スポーツ
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スポーツ 2016年07月10日 12時00分
“盟友”小島が出場枠譲渡で天山が新日本G1電撃参戦!
6・27後楽園大会で発表された「G1 CLIMAX 26」の出場選手の中に自身の名前がなかったことに対して怒りを露わにしていた天山広吉だが、その後もシリーズ中、出場アピールをし続けた。そんな天山に対して一人の男が立ち上がる。シリーズ最終戦の7・3岩手大会でNEVER無差別級6人タッグ王座をリコシェ&マット・サイダルとともに奪取した“盟友”小島聡だ。小島はリング上に天山を呼び込むとこう叫んだ。 「天山が最後の『G1』って言うんだったら、これは俺の出場枠を天山に渡す!」 「ホンマにええんか…」と戸惑う天山に対し大きく頷いた小島はバックステージで「カッコ良く優勝して来い」とエールを送った。小島の意向を受けた新日本プロレスは翌4日にこれを尊重し、小島の公式戦の日程を天山に変更すると発表。『G1』26回の歴史の中でこのような形での出場はもちろんはじめて。天山、小島とは“第3世代”の仲間である永田裕志も、天山が選出されなかったことに対して複雑な心境を抱いていただけに、Twitter上で「何と!!」とツイートするなど、今回の譲渡劇には驚いていた様子が伺える。 天山の「G1 CLIMAX 26」公式戦(Aブロック)の日程は次のとおり。7・18 札幌対 石井智宏 初7・23 町田対 タマ・トンガ 初7・25 郡山対 丸藤正道 初7・28 所沢対 真壁刀義 1年ぶり7・31 岐阜対 オカダ・カズチカ 2年ぶり8・3 鹿児島対 バッドラック・ファレ 1年ぶり8・6 大阪対 後藤洋央紀 2年ぶり8・8 横浜対 棚橋弘至 1年ぶり8・12 両国対 SANADA 初※対戦相手の右はG1での対戦歴 今年で史上最多となる21回目の出場で、3度優勝している天山だが、2006年の優勝を最後に『G1』で目立った成績は残せていない。昨年は3勝6敗でAブロックの最下位だった。しかし、柴田勝頼と内藤哲也から白星を挙げており、14年も後藤から、途中欠場となった13年は優勝した内藤と鈴木みのるから白星を挙げることで、リーグ内に混戦を招く役割を果たしている。今回は『最後のG1』という強い意志と、それに応えてくれた小島の気持ちも背負ったことで、優勝が義務付けられる闘いになるが、Aブロックのメンバーは強敵揃いで、例年よりも苦戦が予想される。 同じタイプの石井、真壁、後藤を相手にどこまでやれるのかがポイントとなるだろう。4・10両国大会でのNEVER無差別級王座戦では柴田をあと一歩まで追い詰めてはいるが、一発勝負のタイトルマッチと連戦の『G1』では闘い方も、調整法も変わってくるので、ベテランならではのテクニックで対峙してもらいたい。 個人的な注目は7・31岐阜大会のIWGPヘビー級王者オカダとの2年ぶりのシングル対決。2年前は2戦目となる弘前で対戦し、オカダが勝利を収めたが、弘前のファンから終始大声援を受けた天山も期待に応える動きを見せ、オカダを苦しめている。今年は天山絡みのカードでは一番後ろのセミファイナルとして組まれているので、天山の健在ぶりをアピールするには格好の舞台になるはずだ。強敵揃いのAブロックを制して11年ぶりに決勝の舞台に立つことはもちろん夢があり浪漫を感じるが、今、第一線で闘っている選手から一つでも白星を挙げてファンに勇気や希望を与えるのが、これまで『G1』で色んな世代や、他団体や世界のエース級の選手と闘ってきた天山の務めだと思う。 21回目となる天山の夏。天山と一緒に一度でも多くのうれし涙を流したい。(どら増田)<新日Times VOL.25>
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スポーツ 2016年07月09日 16時00分
ゴルフ 石川航は兄・遼以上の天才! 東京五輪は兄弟で挑戦
東京五輪へ向け、天才プロゴルファー石川遼・航兄弟が2人そろって出場する可能性がでてきた。石川遼(24=CASIO)と、その弟・航(わたる・16)である。 昨年11月のカシオワールドオープンでは兄のキャディーを務めて話題になったが、今度は6月14、15日に埼玉・武蔵CC(豊岡)で行われた埼玉県で優勝、ゴルファーとしての実力を見せつけた。国体の埼玉県最終予選会を兼ねた選手権で、プロを目指すトップアマが集結する中、第1日に67で飛び出し、通算4アンダーでの優勝だった。 「優勝はフロックではない。前月に群馬・サンコー72CCで開催されたスプリングジュニアゴルフ選手権の15〜18歳の部を制し、男子ツアーのRIZAP・KBCオーガスタ(8月25日開幕、福岡・芥屋GC)の出場権も獲得している。未完成な部分が多いだけに、兄以上の声もある。プロデビューが楽しみです」(スポーツ紙記者) 特筆すべきは、航が現在、全国屈指の進学校、埼玉県立浦和高校の2年生であること。