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スポーツ 2018年03月11日 14時00分
プロ野球くじ導入&11球団試合中継全配信で変わる勢力図
昨年11月に、第14代日本野球機構(NPB)の新コミッショナーに就任した斉藤惇氏(前日本取引所グループCEO)が早速、辣腕をふるった。「大谷翔平ロス」を「プロ野球くじ」ではねのけ、返す刀で若いネット世代のファンを取り込もうとしているのだ。 球界は長年にわたり、賭けの対象になる野球くじをタブーとしてきた。1940年代に一度行われたものの、'69年に発覚した「黒い霧事件」で、野球賭博に絡む八百長に関与した選手を永久失格処分とした。この反省から、視線をそらしてきた経緯がある。 前任の熊崎勝彦コミッショナーが元東京地検特捜部長だったように、常に“法の番人”が八百長疑惑や暴力団組織との関係に目を光らせてきたのはそのためだ。しかし、今度のコミッショナーは、金融界からの抜擢。この人選の鍵を握っていたのが、プロ野球くじだった。 NPBは2月21日、沖縄県那覇市で中期経営計画小委員会を開き、「野球くじ」を来季からスタートさせる検討を始めた。NPB幹部と12球団の代表者が出席したが、反対する球団はなかったという。 2015年に超党派のスポーツ議員連盟が要望した際は、オーナー連の反対が多く断念していた。同年、複数の巨人選手が絡む野球賭博が世間を騒がせたことを受け、「慎重論」に追い打ちをかけたのだ。 流れが変わったのは、今年1月に急逝した星野仙一氏(前楽天球団取締役副会長)の遺志だ。 「プロは一銭も取らなくたっていい。それを地方自治体へまわして環境整備へ充て、もっと球界の底辺を拡大させるべきだ」 生前、星野氏は右肩下がりの球界の将来を憂いて、「toto(スポーツ振興くじ)はやるべき」と強く主張していたのだ。 「野球くじを導入した場合、NPBと12球団などが行う振興事業への助成金は30億円以上になることが予想されます。このお金を少年野球、中学・高校の部活動、各地の独立リーグの助成に充てる、というのが星野氏の主張でした。プロ野球くじに拒否反応を示してきた球界首脳たちも、“星野氏の遺志”という大義名分ができて方向転換しやすくなり、導入賛成に雪崩を打ったのです」(某球団フロント幹部) 清濁併せ呑む星野氏が、プロ野球くじ導入を急ぐ背景には、もう一つの狙いがあった。韓国、台湾などと交流戦を行うなどして海外のプロ野球ファンを獲得し、totoを海外展開する野望だ。その視線の先には、中国も見据えていた。 「国内でアマゾンに苦戦し、ヨーロッパや中国でのネット通販から撤退した楽天市場は、オンラインモールから銀行業務に主力を移しています。その楽天銀行は、totoを手掛けており、星野氏はDAZN(ダゾーン)によるプロ野球のネット中継と野球くじのセット販売で利用者増を狙っていました。中国人は、世界一博打が好きな国民性で知られています。彼らを取り込めれば、巨大な市場に発展するとみていました」(楽天OBの野球解説者) “打倒ソフトバンク!”の狙いもある。各球団の成績は、親会社の資金力が左右する。野球くじで捻出する助成金があれば、この流れを変えることも可能。つまり、球界の構造改革だ。 「四国・九州をはじめ、北越や関西には独立リーグの球団がいくつもあります。これをプロ野球の二軍に位置付けようという考えです。現状では一軍の主力選手が負傷すれば自球団の二軍から引き上げます。それを、独立リーグから補充する図式に変える。そうなれば、各球団ともに二軍を大がかりに所有する必要がなくなり、経費が削減できる。その浮いた資金でメジャーから大物選手を呼ぶなり、FA選手を獲得する。そうすれば、ソフトバンクに匹敵するチームが作れるという構図です」(同) 一方で広島カープのように高卒の好素材を獲得し、時間をかけて一流選手に育てる球団もある。しかし、二軍が有名無実になれば、今にようにはいかなくなる。 「星野氏の構想を高く評価していたのは、実は巨人です。毎年のようにFA補強し、大型新人も獲得するが、一軍で出番がなく、飼い殺しになっているケースが多い。そこで二軍を縮小し、メジャーのビッグネームを獲得する。そうすれば戦力がアップし、人気も高まる。これはナベツネさんが提唱する“オールスターチーム構想”とも重なってきます」(スポーツ紙デスク) 野球くじが始まれば、独立リーグがある松山や新潟に本拠地を移す球団も出てくると予想される。 東京オリンピック・パラリンピックで本拠地球場を失うヤクルト、朴槿恵前大統領関連の贈賄罪でソウル中央地裁から実刑判決を受けたことで、重光昭夫氏がオーナー代行を辞任したロッテ。この2球団は今後どう動くのか見物だ。
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芸能 2018年03月11日 12時30分
