「役者をやらせたらゲイからヤクザまで本当に振り幅のある演技で引っ張りだこ。そればかりか、バラエティー番組でも芸人顔負けのボケで、引く手あまただったんです」(テレビ事情通)
役者としては1年先まで、タレントとしても半年先までスケジュールが埋まるほどの人気者だったという。当然、気になるのは大杉が収録に参加していたテレビ番組。中でも注目を集めているのが、最後の遺作となったテレビ東京のドラマ『バイプレイヤーズ』(全5話)。すでに3話まで撮り終え、残りの2話も7割まで撮影を終えていたという。
「予定通り、最終回まで放送します。共演の遠藤憲一(56)、田口トモロヲ(60)、松重豊(55)、光石研(56)らは、当初の予定をすべてキャンセルし、このドラマの完成に協力するそうです。現在、大杉が突然、旅に出るという想定で脚本が加筆修正されるそうです」(ドラマ事情通)
大杉がレギュラー出演していた『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)も、収録分はすべて放送する予定だという。
「関係各所と話し合った末の結論です。本人は生前に、一番悲しいのは『撮影されて公開されないこと』としみじみ漏らしていたそうです。不遇な売れない役者時代に、出演したのにカットされたり、放送されなかったことが多々あった。そのことは骨身に染みたそうです」(制作関係者)
今や名バイプレイヤーとして芸能界にその名を刻むことになった大杉。これまで、どれくらいのギャラを手にしていたのか?
「バラエティーが1本60万円〜。映画は120万円〜。ドラマは80万円から受けていたそうです。もちろん、バイプレイヤーとしては超売れっ子の1人。年収も軽く5000万円は超える。今後、大杉さんのような役者もバラエティーもできる両刀使いは、しばらく現れないのでは、と言われています」(編成関係者)