今年も22人の東大合格者を輩出したエリート校で、航は文芸部に所属し、小説を書くのが趣味というインテリ高校生。ゴルフ名門校の杉並学院高校に進学し、実力を培った兄とは、対極的な道を進んでいる。 「ゴルフ部のない超進学校を選んだのは、本人のIQの高さもあるが、遼をトッププロに育てた父の勝美氏が、今度は最後まで自身の手で最高のゴルファーを作り出したいと考えたからです。女子プロゴルフの宮里藍を育てた父・優氏は2人の兄(聖志、優作)を“実験材料”に、最終的に藍を作り上げた。勝美氏も遼を育てたノウハウを生かし、第2の矢を放ったのです」(同) 勝美氏は周囲に「ゴルフの腕は遼ほどではないが、勉強も得意でゴルファーでも勉学の道でも将来が楽しみ」と話しており、東大に入学させ、“現役東大生プロゴルファー”として東京五輪に送り出すことを期待しているという。東京五輪のゴルフコースは石川家と同じ埼玉県の霞ヶ関CC(川越市)。この辺もしっかり計算している。 「石川遼と松山英樹が米ツアーに参戦し、国内の男子ツアーはタレント不足。男子大会からスポンサーが逃げ出し、プロキャディーも女子ツアーに移動しつつある。そんな落ち目の男子ツアーを盛り返すには、スター選手が必要で、石川家に期待が高まっているのです」(大手広告代理店社員) '13年から米ツアーを主戦場とする遼は、腰痛のため2月上旬からツアーを離脱中。新妻とともに治療に専念する一方で、航にプロで通用する技術を伝授しているという。2020年東京五輪が楽しみだ。
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スポーツ 2016年07月07日 16時00分
新監督はつらいよ アニキ阪神、ヨシノブ巨人に「短期政権」噴出ベンチ裏(2)
金本・高橋両監督には「共通点」が多い。興味深いのは、現役時代の恩師というか、自身を鍛えてくれた担当コーチを参謀役に選んでいることだ。高橋監督の若手時代、打撃指導を受けたのが先の内田コーチであり、金本監督も高代延博コーチを一軍ヘッドコーチに昇格させた。 「両監督にとって2人は、唯一、甘えられるというか、ホンネで語れる存在です。金本監督は高代コーチから『監督』と呼ばれると、『2人きりのときは(監督と呼ぶのを)やめてくださいよ』と話していました」(球界関係者) チームが低迷したままなら、この両参謀の立場は危うくなる。 「伝統球団はよほどのことがない限り、1年で監督を解任しません。メンツがありますから」(同) 打線低迷の引責で内田コーチを失うことになれば、高橋監督は相談相手を失う。金本監督が高代コーチを失えば、超変革は成就できなくなる。 「高橋監督は若いので、ブレーンとなる後輩がまだ現役なんです。村田真一ヘッドが試合中、真横について采配の助言を送っていますが、内田コーチを失えば、また尾花高夫一軍投手コーチが幅を利かせてくるかもしれない。かつて、尾花コーチは原前監督と衝突した経緯もある。金本監督にしても、矢野燿大一軍作戦兼バッテリーコーチだけではとてもフォローできないでしょう」(同) 金本監督に対する不満はないものの、阪神内部には「内閣改造プラン」があるという。一連の打撃不振から出たらしい。「一軍に抜てきした若手の勢いが長続きしないのなら、掛布二軍監督を一軍コーチに昇格させては?」というものだ。 近年、阪神は一軍首脳陣と二軍スタッフのコミュニケーションがうまくいっていなかった。金本、掛布が監督になってそれが解消されたと言われていたが、二軍監督を決め直すとなれば、金本監督の腹心を出向させなければならない。それが腹心、矢野コーチだ。 「いま、二軍野手をトータル的に見ているのが、今岡誠打撃兼野手総合コーチです。片岡篤史一軍打撃コーチは一度指導者として失敗しているので、今岡コーチを代わりに一軍に上げるようです」(同) また、フロントが抱く超変革の最終形は、金本監督の周りを'03年の優勝メンバーで固めること。藤川球児は将来のコーチ就任の含みを持って帰還したとされ、現阪神投手陣の信頼がもっとも厚い福原忍もいる。福原がまだ現役でやれるのならば、「兼任コーチ」昇格となるという。 「藤浪晋太郎を早くエースとして一本立ちさせたいと願っています。阪神だけではなく、日本のエースに育てたいとしており、その藤浪が昨季以上の成績を残せるのであれば、金本監督のコーチ人事の要望も聞き入れられるのではないか」(前出・ベテラン記者) また、巨人フロントも高橋監督の脇を固める人材の今後を見極めている。阿部慎之助だ。 「今の成績では長く現役を続けられないでしょう。かといって、功労者ですし、本人が『辞める』と言うまではサポートすることになるはず。兼任コーチの打診があるかもしれない」(前出・球界関係者) 兼任コーチの打診、つまり高橋監督の現役最終年となった昨季と同じ道を辿ることになりそうだ。 フロントには高橋監督の強い味方もいる。大学の先輩にも当たる堤辰佳GMだ。