カツラで仕事したことも…元祖裸芸人・井手らっきょ、熊本に拠点を移す
お笑い芸人の井手らっきょが、3月8日放送の『大竹まことゴールデンラジオ!』(文化放送)に出演し、4月1日から故郷の熊本に拠点を移すと発表した。川崎市で経営するダーツバー「らっきょの小部屋」も3月21日で閉店する。 井手はラジオにおいても、パンツ一丁の“ほぼ全裸”スタイルで登場。2016年4月に発生した熊本地震以降、地元の番組出演が増え、熊本移住を決断したという。すでに2本のレギュラーも決まっており、「僕が復興される感じです」と話し、笑いを誘った。 井手といえは、全裸芸のほか、100メートル走を11秒台で走るなどスポーツ万能人間である。非の打ち所がないように見えて、隠れた苦労人でもある。 「井手らっきょは、井手ひろし名義で80年代はじめにものまね芸人としてデビューします。当初は髪がフサフサのイケメンキャラであり、俳優として『ふぞろいの林檎たち』(TBS系)にも出演していますね。しかし、スランプに陥り、ストレスから脱毛症に陥ってしまいます。当初はかつらをつけながら仕事を続けていましたが、ビートたけしから軍団入りを打診され、頭をそりあげた現在のスタイルが誕生します。もともと、運動神経が抜群であったことから、草野球の戦力としてスカウトされたのもあるでしょうが、井手はたけしが同じ太田プロダクションに所属(当時、その後オフィス北野)していたので、苦悩する若手芸人に声をかけたのでしょう」(放送作家) たけし軍団入り後は、キレの良い全裸芸で人気を博す。一方で得意の野球では新たな事業展開も模索する。 「2000年代には、投資バラエティ番組『マネーの虎』(日本テレビ系)に出演し、元プロ野球選手が指導する野球塾開校をプレゼンするも、経営計画の甘さや、借金があることなどを堀之内九一郎社長に激しく詰められます。しかし、情熱が認められ、番組史上最高額の2270万円の投資を獲得します。学校は熊本にあり、これまでも東京と熊本を行き来する生活であったことから、今回の熊本移住につながったのでしょう」(前出・同) 紆余曲折の人生を歩んできた井手らっきょが、故郷でどのような活躍を見せるのか期待したい。
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芸能 2018年03月11日 12時20分
江口ともみ、ぬいぐるみ捜索中 芸能界でも意外な大物が愛好家?
タレントの江口ともみが、愛用のもぐらのぬいぐるみである「もぐたろう」を紛失し、捜索中だ。江口は、2月3日に新幹線の車内で「もぐたろう」とはぐれてしまい、自作ビラやSNSなどで捜索を呼びかけている。 ビラには、当日節分のお面をつけていたほか、ヒョウ柄のコートとパンツをはかせ、ポーチを装着した姿が映されている。紛失した当日、江口は自身のtwitterで「もし可愛いと思って持っていかれた方、お願いです、返してください。疑っているわけではないのですがお願いです。かけがえのない子なんです。」と、かなり動揺した様子で投稿した。1か月以上経過した現在も「もぐたろう」は見つかっておらず、twitterやその他SNSでも拡散を広げている。 単なるお気に入りのぬいぐるみというより、ペットや家族に近い大切な存在のようだ。こうした、ぬいぐるみ愛好家は芸能界には少なくない。 「ぬいぐるみ好きで有名なのは、2011年に亡くなった立川談志さんのライ坊ですね。海外旅行で購入したライオンのぬいぐるみをかなりかわいがっていたようです。談志さんが亡くなった時、一緒に荼毘に付されたと報じられたのですが、実際はかわいそうということで、別のぬいぐるみがお供をして、ライ坊は現在も生きているそうです」(芸能ライター) 変わり者で知られた談志さんならば、ぬいぐるみ好きなのも不思議ではない。だが、意外な愛好家もいる。 「TOKIOの長瀬智也ですね。大きなくまのぬいぐるみがお気に入りのようで、一緒にテレビ出演も果たしています。毎晩、家でお話をしているようですね。サンドウィッチマンの伊達みきおも、強面のルックスに関わらず、常にぬいぐるみを持ち歩き、会話をしていると言われます。さらに、先日の平昌冬季五輪で活躍したフィギュアスケート選手の羽生結弦は、くまのプーさんのぬいぐるみ好きで知られ、ファンからプレゼントとして多く届けられるようです」(前出・同) ぬいぐるみ好きの彼らならば「もぐたろう」を失った江口の気持ちもわかりそうだ。記事中の引用について江口ともみの公式twitterより https://twitter.com/tomomin24eguchi
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芸能 2018年03月11日 12時10分
“激戦区”時間にレギュラー化!『池の水』は抜きつくしてしまわないのか?
