サメとの対決が行われたのは『電波少年インターナショナル』(日本テレビ系)シリーズである。番組では「STOPエイズキャンペーン」で世界各地のゲイバーに単身潜入したエピソードも語られたが、出川はほかにも数々の伝説を成し遂げている。
「『電波少年インターナショナル』は、1990年代に『進め! 電波少年』の特別編として年に数回、スペシャル番組として放送されていました。ロケ地は国内ロケメインの『電波少年』とは異なり世界中が舞台です。レギュラーの松村邦洋、松本明子に加え、出川、キャイ〜ン、山崎邦正、ハウス加賀谷、つぶやきシローなどが登場しました」(放送作家)
番組で出川がチャンレジしたのは大物との対戦企画であった。いずれもレジェンド級の人物に『電波少年』お得意のアポなしロケで挑んだ。
「ヒクソン・グレイシーの道場破りに失敗した安生洋二に代わり、ロサンゼルスへ向かうも本人には会えずじまいでした。その代わり、息子のハクソン・グレイシーと遭遇し『ヒクソンを倒す』と豪語する出川にマジギレする場面が放送されました。さらに、オリンピックのレスリング競技において3大会連続金メダリストとなったアレクサンドル・カレリンへ挑む企画では、2度目の挑戦で本人と対面を果たし、体ごと投げられる目的を達成しています」(前出・同)
いずれも勝つ見込みのない相手に挑みかかる無謀なものである。こうした企画をこなしてきた出川が“NG”を出すとは、相当ハードだったのだろう。いまだ過酷ロケをこなしつづける出川であるが“サメとキス”を超える企画はなさそうだ。