巨人にはシーズン途中の獲得を含め、13人もの助っ人がいる。この堤GMが集めた“余剰人員”が、阿部などのベテランを欠いても、Aクラスに踏みとどまらせている要因という。 「巨人は阪神や広島とはファン層が違います。阪神は負けても応援してもらえますが、巨人は勝たなければファンが離れてしまう。勝つことを宿命付けらされたチームなのです」(同) 今後も巨人は補強を続けていくだろう。高橋監督に求められるものは「どんな野球がしたいか」ではない。 「ヨシノブを好意的に見るファンは多いので、そのファンの気持ちが離れないうちに優勝しないと」(前出・ベテラン記者) 「ファンの気持ちが離れないうちに」と懸念するのは阪神も同じ。高橋、金本両指揮官から「監督とは、自分のやりたい野球ができるとは限らない」との嘆きの声が聞こえそうだ。
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スポーツ 2016年07月06日 16時00分
新監督はつらいよ アニキ阪神、ヨシノブ巨人に「短期政権」噴出ベンチ裏(1)
伝統球団の新任監督に「采配ミス」は許されない。特に、巨人、阪神は抜てきした若手が活躍したとしても、他球団なら大いに称賛されるようなことも、「勝利」という結果が伴わなければ、チーム内外から批判の的にされる。 高橋由伸(41)、金本知憲(48)両監督は“苦渋の選択”を迫られつつある。 「金本監督の采配に『迷い』が感じられます。チームが再浮上のきっかけを掴めないからでしょうが、開幕当初、あれだけ若手を使ってきたのに、その若手を我慢して使い続けようとしない。今のチーム状況を見る限り、どういうチームを作りたいのか、分からなくなってしまいました。そして、巨人の打線低迷も重症ですね。両球団の低迷が、緒方カープを独走させることになるのでしょう」(スポーツライター・飯山満氏) 阪神というチームを抜本的に変えようという意識の表れであるスローガン『超変革』の申し子とされたドラフト1位ルーキー高山俊が、スタメンから消えて久しい。開幕当初はこの高山と横田慎太郎の若い1、2番コンビに躍動感を感じたファンも多かったが、最近は1番・鳥谷敬、2番・西岡剛に逆戻りしてしまった。球団OBは「若手は我慢して使っていけば」と助言を送ったが、金本監督の胸には響かなかった。 「金本監督も若手の勢いが長続きしないことは分かっていたはず。若手が調子を落としてきたときに中堅、ベテランがカバーすればいいと考えていましたが、そのベテランが『数字以上の働き』をしないというか、試合で打っても、チームが活気づかないんです。かといって、若手に完全に切り換えるリスクはあまりにも大き過ぎて…」(在阪記者) 金本批判も出始めた。若手は二軍で必死に頑張れば、掛布雅之二軍監督がそれを上に報告する。一時的ではあるが、一軍の試合で使ってもらえる。 しかし、中堅クラスはそうではない。チャンスに飢えた中堅たちは「ガマンの限界!」と嘆き、悶々としている。金本采配は「若手に偏重している」との批判も出始めている。 「阪神本社の株主総会ですが、今年は無事に切り抜けられたので、金本批判を経営陣が取り上げることはないでしょう。タイガース批判が株主総会の名物になった今、経営陣は、金本監督になって、負けても好意的に捉えてくれる現状に満足していますから」(同) 一方、打線低迷ならヨシノブ巨人のほうが重症だ。 数字では巨人が「チーム打率2割4分9厘」で、阪神の「2割4分2厘」をやや上回っているが(6月27日現在)、そもそも、高橋監督の就任と同時に課せられたテーマは打線強化だった。昨季のチーム打率は2割4分3厘。12球団ワーストは免れたものの、下には最下位・楽天だけ。 「高橋監督がコーチ人事で唯一、お願いしたのが内田順三コーチの一軍昇格でした。昨秋キャンプから、内田コーチが打撃担当として主力陣を徹底指導していました」(ベテラン記者)
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スポーツ 2016年07月05日 16時00分
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 今季不調の原因を徹底検証「青木宣親」