テレビ東京の人気番組シリーズ『池の水ぜんぶ抜く』が2018年4月からレギュラー化される。月に1度のペースで放送される予定だ。時間は日曜午後8時枠であり、NHKの大河ドラマ『西郷どん』や、日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』の裏番組となる。 「『池の水ぜんぶ抜く』は、2017年1月からはじまった番組です。MCにロンドンブーツ1号2号の田村淳とココリコの田中直樹をむかえ、専門家の立ち会いのもと、池の清掃とともに生態系を調べるものです。これまでに6回の放送が行われ、10%超えの視聴率の回もあるなど、隠れた人気番組として知られます。大胆なアイデアを形にするテレビ東京らしい企画といえますね。伊集院光がラジオでこの番組の面白さを絶賛し、番組出演を果たし話題となりました」(放送作家) 番組はこれまで2〜3か月にいっぺんの不定期放送だったが、月イチレギュラー化で“抜きつくす”危険はないのだろうか。 「番組では、スペシャル番組として毎回3〜5つの池の水を抜いていますから、1度の放送で1つの池を取り上げていけば、当分尽きることはないでしょう。番組を観た各自治体などから、『うちでも抜いてくれ』の声も相次いでいるようです。ただ、毎回パターンが同じとなってしまうマンネリ化は避けたいところですから、そこは演出力に期待ですね」(前出・同) NHKで1983年から放送されている人気番組『小さな旅』は毎回、関東1都6県と甲信越の市町村を取り上げてきた。ほぼすべての街に「行き尽くした」ため、2010年4月より対象地域と放送網が全国に拡大された。この例を見てもわかる通り、当分、池の水を「抜きつくす」可能性はなさそうだ。
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芸能 2018年03月11日 12時00分
ネットで称賛!千秋「子どもに英語を習わせても覚えられない」
3月9日に放送された『ノンストップ!』(フジテレビ系)で出演者が早期教育の必要性について議論した。千秋が披露した持論がネット上で反響を呼んでいる。 番組では「周りの子どもはみんな、小学校に入る前から塾で勉強している。みんな、ひらがなやカタカナの読み書きができる。自分の子どもも塾に通わせた方がいいのか悩んでいる」という40代女性からの投稿を紹介した。 この悩みに千秋は「カタカナとかって(小学)6年生くらいになると全員書けるじゃないですか?そのうち書けるようになると思うので、逆に書けない時期も面白くていいと思う」と強調。「どうせ(書けるようになり)後で帳尻が合うので放っておきます」と、無理に塾に通わせる必要はないと述べた。 また、「妻が子どもに『英語ができずに苦労してほしくない』という思いがあり、英語の早期教育に熱心になりすぎて困っている」という40代男性からの悩みにも答えた。 千秋は「私の両親は英語を話せるから、私と妹に教えた。私はわからないから嫌いになった」と自身の経験を明かした。「私も子どもに英語を習わせたいけど、(小さいうちは)たぶん覚えられない。周りの子どもも(英会話教室に)行っているけれど、話せている子は一人もいない」と、幼少期から無理に英語を学ばせない考えを示した。 千秋の持論にネットでは「千秋の意見、わかる。焦らなくて大丈夫」「千秋の子育ての考え方好き」「小学校から英語の塾に通わされたけど、英語が大嫌いになった」などと、共感する声が多く寄せられた。 心理学では、「グッド・イナフ・マザー(ほど良い母親)」という言葉がある。グッド・イナフ・マザーとは、子どもにあまり干渉せず、適度に放っておく“ほど良い子育て”をする母親のこと。グッド・イナフ・マザーのほうが、子育てに熱心な母親より、主体性を持つすこやかな子どもに育ちやすいと心理学では考えられている。 楽観的かつ、子どもに早期教育を押し付けようとしない千秋は、まさに「グッド・イナフ・マザー」だ。
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その他 2018年03月11日 12時00分
ノストラダムスって何者?彼には多くの肩書があった
