スポーツ
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スポーツ 2016年06月08日 16時00分
日本ハム新球場は北海道大構内 早まる大谷翔平メジャー移籍
日本ハムが北海道大学構内に屋根付きの開閉式新球場建設を計画していることが分かり、それに合わせて大谷翔平投手(21)の周辺が慌ただしくなった。完成は7年後の2024年。この間にメジャーに挑戦してもらい、完成に合わせて日本復帰してもらうというシナリオだ。 昨年、投手として15勝。今季は打者として4番打者の中田翔と並ぶ8本塁打(5月30日時点)。打者としてもブレイクしている“二刀流・大谷”の使い方に頭を悩ませているのが、他ならぬ日本ハム球団。 「球団は大谷を二刀流で売り出してはみたものの、ここまでの使い手になるとは想像していなかった。本音で言えば打者のほうは客寄せ狙いで、本業はあくまで最速163キロの投手。しかし、今季は4番中田の状態が上がってこないだけに大谷を使わざるを得なかったが、起用してみたらこの大活躍。ところが、今度は投げるほうがさっぱり。理由は打者としての出場が続き、疲労が蓄積していることに尽きる。練習量が減り、筋力が低下。このままでは“共倒れ”になりかねない」(日本ハムOBの野球解説者) 入団時、ポスティングシステムでのメジャー移籍を容認するという密約があったとされ、その時期をめぐって現在も話し合いが続いているという。今季4年目の大谷が海外FA資格を得るのは5年後。あと4年は日本ハムにとどまらせ、海外FA資格を得る前に入札金20億円をせしめようというもの。 その動きの中で起こったのが、今回の新球場建設計画だ。では、なぜ日本ハムは札幌ドームから新球場に移転しようとするのか。 札幌ドームは札幌市が所有しており、管理・運営は第三セクターの「札幌ドーム」が行っている。日本ハムは公式戦などの興行を行う際に、1日につき800万円の基本料金を支払う必要がある上、入場者が2万人を超えると、1人につき400円が加算される。年間の出費は約13億円で、これが年間27億円にのぼる球団の赤字の半分を占めており、かねてより球団と球場の経営を一体化し、収益力を高める狙いがあった日本ハムとしては、今年1月に秋元克広札幌市長に札幌ドームからの撤退を申し出たという。 「これに慌てたのは札幌市です。これまで札幌ドームは全国でも珍しく運営自体は黒字でした。しかも、日本ハムは出ていくばかりか、市内外の15〜20カ所を候補地に自前球場建設を検討しているという。仮に札幌市を去られた時の経済的な損失は計り知れず、残されたJリーグ・コンサドーレ札幌に負担のしわ寄せが及び、こちらにも逃げられかねない。そこで、札幌駅に近い北海道大学構内への建設を落とし所に、日本ハムの札幌市内への引き留めに躍起なのです」(道庁担当の地元記者) 実は、突然降ってわいたかに思える新球場問題は、大谷のメジャー移籍と大きく関わっている。先にも書いたが、海外FA資格取得には9年が必要。高卒で1年目から活躍している大谷は、順調にいけば5年後の'21年オフ、27歳で資格を取得する。新球場の完成はその3年後の'24年。そこで球団内の意見が真っ二つに割れているという。 一つは、新球場のお披露目時に大谷に日本ハムにいてもらい、30歳でメジャーに行ってもらおうという意見。もう一つが、すぐにでもメジャーに送り出し、新球場の落成に合わせて戻ってもらおうという意見だ。前者は球団にとっては都合はいいが、入札金の20億円は捨てることになる。一方、後者は肩やヒジなど、故障リスクがつきまとう。 「結論から言えば、早期のメジャー挑戦に絞ったようです。このまま日本で二刀流を続け、宙ぶらりんになるのは本人にとってもよくない。メジャーに行けば、投手一本の契約。そこでバンバン活躍するもよし、和田毅(現ソフトバンク)のように力を残して帰国するもよし。万一、肩を壊すようなことになっても、日本ハムの看板打者として再スタートすればいいと…。どっちみち新球場が出来るのは、選手として脂の乗った30歳。まだまだ絶頂期でファンを十分集められる」(日本ハム本社関係者) 早期挑戦には、もう一つの大きな要因がある。'