青木宣親は出塁率の高さを買われて、今季マリナーズのトップバッターに迎えられた。しかし、序盤から打率が低迷。6月中旬になっても打率が2割5分を超えないためトップバッターを外され、8番ないし9番打者で起用されることが多くなった。 不調の要因は三つある。 一つは、速球系の投球に差し込まれて、逆方向(ショート、サード方向)への緩いゴロや内野フライに倒れるケースが多くなったことだ。そのため昨年は速球系の投球(ストレート、ツーシーム)を3割2分6厘という高率で打っていたのに、今季は2割7分2厘に低下。それが打率低迷の最大の要因になっている。 不調のもう一つの要因は、左投手を苦にするようになったことだ。メジャー入りしてから昨季までの4年間、青木は対右投手打率が2割7分2厘であるのに対し、対左投手打率は3割2分1厘で、「メジャーでもっとも左投手に強い左打者」と見なされてきた。ところが今季は、左投手に対して体が速く開くため、緩急をつけて攻められると対応できないことが多くなり、右投手には2割7分9厘と比較的いい数字をマークしているのに、左投手には1割7分7厘という結果しか残せていない。それにより、最近は相手の先発が左投手の場合、スタメン落ちすることが多くなった。 不調の3番目の要因は、足のスピードがやや落ちていることだ。その結果、以前のように内野安打をハイペースで稼げなくなっている。盗塁成功率も昨年の71%から36%に激減。トップバッターから外される一つの要因になった。 青木は6月22日現在、打率2割4分7厘で貢献ポイントであるWARはマイナス0.2(FANGRAPHSの数字)である。これは青木がチームにプラスの貢献ができず、80万ドル分チームの足を引っ張ったことを意味する。7月に入っても、このレベルの成績が続くようだと、青木はシーズン中にトレードされる可能性が高くなる。 マリナーズは今季序盤好調で、5月末時点では、30勝21敗でア・リーグ西地区の首位だった。しかし6月に入って失点が多くなり、4連敗が3度もあったため優勝争いから脱落。このままいくと7月には勝率5割を大きく割り込んで「再建モード」に入ると思われるからだ。 「再建モード」に入ったチームが真っ先にやるのが、7月末のトレード期限に行う大掛かりなトレードだ。このトレードでは再建モードに入ったチームが優勝を争うチームに即戦力になる高年俸のベテランを放出、マイナーの有望株との交換が次々に行われる。任天堂から経営を引き継いだマリナーズの新首脳陣は再建に意欲的で、ディポートGMは7月末のトレードを積極的に行う方針を固めている。 その場合、球団が真っ先に放出したいのは青木だ。なぜなら球団は青木と「今季480打席を超えた場合、本人が希望すれば、来季は年俸600万ドルでマリナーズに残留できる」という取り決め(オプション契約)を交わしている。もし、青木をそのまま球団に置いておくと、8月上旬ないし中旬に480打席に達するので、球団は来季も青木と年俸600万ドルで契約しないといけなくなる。再建モードに入るということは若手中心のチームに作り替えるということなので、球団は来季35歳の青木を置いておくようなことは何が何でも避けたいのだ。 青木獲得に興味を示す球団があれば、マリナーズは300万〜500万ドルのキャッシュを付けて放出することになるだろう。「今季480打席を超えたら来季は年俸600万ドルで契約」という約束は青木を獲得した球団に引き継がれることになるからだ。 青木が昨季までのように打率2割8分、出塁率3割5分、20盗塁を高い確率で見込める打者であったなら、マリナーズは何も負担する必要はない。しかし、青木は今季の不調で商品価値が大きく下がっているので、トレードを成立させるには来季の年俸の5割から7割くらいを負担する必要が生じるのだ。 最悪のシナリオは「今季480打席を超えた場合、来季600万ドルで契約」という条項を引き継ぐのを嫌って、青木を獲得したいという球団が現れないケースだ。 その場合は、解雇される可能性もある。再建モードに入ったチームは、8月以降、来季に備えてマイナーの有望株をメジャーに引き上げて、どの程度使えるか実戦で試すことになる。その枠を空けるには、ベテランを1人か2人ほど解雇する必要があるからだ。 マリナーズの外野陣は今季、レフト青木、センターがマーティーン、ライトがセス・スミスとグティエレスのプラトゥーンという布陣だが、青木以外はみんな好調だ。年齢的にも青木が一番上なので、メンバーの入れ替えが行われる場合は青木が真っ先に切られる可能性が高い。 メジャーでは30代半ばになった選手は、居場所を確保することが困難になるが、青木も試練の時期を迎えることになるだろう。ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2016」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2016年07月04日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND8 〈北尾光司“笑撃”デビュー〉 話題性のみを求めたが故の結末