予言者として有名なノストラダムスには、いくつもの肩書があった。医師、占星術師、天文学者、数学者、詩人、料理研究家…。これだけでも怪しさ満点なのだが、何しろ科学的根拠など必要がない16世紀のこと。いつの間にか世の中は「何かあったらノストラダムスに頼れ」的な風潮になっていた。 そして美容にこだわる皇后から「若返りのための化粧品づくり」を依頼されたノストラダムスは、仰せのまま化粧品を開発して販売。もちろん大人気商品となり、美を求める多くの女性たちが買い求めたのだが、この化粧品の原材料には、猛毒の水銀も含まれていたようで…。この化粧品を使った女性たちがどうなったかは、ご想像にお任せしよう。
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芸能 2018年03月11日 12時00分
『バイプレイヤーズ』放送続投を決めた大杉漣不遇な役者時代の願い
2月21日、急性心不全のため急逝した俳優・大杉漣さん(享年66)の突然の訃報に、テレビ関係者は衝撃を隠せない。 「役者をやらせたらゲイからヤクザまで本当に振り幅のある演技で引っ張りだこ。そればかりか、バラエティー番組でも芸人顔負けのボケで、引く手あまただったんです」(テレビ事情通) 役者としては1年先まで、タレントとしても半年先までスケジュールが埋まるほどの人気者だったという。当然、気になるのは大杉が収録に参加していたテレビ番組。中でも注目を集めているのが、最後の遺作となったテレビ東京のドラマ『バイプレイヤーズ』(全5話)。すでに3話まで撮り終え、残りの2話も7割まで撮影を終えていたという。 「予定通り、最終回まで放送します。共演の遠藤憲一(56)、田口トモロヲ(60)、松重豊(55)、光石研(56)らは、当初の予定をすべてキャンセルし、このドラマの完成に協力するそうです。現在、大杉が突然、旅に出るという想定で脚本が加筆修正されるそうです」(ドラマ事情通) 大杉がレギュラー出演していた『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)も、収録分はすべて放送する予定だという。 「関係各所と話し合った末の結論です。本人は生前に、一番悲しいのは『撮影されて公開されないこと』としみじみ漏らしていたそうです。不遇な売れない役者時代に、出演したのにカットされたり、放送されなかったことが多々あった。そのことは骨身に染みたそうです」(制作関係者) 今や名バイプレイヤーとして芸能界にその名を刻むことになった大杉。これまで、どれくらいのギャラを手にしていたのか? 「バラエティーが1本60万円〜。映画は120万円〜。ドラマは80万円から受けていたそうです。もちろん、バイプレイヤーとしては超売れっ子の1人。年収も軽く5000万円は超える。今後、大杉さんのような役者もバラエティーもできる両刀使いは、しばらく現れないのでは、と言われています」(編成関係者)
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社会 2018年03月11日 10時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第261回 人手不足と地方再生
最近、全国の経営者を集め、3日間かけて「人手不足問題」について話し合う機会を持った。結果、地方を中心にわが国の人手不足が、本当に洒落にならない状況になっていることが理解できた。 特に失業率が「完全雇用」に達している島根県の状況は、まるで「違う世界」のようだ。島根県の2017年第3四半期の失業率は、モデル推計値で1.1%(!)。1.1%という失業率は、高度成長期を上回るほどの、完全雇用状態を意味する。 筆者が日本の人口構造の変化を受け、 「生産年齢人口比率が継続的に下がっている以上、今後、日本の人手不足は“毎年、深刻化”するという状況になるのでは?」 と考え始めたのが'13年頃になる。'11年の東日本大震災をきっかけに、デフレという「人手過剰」に苦しめられてきたわが国において、建設現場を皮切りに、次第に人手不足が深刻化していった。 筆者が「人手不足問題」に気付いたのと同じ頃、超大手企業T社が、愛知県のみならず、岐阜県や三重県まで手を伸ばし、若者を「青田買い」しているという話を耳にした。さらに群馬県太田市では、地元の巨大企業F社が高校生をやはり軒並み「青田買い」していた。