13年に日米で合意した現行のポスティングシステムは、来年度から毎年見直しが行われることになっており、いつ廃止になってもおかしくない状況。しかも、今秋の米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が選ばれれば、この日米不均衡協約の撤廃は確実なのだ。 ダルビッシュ有、田中将大投手はともにプロ7年目のオフ、25歳でポスティングシステムを行使しメジャー移籍しており、大谷も同じ足跡を辿るものと予想されてきた。しかし、トランプ旋風で大幅な前倒しを迫られている。新球場の完成に合わせて戻ってもらうためにも、渡米する可能性があるのは今オフしかない? 新球場の完成時、北海道に縁の深い田中将大投手は35歳。OBのダルビッシュ有投手は37歳。彼らの獲得も視野に入れた、天然芝で開閉式屋根付き新球場建設計画には、日本ハムの膨大な戦略が秘められている。
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スポーツ 2016年06月07日 16時00分
金本阪神に忍び寄る次期監督候補・岡田彰布氏の現場関与
巨人に連勝して2位浮上(5月28日)。その巨人3連戦の初戦、急成長した岩貞祐太が最多勝、奪三振のタイトルを争う菅野智之に投げ勝ったのは大きい。 「今季は頭角を現した若手が大勢います。特に岩貞はエース級の活躍を見せていますが、キャンプで臨時コーチを務めた下柳剛氏など、各方面からアドバイスを受けていました。ウケ狙いなのか、若手成長の恩人を自称するOB、関係者もいます(笑)」(在阪記者) “厄介なご仁”もいる。それが影響力を持つ大物OBともなれば、今後の金本采配にも響いてきそうだ。 「やっぱり、岡田(彰布=58)さんの眼力は凄い」 そんな声が多く聞かれた。 岡田氏は関西系メディアに定期的にコメントを寄せている。和田監督時代は古巣を愛するあまり、采配批判や投手交代のタイミングを酷評していたが、金本知憲監督(48)になってからは“提言”も多くなってきた。予言が現実になったものもある。シーズン開幕前、「中日はブキミよ」と訴えていた。ハッキリ言って、開幕前の中日はノーマークに近かった。しかし、岡田氏は昨年オフにベテランが揃って引退したことを指し、「全く違うチームに生まれ変わった。もっとも警戒すべき」とし、実際、アニキは開幕戦を落としている。 「新加入のビシエドにやられました。一時期、阪神戦で5割以上の打撃を誇り、トラ偵察隊は緊急で対策を練ったほど」(関係者) そのとき、チーム関係者の脳裏に『岡田氏の竜警戒令』がよぎったという。また、4季ぶりに帰還した藤川球児が手薄だった先発陣の救世主となった序盤戦、 「球児の先発転向は来季でエエんと違う?」 と発言。チームは好スタートを切っていただけに、「なに言ってんだ、このおっさん!?」という雰囲気だったが、目下の藤川は見事(?)リリーフに戻っている。 「金本監督は自身を阪神に招いてくれた星野(仙一)氏よりも岡田氏に強い影響を受けています。『岡田氏はブレない』と、監督だった当時の采配にも一目を置いている。その岡田氏は球団、OB会にも強い影響力を持っています」(同) 岡田氏は真弓、和田の両監督が退陣するとき、『次期監督』の有力候補に挙がっていた。歯に衣着せぬ発言もあり、距離を置きたがるスタッフもいないわけではないが、チームが低迷し、窮地に陥ると、「最後の優勝経験監督」として、必ずカムバックコールも沸き起こる。鳥谷敬を1年目から使い、鉄壁の救援陣・JFKを作った実績は、岡田嫌いの関係者も認めている。 「故・中村勝広GMの後継がシニアディレクターの肩書を与えられた和田豊前監督です。和田氏はスカウト方面をサポートしていますが、チーム指揮の助言役はいません。OB会長の川藤幸三氏は高齢。金本監督が岡田氏とチーム構想で話し合ったとしても決しておかしなことではない」(同) 岡田氏は生え抜き。カープ魂も持つアニキが“人間関係”で岡田氏にアプローチせざるを得ないようだ。