現役横綱からのプロレス転向となった北尾光司。大相撲時代には小錦をひねり潰すほどのパワーを誇り、まだ20代と若いこともあって将来を嘱望する声も多かった。しかし、その船出はプロレス史に残る惨憺たるものだった。 1990年2月、『笑っていいとも』にゲスト出演した長与千種は、とあるポーズを何度も繰り返した。左の手のひらを前方やや上に突き出し、拳をつくった右腕はガッツポーズのように折り曲げる。 司会のタモリはまったくピンときていないようだったが、プロレスファンなら一目でそれと分かった。前日にプロレスデビューを果たした北尾光司を真似たのだ、と。 「もちろん、北尾をリスペクトしてのものではない。終始、半笑いだった長与の様子から、北尾を小馬鹿にしていたのは明らかです」(プロレスライター) この頃、多くのプロレスファンの女子プロレスに対する認識は、闘いではなく芸能に近かった。 「これは業界内でも同様で、プロレス専門誌が女子プロを扱うことに、拒否反応を示すファンや関係者も多かった」(同) そんな女子プロレスラーの長与が、鳴り物入りで新日本プロレスのマット、しかも東京ドーム大会でデビューを果たした北尾を揶揄すれば、反感を買いそうなものだが現実は違った。 「むしろ『長与、よくやった』との声が大きかった。これはファンに限らず関係者も同じで、それほどまでに北尾は嫌われていたのです」(同) 大相撲の横綱だった双羽黒が所属する立浪部屋を脱走し、廃業となったのは'87年のこと。以後は本名の北尾光司として、スポーツ冒険家の肩書で活動を試みるもパッとしなかった。 〈師匠のおかみさんに暴行を加えた〉などと報道されたことで、北尾の評判は最悪。実際は部屋側にも問題があったようだが、横綱在位中でありながら「相撲界に未練はない」と言い放った北尾が、問題児であったことに違いはない。 また、廃業後すぐにプロレス入りが取り沙汰された際、『そんな安易な考えはない』と斬って捨てたことも、プロレスファンから不評をかこつ一因となった。 さて、北尾のデビュー戦は『'90スーパーファイトin闘強導夢』で行われた。全日本プロレス勢の参戦により大きな注目を集めたこの大会で、ビッグバン・ベイダーとスタン・ハンセンによるド迫力の外国人頂上決戦が繰り広げられた後、北尾はセミファイナルのリングに上がった。 なお、この大会のメーンイベントは橋本真也の「時は来た! それだけだ」と、アントニオ猪木の「出る前に負けることを考えるバカがいるかよ」の名言で知られる、猪木&坂口征二vs橋本&蝶野正洋の世代闘争タッグマッチだった。 新日vs全日の対抗戦よりも後に、北尾の試合が組まれたのは、放映権の都合で全日勢の試合がテレビ中継できないという事情があってのこと。世間一般にとって、元横綱のプロレスデビューは話題性抜群であったが、プロレスファンからすれば話は別だった。新日vs全日の歴史的邂逅と比べれば、いかに元横綱であろうともかすんでしまう。北尾が真剣に取り組む姿勢を見せたなら、それでも支持は得られたのだろうが…。 デーモン小暮作『超闘王のテーマ』にのせて、カクテルライトの飛び交う中を悠然と登場した北尾は、金メッシュの角刈り頭にサングラス。鋲だらけの革ジャンを脱ぎ捨てると、下には黄色いタンクトップを着込んでいた。 そうして、これを怪力一番に引き裂く、当時のハルク・ホーガンそのままのパフォーマンスを見せた。だが、よく言えばナチュラルな、言い換えれば締まりのないその肉体では、ビルドアップされた“超人”ホーガンと似ても似つかず、早くも観客席のあちこちから失笑が起こった。 いざ試合が始まっても、一つ攻撃を加えるたびに長与が真似た例のポーズを差し挟むから、どうにもこうにも間が悪い。 対するクラッシャー・バンバン・ビガロは、頭部にまでタトゥーを施した怪異な容貌とは裏腹に“ホウキが相手でもプロレスができる”と評される試合巧者。新日ではサルマン・ハシミコフやトニー・ホーム、WWFでも元NFLスーパースターのローレンス・テイラーら、いわゆる“プロレス初心者”のデビュー戦で相手を務めている。 「それらの試合と比べてもこの試合の出来は悪く、それほどまでに北尾のプロレス勘が鈍かったということでしょう」(プロレス記者) フィニッシュもやはりホーガンを真似たギロチンドロップであったが、これも最初に走る方向を間違える始末では、観客から嘲笑が起こっても仕方あるまい。 しかし、北尾ばかりを責めるわけにもいかない。 「北尾は、プロレス転向にあたって新日に入団したわけではなく、契約上はフリーランスとしての参戦だった。つまり、のちのハッスルに参戦したインリンやレイザーラモンHGのようなもので、現場監督の長州力が新日の稽古に参加しないことで非難したのも、北尾からすれば筋違いの話。結局、両者が決裂となったのも仕方がない。問題はそんな契約をした新日側にもあったのでは…」(同) 北尾と新日、両者ともに話題性だけを求めたが故の、不幸な結末と言えようか。
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スポーツ 2016年07月03日 16時00分
福原愛「W苦悩」 リオ五輪“暗雲”と結婚目前台湾選手との収入格差