当時は、中小企業に人が来ないとの嘆きを、経営者たちから聞かされたものだ。山形県米沢市では、 「三橋さん、募集をかけてもヒトが来ないんじゃない。ヒトがいないのです」 と、人手不足の現実を知らされ、愕然とした。 岐阜県では、今や行政(市役所など)と中小企業が、人材の奪い合いをしているという凄惨な話も知った。 '18年2月20日、あまりのヒト不足に耐えかねた岐阜県の経済同友会が、知事に対策を求めるとの報道が流れた。具体的には、若者が他県(愛知県など)の企業に流出してしまう現実を受け、小学生や中学生、高校生が地元の企業を見学する機会を増やす、あるいは生産性向上の投資を進めることを盛り込んだ提言を、古田知事に提出するとのことである。 最近では、高崎の講演の際に、中小企業の新卒に対する有効求人倍率が、何と「6倍」に達していることを知り、驚愕した。有効求人倍率6倍ということは、中小企業で新卒を採用できるのは、6社に1社ということになる。もはや中小企業は新卒を「採用できない」と考えるべきなのだろう。 相対的に見ると日本の人手不足は、地方の方が深刻な状況に陥っている。何しろ地方は少子高齢化で生産年齢人口比率が低下していることに加え、都市部(主に東京圏、名古屋圏、大阪圏、福岡圏)に若者が流出してしまうのだ。 最も人口は流出しているが故に、日本で最初に「完全雇用」に達したのが、島根県というわけだ。島根県は、日本で最も人口が流出している県の一つになる。とはいえ、それは「悪いこと」なのか。ただし、島根県など人口流出県から東京などに向かう人口は「若年層」なのである。少子高齢化、若年層流出により、島根県は若い生産者が極端に不足する状況に陥った。 分かりやすく書くと、いわゆる「担い手」が減っているのだ。とはいえ、高齢化の影響で、需要、仕事が大きく減ったわけではない。高齢者は島根県に残るため、各種サービスの需要は、それなりに存在し続ける。とはいえ、需要を満たすためのサービスを生産する担い手は減った。結果、島根県は総需要が供給能力を大きく上回ることとなった。厳密には、総需要も減っているわけだが、それ以上に供給能力の縮小が激しかったわけである。 需要と供給能力のバランスが「逆転」した結果、島根県は完全雇用に至った。島根県では、もはや「地元で新たに雇用する」など全く不可能で、高卒で働く若者が「金の卵」と呼ばれている状況なのだ。本来、金の卵とは未成熟ではあるものの、高い潜在的能力が見込めるものへの比喩表現だ。もっとも、現在の日本では単純に「大変、貴重な存在」というニュアンスで使われているように思える。 それはともかく、現在の人手不足を解消するためには、もちろん「生産性向上」も必要だが、併せて「地域社会」が鍵になるのではないかと考えている。特に地方の人手不足は、一企業で解決できる問題ではなくなりつつある。 意外だろうが、都道府県別の経済成長率を見ると、実は日本の足を大きく引っ張っているのが東京都だ。東京都はGDPが94.3兆円('16年度)と、一都市としては世界最大級の経済規模を誇る。日本全体のGDPの、ほとんど5分の1を占める東京都の経済成長率が、信じがたい話だが'14年度、'15年度、'16年度と、3年連続で「マイナス」に陥っているのだ。現在の東京は日本経済を牽引しているわけではない。むしろ、足を引っ張っている。もっとも、東京一極集中は相も変わらず続いている。'16年、東京には15万人を超す人々が流入した。もちろん、そのほとんどが若い世代であり、本来は地方でサービスの担い手となる人々だ。 経済成長していないにも関わらず、人口だけは増える。当然ながら、東京圏では「貧困」が問題になりつつある。少なくとも現在の日本では、豊かになるチャンスは東京圏にはない。むしろ、地方にある。 だが、貧困化が進む東京圏から地方に人々が移動したとしても、定着してもらわなければ意味がない。Uターン、Iターンで流入した人々に定着してもらう。一企業が各地で努力しても、なかなか難しい課題だ。地域社会や行政との連携は必至だろう。 今後の日本の地方を中心とした人手不足は、ある意味で地方の「再生」のチャンスでもあると理解するべきなのだ。みつはし たかあき(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。