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スポーツ 2016年06月07日 12時55分
世界王者・武尊、IT会社に入社!? 初代王者・卜部功也にお姫様抱っこされるレア写真公開
K-1の会場を満員にする王者として今注目をあびている、現K-1・55kg世界王者・武尊選手が7日、オフィシャルブログを更新し、初代K-1・60kg王者の卜部功也選手にお姫様抱っこをされている写真を公開し、「このツートップのお姫様抱っこはヤバい!」「日本一強い会社ですね!笑」と反響を呼んでいる。 「サイバーエージェントさんに入社!?」と題したブログには、現役のK-1選手たちが普段では見られないスーツ姿で「入社というのは嘘で、昨日はAbemaTVの勉強会に参加してきました!」とコメント。 世界王者・武尊選手も「久しぶり学校で授業を受けた感じですごく楽しかったです!」と感想をつづり、勉強会後には、会社前で撮影した初代K-1・60kg王者の卜部功也選手にお姫様抱っこをされているレアな写真も公開。 ファンからも「ほんとかっこいいいい! 皆さんスーツがお似合いですね」、「チャンピオン勢揃い!! かっこ良すぎる!! 日本一強い会社ですね!笑」、「このツートップのお姫様抱っこはヤバい!」と豪華なK-1選手たちのレア写真に興奮したコメントが寄せられている。
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スポーツ 2016年06月05日 12時00分
新日ジュニアに新時代の到来! リコシェとオスプレイが奏でた16分47秒の神試合!
5月27日に後楽園ホールで行われた「BEST OF THE SUPER Jr.XXIII」公式戦。メインイベントには、リコシェとウィル・オスプレイによる外国人対決がラインナップされた。世界を代表するハイフライヤー同士の対決に戦前から注目が集まっていたが、ゴングが鳴ると両選手はいきなり立体殺法を繰り出し、お互いにヘッドシザースドロップで着地しただけで後楽園ホールは大爆発。スワンダイブ式フライングボディアタックセカンドロープからのトルニージョ(きりもみ回転式のプランチャ・スイシーダ)ハンドスプリング式スピンキックスワンダイブ式フライングフォーアームトルニージョ式サスケスペシャル変型カナディアンハンマーリバースフランケンシュタイナーその場飛びスパニッシュフライ 次々に飛び出す難易度が高い技の数々に対してファンは「This is awesome!!」(これは凄い)チャントを送るなど、盛り上がりが尋常ではなかった。気がつけば、リコシェのパートナーであるマット・サイダルも客席の後ろから目を輝かせながら2人の攻防に一喜一憂している。他にヘビー級の選手も含め、多くのレスラーたちがインタビュールーム前に設置されているモニターの前に椅子を並べてこの試合を見ていたそうだ。 試合はリコシェがオスカッターをキャッチして変型のジャンピングパワーボムで叩きつけてから一気に仕掛け、変型ノーザンライトボムからのブレーンバスター、その場飛びシューティングスタープレスを敢行。さらにトップロープからの630°スプラッシュを放つも自爆し、高角度の変型DDTを喰らってしまう。最後はコークスクリューキックからの必殺オスカッターでオスプレイが勝利を収めた。試合時間は16分47秒。 試合の途中からは勝敗のことなど吹っ飛んでいたファンが多かったのではないだろうか。試合後、リコシェが再戦をアピールし、オスプレイが握手で応えると大きな拍手と歓声がリング上の2人を包み込んでいた。さらに印象的だったのは、選手が退場しても観客がなかなか帰ろうとしなかったこと。私がインタビュールームから戻った時には、リングの撤収作業が行われていたのだが、まだ残っているファンが多数見受けられた。何人か話しかけてみると「あまりにも凄いものを見てしまったので呆然としてしまいました」「もう少しこの余韻に浸りたい」「今年のベスト興行」といった賞賛の声を聞くことができた。リコシェとオスプレイによる16分47秒の闘いは、新日ジュニアに新時代の到来を感じさせるには十分な内容だったのだから、当然だろう。 