卓球・福原愛(27)の悩みは尽きない。リオ五輪の前哨戦となる荻村杯ジャパンオープン(東京体育館=6月15日〜19日)で、同五輪出場を決めている日本人女子3選手がシングルスに登場したが、あっけなく敗退。世界ランキング7位の福原にいたっては初戦負けの屈辱も味わった。 「石川佳純、伊藤美誠も2回戦敗退。中国勢以外にも強敵は多いと思い知らされた大会となりました」(体協詰め記者) 福原を破ったのは香港の選手。今季に入ってから香港勢との対戦は4戦全敗と相性が悪く、リオ本番へ大きな不安を残した。 しかし、福原の悩みはそれだけではない。交際中と報じられた台湾の卓球選手、江宏傑(ジャン・ホンジエ/27)との今後にも重大な問題を抱えていた。 「福原はバラエティー番組に出演した際、自身の結婚像として『母親になって卓球は温泉地で子どもとやって…』と家庭に入りたいと語っていた。専業主婦であれば当然、旦那の稼ぎが必要となりますが、相手が江となると、そうはいきませんよ」(芸能記者) 現在の江の世界ランキングは65位で、年収は日本円にして400万円程度と言われている。台湾では「スター選手=高収入」とは限らない。それに対し、福原は一時期、中国のプロリーグに参戦し、現在もテレビやCM出演などの副収入もある。多い年で「1億円前後は稼いでいた」(中国現地記者)とのことで、このままゴールインすれば、完全な“格差婚”となる。 「大手食品メーカーが『食育』に強い関心を示しており、福原も現役アスリートとして、そのキャンペーンに携わっている。仮に引退するとしても、長く女子卓球界を牽引していた功績もあり、各企業が放って置くわけがありません」(同) 年齢を考えても、福原はリオ五輪後に競技生活から離れ、プロ活動に専念することが囁かれている。 「すでに海外遠征中では、後輩に助言する立場。石川以下の若手も力をつけ始め、東京五輪までは視野に入れていないのかもしれません。絶大な人気を誇る中国で、リーグ参戦に専念するという選択肢もある。リオ五輪後には結論を出すでしょう」(前出・体協詰め記者) いずれにせよ、交際相手の年収が低過ぎれば理想に描く結婚生活は送れない。それでも華やかなプロ生活より“愛”に生きる道を選ぶのか?
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スポーツ 2016年07月03日 12時00分
新日本G1に3度優勝の天山が選出されず怒り心頭!
「ひとこと言わしてくれ…。2016年、『G1 CLIMAX』、俺の名前ないやんけ…『G1』ゆうたら俺やろが、エエ〜!? 新日本、ふざけんなよ、コラ!」 6月27日の後楽園ホール大会で今年の「G1 CLIMAX 26」の出場メンバーが発表されたが、そこに天山広吉の名はなかった。天山は自身の試合が終わったあとにマイクを掴んで怒りをぶちまけたのだ。天山と同世代である“第3世代”からは前NEVER無差別級王者の永田裕志と、盟友、小島聡が今年も選ばれている。 天山の過去のG1における成績は次のとおりだ。1995年 リーグ戦敗退1996年 リーグ戦敗退1997年 トーナメント準優勝1998年 トーナメント1回戦敗退1999年 リーグ戦敗退2000年 リーグ戦敗退2001年 リーグ戦敗退2002年 決勝トーナメント1回戦敗退2003年 優勝2004年 優勝2005年 リーグ戦敗退2006年 優勝2007年 リーグ戦敗退2008年 リーグ戦敗退2009年 リーグ戦敗退2010年 不出場2011年 リーグ戦敗退2012年 リーグ戦敗退2013年 リーグ戦敗退(途中から欠場)2014年 リーグ戦敗退2015年 リーグ戦敗退 天山は過去25回の大会のうち20回に出場。これは最多記録である。3回の優勝は蝶野正洋(5回)に続いて2位という輝かしい実績を残している。しかし、2006年の優勝を最後にリーグ戦においても勝ち越した年はなく、厳しい闘いが続いていた。今年はNEVER王者を獲得し意地を見せた永田や、欠場した棚橋の代役をしっかりと務めた小島に比べると落ちる感は否めない。それでも天山は前を向く。 「なんよって! 『G1』発表したよな? オイ、俺の名前ないよな? 俺の耳悪かったんちゃうやろな? どこにもなかった。ほんまに、名前が出なかったとき、その場で力抜けたよ。こんなことあんねんな。ありえないよ。俺にとったら、『G1 CLIMAX』今年ももちろんメンバー入ってる。当たり前や。それをなんやねん。嫌がらせかって。ふざけやがって。ほんま試合どころちゃうわ、こんなもん。ふざけんなって、オラ! 『G1』ある意味目標にしてる、新日本の一番のイベント。このイベントに出れへんって、おかしないかって。俺じゃあかんのかって。確かに、力は落ちたかもしれない。認めるわ。でもな、俺がプロレスやってる以上、新日本にいる以上、『G1 CLIMAX』絶対出なあかんやろって。何としてでも、出るからな。こっからやぞ。見とけよ。(出場を諦めない?)あんなもん、ふざけんなって、オラ! まだまだ返してやるよ。絶対、この『G1 CLIMAX』出る。出るって断言しとくわ、絶対!」 この日の試合では「まだまだいける」証としてムーンサルトプレスをフィニッシュに使用した。