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芸能 2018年03月10日 23時05分
まだまだ“火種”が消えない長澤まさみの独立話
ここに来て、女優の長澤まさみ(30)に独立説が浮上している。 一部ニュースサイトが報じたことから話が広まったが、その原因とされているのは長年コンビを組んできた男性担当マネージャーの電撃退社。 長澤の事務所が力を入れている女優の上白石萌音(20)と萌歌(18)姉妹も担当。なかなかの敏腕だったというが、ワンマン過ぎたためにことごとく事務所の幹部と対立。不満を爆発させた長澤のマネージャーはついに退社を決断してしまったというのだ。 「たしかに、仕事はできたかもしれませんが、あまりにも態度が横柄。それに、すぐにギャラのことを口にするので、彼を苦手な人も業界に多かったんです。もし、彼じゃない人間が長澤を担当していれば、もっと大きな仕事が決まっていた可能性がなきにしもあらずといったところでしょうか」(テレビ局のドラマ班スタッフ) 長澤は4月期のフジテレビ系月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」に主演。まだ、その後の大きな仕事が発表されていないだけに、動きがあるとすれば夏以降になりそうだという。 「もともと、伊勢谷友介と交際していた時、伊勢谷から『今の事務所を離れて個人でやればもっと稼げる』と散々入れ知恵されていたそうです。それでも、退社した元マネージャーがなんとか長澤を思いとどまらせて残留していましたが、元マネージャーが事務所を設立したとなれば、今の事務所に残る理由がなくなります。まあ、退社したらしばらく干されることにはなるでしょうが」(芸能記者) 長澤の決断が注目される。
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ミステリー 2018年03月10日 23時00分
【TVでおなじみ山口敏太郎の実録“怪”事件簿】化け狐たちの報復〜王子稲荷の祟り事件〜
王子稲荷といえば、知らぬ者はいないぐらいに東京では有名だ。元享2年(1322)に、地元の豪族・豊島氏が王子権現の分社を勧請し、この辺りが王子という地名になった事から、王子稲荷と次第に呼ばれるようになったという。 この王子稲荷が祟ったということはあまり知られていない。実は明治の頃まで王子稲荷は、狐狸(こり)が跋扈(ばっこ)し人々を脅かし、将門の首塚やお岩稲荷と並ぶぐらいの怨霊スポットであったのだ。 「日本怪奇集成」(富岡直方)には、王子の狐狸に関するこんな怪異談が語られている。明治39年に砲兵工廠の一部が、王子の滝ノ川村に移転することになった。その時、敷地に稲荷があったので、それを打ち壊し工場を建てようとした。すると責任者の某少佐の妻の夢枕に狐が現れた。 「家を壊された恨みは深いぞ。おまえの一族を一人残さず殺してやる」 と狐は幾晩も繰り返した。 そのあとすぐ、少佐の子供が二人立て続けに死んだ。これはいかんと思った少佐は新しい祠を建て、狐を供養したという。だが、翌年また異常な出来事が起こった。少佐の夢枕に狸が出てきた。 「我は滝ノ川村にすむ5匹の古狸のひとりである。狐には祠を建てておいて、我らを侮り、老友3匹を殺害するとはどういうことなのか」 この夢に驚いた少佐だったが、事態はすぐさま深刻化する。工場に石の雨が降り、大入道や三つ目小僧などが出るようになったのだ。このままでは操業できないと感じた少佐は、至急部下たちを調べた。すると、4、5人の者が鉄管の中で寝ていた狸3匹を殺していたのだ。 なお、現在の王子稲荷には、狐の穴と呼ばれる穴があり、往時の化け狐たちを偲ぶことができるが、この王子稲荷を有名にしたのは、名人と呼ばれた落語家、柳家小さんであった。小さんの十八番に「王子の狐」という話がある。扇屋というお店を舞台に狐が暴れる、江戸風情のある話である。 この扇屋は今も現存している。今は扇屋ビルという立派なビルになっているのだが、2005年の暮には、山口敏太郎事務所でこのビルにある飲み屋で打ち上げをした。したたかに呑んだものだったが、ついぞ化け狐は現れなかった。監修:山口敏太郎事務所
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