ここ数年、KUSHIDAを中心に築き上げてきた新しい新日ジュニアのブランドは外国人選手にもしっかりと根づいている。かつての新日ジュニアも獣神サンダー・ライガーを中心に築き上げ、外国人選手が広げていくことでブランド化した。 この試合は新日本プロレスワールドを通じて世界に同時配信されたが、これを見た元新日本プロレスのエース外国人だったビッグバン・ベイダーや、元新日本の常連外国人で現在WWEのウィリアム・リーガルなどがTwitter上で賛否両論を唱えており、世界中のプロレスラーにインパクトを与えた試合になったようだ。反響が大きいことを受けて新日本は、スーパーJr.の決勝が行われる6月7日までの限定ながら、新日本プロレスワールドとYouTubeで同試合の完全ノーカット版を無料配信することを決定。YouTubeでは6月1日現在、6万回を超える再生を数えている。良いものはより多くの人に見てもらいたいという新日本の柔軟な姿勢は評価するべきだろう。実況が入っていないこともあり、当日の会場の熱い雰囲気がストレートに伝わってくるのもポイントが高い。 試合後、敗れたリコシェが「俺たちは何回も闘ったことがあるから、お互いの技をわかっているんだ」と言えば、勝ったオスプレイは「リコシェは新しい時代を切り開いたハイフライヤーだが、俺は乗り越えてみせる」とコメント。この2人がアリーナクラスや東京ドームで対戦したらどんな試合になるのだろうか。こんなワールドクラスのカードが新日本マットで見られる幸せを噛み締めた5・27後楽園大会だった。(増田晋侍)<新日Times VOL.20>
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スポーツ 2016年06月04日 15時23分
「レッドブルエアレース」強風で初日の中止が決定
4日、千葉県で開催中の「レッドブルエアレース」が高波と強風のため、初めて中止となった。 本日のレースでは、午前中から風が強めとなっていたが、昼から2.5メートル以上の高波も発生する状況となり、競技に使用するパイロンが強風によって安定性を保てなくなった。その結果安全に運行ができないとレース委員会が判断し、チャレンジクラスとマスタークラスの予選レース運営を停止することとなった。 レース・ディレクターのジム・ディマッテオ氏は「これは真剣に考えた結果です」「現在の海面の状況を見て、レーストラック運営、会場チーム全員の安全を確保することが最優先です」と述べた。 会見に出席した、マスタークラスで唯一のアジア人選手である室屋義秀氏は「飛べなかったのは残念ではありますが、勇気ある判断をしてくれて、パイロットたちも非常に感謝をしています」と心境を語った。 なお、5日は現在のところレースを通常通り開催する予定だ。予選のタイムアタックは中止とし、これまでのポイントランキングによるマッチアップで、ノックダウン式の決勝トーナメントが組まれる。(斎藤雅道)
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スポーツ 2016年06月04日 15時00分
プロレス解体新書 ROUND4 〈日米王者の友情物語〉 “東洋の巨人”と“人間発電所”
ジャイアント馬場の好敵手であると同時に真の友人だったともいわれるのが、“人間発電所”の異名を取ったブルーノ・サンマルチノだ。 自身が王者のWWWF(現WWE)が新日本プロレスと提携してもなお、ライバル団体である馬場の全日本へ参戦を続けていた。 米国における英語のニックネーム“パワーハウス”も、やはり発電所を意味する単語ではあるが、これはサンマルチノの力自慢と“パワー”の部分を掛けたニュアンスからのもの。 日本のプロレスマスコミはこれを直訳して“人間発電所”としたが、まさに無尽蔵に力が生み出されるかのごときサンマルチノの肉体を象徴する、秀逸なニックネームといえるだろう。 身長182センチと当時のプロレスラーとしては決して長身ではないが、分厚い胸板から繰り出される明快なパワーファイトは説得力十分。 