この結果を覆すにはかなり厳しいことが予想されるが、G1出場を決めた選手にとって、今シリーズ天山と当たる場合は油断が出来なくなったのは確かだろう。たとえタッグだろうと天山に敗れるようなことがあれば、何を言われるかわからない。今回の天山の主張には多くのファンが同調しており、内藤哲也ではないが、世論が動かす可能性がないとは言い切れない。 「今、天山も言ってましたけど、この半年でNEVERの価値観を、ボクら世代と柴田との闘いで、盛り上げてきた中で、やっぱ天山の気持ちってのは、痛いほどわかるし。俺も『どうしちゃったの?』って感じに思います。この半年、俺ら闘ってきて、天山が『G1』出れなければ、もしかしたら俺たちの上半期の闘いは、敗北だったのもしれない。そういう無念は、自分のこと以上に、やっぱ悔しさが凄いありましたよね」 これは永田のコメント。今年に入って第3世代はvs柴田勝頼で一致団結してきた。天山も4・10両国国技館大会で柴田に挑戦し敗れたものの、試合後柴田はインタビュールームに現れると、苦しい表情を見せながらその場であぐらをかいて「今までで一番キツかった」と絞り出すような声でコメントしている。今の天山は優勝候補にはなれないかもしれないが、優勝戦線に影響を与えるキーマンになれる可能性はあっただけに、G1のメンバーに名前がないのはやはり寂しさがある。 もし天山のG1出場が叶わなかったとしても、来年のG1に選ばれるよう天山には好調をキープしてもらいたい。(増田 晋侍)<新日Times VOL.24>
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スポーツ 2016年07月02日 16時00分
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 42歳で進化した絶好調「イチロー」
マーリンズのイチローは今季、破竹の勢いで安打を生産している。日米通算でピート・ローズが持つ4256本の世界最多記録をあっさり更新しただけでなく、悲願のメジャー3000本安打も射程圏内に入り、遅くとも7月末までには達成する可能性が高くなった。 イチローは昨季2割2分9厘という低レベルな成績に終わったうえ、メジャーの野手としては最高齢の42歳になったため、誰もが「年齢的に限界」「おそらく今季限りで引退」と思っていた。 しかしイチローは、そうした見方をあざ笑うかのように、開幕から途切れることなくヒットを放って高打率をキープ。6月中旬には3割台中頃まで打率を伸ばす好調ぶりだ。 この奇跡的な活躍の背景には何があるのだろう? 最大の要因は、スイングスピードが速くなっていることだ。その結果、ライナー性の強い打球が出る比率(ハードヒット比率)が昨年の13.5%から今季は25.2%に急上昇。それが打率を押し上げることになった。 奇跡的な活躍を可能にしたもう一つの要因は、スイングが速くなったことで速球に差し込まれなくなったことだ。それにより、150キロ台後半の豪速球を苦もなくライナーで外野に弾き返すシーンが度々見られるようになった。 データを見ても速球系(ストレート+ツーシーム)のボールに強くなったことは一目瞭然で、昨年は速球系を2割6分7厘しか打てなかったが、今季は4割3分5厘と完全にカモにしている。 スイングが速くなったことで、イチローは昨季より投球を引き付けて打つことが可能になり、それによって三振も大幅に減少。6月15日現在、イチローは三振が六つしかない。これはナ・リーグの100打数以上の打者で最少の数字で、三振が一ケタなのは彼しかいない。 このようにイチローの好調は、スイングが速くなったことによってもたらされた面が強い。42歳という年齢でスイングを速くすることができたのは、オフに下半身の筋力強化に取り組んだことが大きい。 イチローのスイングは下半身が回転し、それに導かれてバットが振り出される下半身主導のものだ。しかもバットのしなりをうまく利用しているので、バットのヘッドがやや遅く出る。 昨年は下半身の筋力が衰えスイングが遅くなったため、意識的に腕を速く動かして投球を捉えることが多くなっていた。そのため手打ち気味になり、弱い打球しか打てないことが多くなった。そこで、原点に立ち返って下半身を徹底的に鍛えたところ、本来の下半身主導のスイングができるようになり、強い打球が出るようになったのである。 打撃ばかりが注目されているが、今シーズンは守備でもいい働きをしている。 イチローは今季、ライト5割、レフト3割、センター2割くらいの比率で守備に就いている。どのポジションをやらせても守備範囲の広さはトップレベルで、6月半ばの時点で、守備で防いだ失点(DRS)が六つもある。これはメジャーの非レギュラー外野手では最多の数字だ。 年齢が高くなると真っ先に衰えるのは肩だと言われるが、イチローには目立った肩の衰えも見られない。今季はすでにレーザービームで5回も塁を欲張った走者を刺しているが、これはナ・リーグの外野手では4番目に多い数字だ。