしまっている。 「複数のコメンテーターが『新幹線の中ではほとんどの議員さんが勉強したり本を読んだりしている』とコメント。いかに今井議員の態度が議員として“常識外れ”か批判を浴びてしまっている」(同) 今井議員は当選から1年で早くも窮地に追い込まれてしまったようだ。※写真・今井絵理子Twitterより
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芸能ネタ 2017年07月31日 12時00分
小出恵介の代役を迫られるディーン・フジオカの尻拭い
最終的に外れくじを引くことになりそうなのが、俳優のディーン・フジオカ(36)だという。未成年女性との淫行&飲酒スキャンダルを理由に、日本テレビの7月期ドラマ『愛してたって、秘密はある。』から降板を余儀なくされた小出恵介(33)と同じ所属事務所だったことから、“身代わり”として差し出されることになりそうなのだ。 「現在、調整中で最終的なジャッジはまだ出ていません。日テレは10月期の日曜ドラマの主役にディーンを起用したいと、現在、ゴリ押ししている。不祥事を起こした同枠で始末をつけるべきと、プロデューサーが怒鳴り込んだというんです」(芸能関係者) もっとも、当の事務所サイドはそのオーダーの了承を渋り続けているという。 「ディーンにとって初の地上波連ドラ主演とはいえね…。実際、事務所は彼を、次世代を担う俳優として大切に育てたい希望がある。本音は、NHK連続テレビ小説『あさが来た』でブレイクしたこともあって、クオリティーの高いNHKの連ドラを受けたかったそうです」(事務所関係者) 事務所サイドが不安になる理由がもう一つある。現在、放送中の日曜ドラマ『愛してたって、秘密はある。』が、初回視聴率がわずか8.2%。日テレで放送された同枠の最低視聴率記録を更新したのだ。 「しかも、この日曜枠は予算が2000万円。3000万円の水・土曜ドラマに比べて、局内のポジションも認知度も低いんです」(日テレ関係者) すべてがないない尽くしのため、出演料も低めに抑えられているという。 「ディーンに対し日テレは1本当たり80万円〜。ヒロインには武井咲の名前が挙がっていますが、こちらも60万円〜程度での交渉になったそうです。他局なら2倍は出すと思います」(前出・芸能関係者) これでディーン主演のドラマが大コケすれば、いったい誰が責任を取るというのか。事務所が二の足を踏むのも当然かもしれない。
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芸能ネタ 2017年07月31日 12時00分
人気女優と有名サッカー選手の“混浴写真”が流出か!?
人気女優・Yと有名サッカー選手・Xのキス写真や温泉での混浴写真が、発売中の「実話ナックルズ 9月号」(ミリオン出版)に掲載され、今後波紋を呼びそうだ。 同誌に掲載されたのは、XとYが体を密着させる写真、海辺でディープキスを交わす写真、そして顔をピッタリと寄せ合い混浴する写真の3枚だが、「衝撃流出17枚」の見出しが躍っている。 Yは某高視聴率バラエティー番組などに出演するほか、女優としても活躍。Xは超有名サッカー選手で、6年前の11年に撮影されたというのだ。 「実は、2人は14年に一部で交際を報じられていたが、Xの方がまだそれほど名前が知られていなかったこともあり、話題にならなかった」(芸能記者) しかし、ここに来て2人が交際していたこれ以上ない“証拠”が掲載されてしまった。 同誌に写真を持ち込んだ人物は、「素性や連絡先は一切明かさない」と前置きし写真を提示。Yは近く大きな仕事を抱えているそうで、写真を入手した誰かが横やりを入れようとしている可能性もあるというのだ。 「Yはもともと海外育ちで恋愛にもオープン。関係者の間では、『なかなかスキャンダルが出ないのは事務所がきちんと管理しているからでは』とささやかれていた。6年前はまだ未成年。飲酒・喫煙写真が流出すれば、番組の降板も含めて事務所もそれなりに対処しなければいけなくなりそうだが…」(芸能プロ関係者) この件に関して、数日前、一部ニュースサイトが、Yも出演するある番組の出演者の男性スキャンダルが近日中に明らかになることを報じた。 そのため、Y以外の女性タレントたちの名前があがっていただけに、Y以外の本人と所属事務所は胸をなでおろしているに違いない。
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レジャー
キーンランドC(GIII、札幌芝1200メートル、30日) グランプリエンゼル 圧巻の5馬身先着
2009年08月26日 15時00分
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潮田玲子 女優転身!?
2009年08月26日 15時00分
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米倉涼子「パンツは脱がないけど…」
2009年08月26日 15時00分
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早見優 後輩のりピー問題ノーコメント
2009年08月26日 15時00分
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ブレスト式 必勝ロト6当選術
2009年08月26日 15時00分
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広島来季監督レース
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全日本プロレス みのる暴言 船木は石器時代の遺物
2009年08月26日 15時00分
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スポーツ
ZERO1 田中 ベルト総獲り宣言
2009年08月26日 15時00分
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スポーツ
新日本プロレス 永田「新派」を結成
2009年08月26日 15時00分
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スポーツ
ハッスル 越中30周年の誓い 8・27後楽園ホール
2009年08月26日 15時00分
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スポーツ
メジャーリーグ極秘情報・番外編 元ヤンキース・伊良部編
2009年08月26日 15時00分
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社会
酒井容疑者、新供述のウラ
2009年08月26日 15時00分
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トレンド
堀越日出夫の「私、テレビの味方です」 爆乳グラドル相澤仁美の常識を超越したサービス精神を称える
2009年08月26日 15時00分
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レジャー
「ヲタク記者は見た!」同人誌ってそんなに儲かるの?
2009年08月26日 15時00分
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トレンド
書評「裸の女房」伊藤文学著、彩流社
2009年08月26日 15時00分
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トレンド
書評「週末鉄道紀行」西村健太郎著、アルファポリス
2009年08月26日 15時00分
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トレンド
高橋四丁目の居酒屋万歩計「丸富」(うなぎ、品川区南品川)
2009年08月26日 15時00分
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その他
小田原開設60周年記念29日開幕 キャンペーンガールがナイガイ来訪
2009年08月26日 15時00分
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その他
内外60年の歴史に幕 新たな扉が9月1日ついに開く
2009年08月25日 15時00分