1963年、初代WWWF王者のバディ・ロジャースをわずか48秒で下して2代目王者になると、以後は通算10年以上の長きにわたって王座に君臨し、“MSGの帝王”とも称された。 試合開始からパワー全開、短時間のうちに相手を叩き潰すというファイトスタイルは、のちのハルク・ホーガンやアルティメット・ウォリアーらにも受け継がれる伝統様式とまでなっている。 重爆ストンピングからベアハッグ、あるいはカナディアン・バックブリーカーで締め上げて勝ち名乗りをあげる。そんなパワー一辺倒の戦いぶりは、カール・ゴッチらレスリング巧者からは「ニューヨーク以外では通用しない」と軽んじられた。 しかし、こと日本においては、とりわけ馬場との試合でその色合いを異にしている。 '67年、ファン待望の初来日を果たしたサンマルチノは、馬場の持つインターナショナル選手権に2度挑戦。いずれも結果は引き分けであったが、蔵前国技館での2戦めは時間切れのドロー。 「腰痛のためバックブリーカーを使えなかったというが、それでもベアハッグとパンチ、ストンピングで試合を組み立て、フルタイムを戦ってみせた。もともとは重量挙げの選手でレスリング技術はなかったかもしれないが、それでも存在感は抜群。観客に魅せる技術はやはりトップクラスだった」(ベテラン記者) 日本での馬場とのシングル対決は計10戦。中でも名勝負といわれるのが、2度目の来日時、やはり馬場のインター王座に挑戦した'68年8月7日、大阪球場での試合だ。 雨天順延となりながら1万4000人の大観衆を集めて行われたこの一戦。 サンマルチノがバックブリーカー、馬場が32文ロケット砲とそれぞれの必殺技で1本ずつを取り合うと、3本めは場外乱闘から馬場がサンマルチノを鉄柱へぶつけて、カウントアウト直前にリングイン。勝利を収めた。 「リングアウトとはいえ、現役世界王者のサンマルチノに完全勝利を収めたことは、当時としてはとんでもない快挙。力道山ですらNWA在位中のルー・テーズには勝てなかった。これ以降、馬場自身はもちろん、インターベルトに対しても、メディアやファンからの評価はグンと上昇することになった」(同) プロレス界において、今とは比較にならないほど世界王者の価値が高かった時代。これを成し遂げたのは、もちろん馬場の政治力があってのことだが、加えて両者の信頼関係というのも重要なポイントだろう。 '74年にWWWFと新日本プロレスが提携した後、王者サンマルチノが単独で全日のリングに上がり続けたのも、それがあってのことといわれる。 「新日の敵対団体である全日に参戦するなどは、新日からすれば重大な契約違反。ただ新日としては、それを黙認してもWWWFの外国人ルートを必要としていたし、またサンマルチノも長年の功績からわがままを言えるだけの存在だった」(同) “東洋の巨人”として米マットを席巻した馬場の武者修行時代、キャリアが同等だったことからサンマルチノとの間に友情関係が芽生えた−−というのがプロレス界の定説。サンマルチノが馬場に、自前のキャデラックをプレゼントしたとのエピソードもよく知られたところだ。 馬場も自著で、数少ないレスラーの友人の一人としてその名を挙げている。 ただし、馬場は後年まで英語がつたなく、両者の会話は通訳を介して行われていたというから、いわゆる純粋な友情となるとどうだったか…。 「馬場は全日旗揚げ時、外国人選手を確保するために相当な金をアメリカマット界にばらまいたともいわれている。サンマルチノにしても、新日に出れば所属団体と新日の契約。でも、全日なら個人の契約だから、そのぶん実入りが多くなるというのはあったんじゃないか。もちろんその根底には、馬場への信頼があったことには違いないのだろうけどもね」(同)
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スポーツ 2016年06月01日 16時00分
先発で使ってほしい! 藤川球児と本拠地・甲子園の不思議な相性