非レギュラー選手ではもちろんトップである。 脚力も依然ハイレベルで、打ったあと一塁ベースに到達するまで平均3.98秒しかかからない。2010年は3.92秒だったので、多少遅くはなっているが、それでもメジャーの全選手の中で5位の数字だ。1位から4位までを20代の若い選手が占めている中で、40代のイチローが5位にランクされていることは称賛に値する。 では、7月中にメジャー通算3000本安打に到達する可能性が高くなったイチローだが、その後はどうなるのだろう? 考えられるのは、(1)メジャー3000本安打達成を機に「心置きなく引退」。(2)同3000本安打達成を機にメジャーを去り日本の球団で最後のひと花を咲かせる。(3)マーリンズと再契約、という三つのシナリオだ。 筆者は(3)のマーリンズと再契約する可能性が極めて高いと見ている。イチローとマーリンズとの契約は、2017年度については、(A)年俸200万ドルで契約するか、(B)違約金を支払って契約を見送るか、球団側が選択できることになっている。 今季、イチローはハイレベルな活躍を見せているので、球団は(3)を選択するだろう。スイングが速くなったことで、イチローもバッティングに自信を深めているので、マイアミであと1年プレーすることに何の異存もないはずだ。 あと1年、テレビでイチローの活躍を見られることは、日本のイチローファンにとって何よりの朗報だ。球団はすでに再契約する方針を固めていると思われるので、3000本安打達成後に前倒しで契約更新を発表する可能性もある。ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2016」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2016年07月01日 16時00分
最多安打記録を塗り替えられたメジャーリーグが東京五輪参戦へ
瓢箪から駒、とはこのことだろう。米球界によるイチローへのバッシングが、絶望的と言われた2020年東京オリンピックの大リーガー参戦への追い風になろうとしているからだ。 イチローがピート・ローズのメジャー通算最多安打を日米通算で上回ったが、これに米球界から一斉にブーイングが巻き起こった。特に、当のピート・ローズがいちばん憤慨してみせた。 「俺を“ヒット・キング”ではなく、“ヒット・クイーン”におとしめようとしているやつらがいる」 そう日本のメディアに牙を剥いたかと思いきや、 「日本で55発放ったタフィー・ローズは米球界ではさっぱりだった。これが真実だ。“ハイスクール”の記録を加えてカウントするのはナンセンス」 と斬って捨てたのだ。大リーグだけで達成した自分の記録と、日米通算記録を同列に扱われては困るという主張だった。 「日本の報道と違い、米国では今回の記録に対して批判的な声が多い。ヒットは勝利を重ね、ワールドチャンピオンを勝ち取るための手段。優勝の狙えないようなチームで安打を重ねても意味がないし、イチローは四球が極めて少ないのも評価の低い理由の一つ。チームプレーを考えず、ただヒット数だけを稼いだエゴイストとピート・ローズを同列に考えるべきではないというのが著名コラムニストたちの論調です」(大リーグ担当のスポーツ紙記者) 米国民の大反発を招いたイチローの記録更新だが、実はこれが思わぬ収穫をもたらしている。これまで、「ベースボールの最高峰はMLB」を理由に、五輪や国際大会への大リーガー出場に否定的だったMLBが、選手出場に方向転換し始めたからだ。 「ほとんどの米国人は、イチローの名前は知っていても、彼の人間像までは知らなかった。それが今回の一件で、メジャー16年間の年俸総額が165億円に上り、それ以外にCM契約などで100億円超を稼ぎ出したと紹介された。日本時代は9年間で約21億円の収入だったのに、と。しかも、メジャーでの年俸の一部は引退後に年5.5%の利子をつけて受け取る契約をしていて、彼には現役引退後も毎年2億円近い金が振り込まれる。こう報じられたことで、大統領選でのトランプ氏支持派を中心にジャパンバッシングが起き『東京五輪で大リーガーの実力を見せつけてやるべきだ』との声が高まっている」(同) その風をいち早く読んだのが、NPBの熊崎勝彦コミッショナー。6月9日にニューヨークでロブ・マンフレッドコミッショナーと会談し、東京五輪の追加種目に野球が選ばれた場合、大リーガーの参加をあらためて要請している。これまで出場を拒んでいた米球界側もイチローの記録更新報道で「MLBのステータスを保つために、東京五輪で日米の野球レベルの違いを見せつけるべきだ」の声が多数派になってきたという。 「公私混同疑惑」で舛添要一知事の辞職が決まったばかりの開催地・東京にとって、まさしくイチロー様様。
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