外が昼とはいえ、薄暗い店内は夜と変わらない部分もあるが、その暗さを吹き飛ばすタイプのキャバ嬢がいるなら話は別だ。
アイコ(仮名・21歳)のキャラクターは、太陽キャラ…ひまわりキャラといえるような明るい声、ルックスの可愛らしさ、愛嬌の良さ、客との座る距離感、いろいろな要素がプロだと感じさせるキャバ嬢である。
髪に花をつけていて、良いワンポイントになっていて、笑顔とのバランスがまた良し。スキだらけのオープンすぎるキャラのように見えるが、それは罠であることにすぐ気付いた。
会話のリアクションや、積極的に質問をしてくる姿勢から、何て素晴らしい女性かも…とうっかり一目惚れするようなオジサマが多いことが予想されるぐらい魅力的だが、何もかも完璧すぎるのはかえって不自然である。
演じ方のレベルが仕草や目線、コトバのトーンの全てにコントロールされており、よく見るとスキが無い。いや、ここまで出来るのは素直にスゴイと褒め称えられる域だろう。
口説きトークの方向に持っていくことは早々に諦めた。ほんの束の間だが、疑似恋愛空間のコミュニケーションは存分に堪能させてもらった。
無理をせず、流れに逆らわずに身をまかせれば楽しめるということが分かった…。だが、その考え方はキャバ嬢の思惑にハマってるのだ。アイコの本当の狙いはそこにあったのかと思わせる。
キャバ戦記のチェックがまた1つ刻まれた…。
*写真は本文とは関係ありません
【写真提供】新宿ディアレスト