先発でスタートした藤川球児(35)がリリーフに配置転換された。5試合に先発したものの、防御率は6点台(当時)。二軍での再調整も経験し、守護神マテオやセットアッパーのドリスの不振などもあって、慣れ親しんだリリーバーに帰って来た。 目下、リリーバーとしても目覚ましい結果は出していない。 「マテオが不安定なので、藤川はリリーフで使わざるを得ないでしょう」(ベテラン記者) 藤川の4季ぶりの帰還が決まったころから、金本知憲監督(48)の口ぶりも“曖昧”だった。「先発で使う」と言った後、「先発で調整しておけば、途中でリリーフに配置換えされても投げられる。リリーフで調整していたら、先発はできないし」と付け加えていた。 「金本監督は『藤川がどれだけ投げられるのかまだ分からない』とも言っていましたが、その言葉の通りでしょう。2年連続セーブ王の呉昇桓を失い、新加入のマテオがどれだけ投げられるのかも分かりませんでしたし」(プロ野球解説者) しかし、序盤戦の先発でのピッチングを見て、「先発ローテーション投手としてやってくれる」と思ったファンも多かったはず。先発・藤川が通用しなかった理由を、先のプロ野球解説者がこう分析する。 「メジャーに挑戦する前の藤川は150キロ強のストレートを投げ、ボールが浮き上がってくるようなスピンが掛かっていました。もうちょっとでいいから、ボールのキレが戻ってくれば…」 マテオが復調したら、藤川を先発に戻すという単純な配置転換にはならないようだ。 藤川のこれまでの記録を調べ直してみたら、興味深い結果が出た。 若手時代の藤川は先発登板もしている。過去5回、本拠地・甲子園球場で先発しているが、勝ち星は1つも挙げていないことが分かった。 02年7月28日 5回3分の1 3失点「●」 同8月3日 6回 無失点「-」 同8月30日 6回3分の0 3失点「-」 同9月23日 7回 3失点「●」 同10月6日 4回3分の1 7失点「●」 今季も甲子園球場で先発としての勝ち星は挙げていない。リリーバーで覚醒したとはいえ、15年を迎えるベテランが「本拠地での勝ち星ナシ」なのだ。チーム事情もあり、藤川はリリーバーを続けていくことになりそうだ。甲子園で勝てないデータを見てしまうと、先発で再調整してほしいと思うのだが…。
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スポーツ 2016年06月01日 15時00分
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 ドジャース「前田健太」
好調レッドソックスのリリーフ陣で、現在もっとも貢献ポイント(WAR)の高いのがセットアッパーの田澤純一だ。 田澤は昨季後半、炎上が続いた後、「腕の疲労」を理由にシャットダウン(登板なし)してしまった。 そのため今季、復調できるか注目されていたが、セットアッパーとしてフルに機能している。今シーズン目立つのは奪三振率(9イニング当たりの奪三振数)の高さだ。奪三振率10.91という数字はメジャーでもトップレベルで、奪三振力の高さがウリの上原浩治をしのいでいる。 好調の要因は、キャンプでカール・ウィリス投手コーチからアドバイスを受け、速球と変化球の軌道を改善したことが大きい。ウィリス投手コーチが田澤に求めたのは、打者の近くに来てからホップするフォーシーム(直球)と、打者の近くに来てから鋭く変化するフォーク、スライダーである。昨季後半は、体が開き気味になることや球離れが早いことなどで、フォーシームは定規で引いたようなストレートボールになり、フォークやスライダーは早い時点で軌道が読める鈍い変化球になっていた。 それを改めるため、田澤は肩の開きが早くならないことと、球持ちをよくすることを意識して投球フォームの改良を行った。 ウィリス投手コーチはメディアにも「昨シーズン後半の田澤の乱調はあいつが悪いんじゃない。酷使され過ぎて腕の振りが鈍くなったのが原因だったんだ」とコメントし、田澤への気遣いを見せた。 この軌道の改善は、開幕からの好調につながった。 田澤の今季の投球内容を示す諸データの中で、大きな変化が見られるのは「ボール球スイング・パーセンテージ」だ。これはボールゾーンに外れる投球を打者がどれだけ振ったかを示す指標で、昨年田澤はこれが平均レベルの32.4%だった。しかし今季はトップレベルの42.1%にアップしている。 投球が打者の近くに来てから鋭く動くため、打者はバットが出てしまうのだ。 今後の課題は、なんといってもシーズン終盤に息切れしないことだ。終盤に息切れするかしないかは、これからのピッチャー人生を左右することになる。なぜなら田澤は今季中にFA権を取得するため、レッドソックスに残留する場合でも、他球団に移る場合でも、成績が良ければ複数年契約をゲットできるからだ。 「最近は、セットアッパーでいい働きができる投手は、3年契約をゲットできるようになった。'14年の序盤に不調でレッドソックスをあっさり首になったトニー・シップがアストロズで復活してオフに1800万ドル(20億円、3年契約)の契約をゲットした。もし、田澤が今シーズン、例年以上の成績を出せば、複数年契約になるのはほぼ間違いない。昨シーズンのような展開になれば1年契約になるだろうけどね」(地方紙のレッドソックス番記者) 田澤の例年並みの成績というのは防御率3.00、WHIP1.20レベルの数字である。今年は5月18日現在、防御率1.72、WHIP0.83という素晴らしい数字をマークしている。 一番望ましいのは、このレベルの数字をずっとキープし、防御率1.99以内、WHIP0.90以内をマークすることだ。それなら3年2500万ドル(27億円)レベルの契約をゲットできるだろう。 後半戦、多少息切れして防御率が2点台前半、WHIPが1.00〜1.10前後の場合は2年1300万ドル(±200万ドル)になる。防御率が2点台後半でWHIPが1.11〜1.20の場合は2年1000万ドル(±200万ドル)くらいか。 現在メジャーには日本人クローザーがいないので、田澤にはクローザーとして迎えてくれる球団と契約してもらいたいが、その可能性はあるのだろうか? 好成績を出してもクローザーの座を確約する球団はないだろうが、クローザーの第一候補として獲得に乗り出す球団はあるだろう。 田澤の最大のリスク要因は、一発を食いやすいことだ。それを考えれば田澤はマリナーズ、ジャイアンツ、パドレスなど本拠地球場が広いチームに向いている。この3球団は今オフ、クローザーの獲得に動くと思われるので狙い目と言っていい。 ただ本人は、トミージョン手術で投げられなかった間もしっかり面倒をみてくれたレッドソックスに恩義を感じており、残留を優先する可能性が高い。その場合でも、レ軍は好条件を出してくるだろう。トップセットアッパーの上原浩治は41歳なので、今季限りでチームを離れる可能性が高い。クローザーのキンブレルが故障したときの代役も確保しておく必要があるので、2点台前半の防御率を出せば3年契約をオファーしてくるかもしれない。ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2016」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2016年05月31日 15時00分
虎スクープ 金本阪神が断行する鳥谷と藤川「超変革」非情采配
『超変革野球』は第二章に突入する−−。アニキこと金本知憲監督(48)によって、若手の台頭が著しい今季の阪神タイガース。高山俊、横田慎太郎、北條史也、江越大賀、原口文仁、岩貞祐太らが代表格に挙げられるが、「若手が出てきた」ということは、代わりに誰かが消える必要がある。その標的が鳥谷敬(34)と藤川球児(35)だというのだ。 「鳥谷の衰えは明らかで、後継者問題がチーム内外で囁かれています。スカウト編成部は例年以上に『ポスト鳥谷』の獲得に熱心です。徹底マークしている中京学院大・吉川尚輝、日大・京田陽太の2人は鳥谷と同じ右投左打の遊撃手。和田豊前監督(シニアディレクター)を現地派遣させ、複数体制で追い掛けています」(球界関係者) 鳥谷が名指しで金本監督に喝を入れられたのは、5月17日の対中日戦にさかのぼる。9回表、同点に追い付かれ、なんでもない内野フライを鳥谷がポロリ。打ち取ったはずがピンチ拡大となり、しかも「キャプテンの凡ミス」というのが大きく響いた。中日に逆転負けを喫し、金本監督の怒りは爆発した。 「恥ずかしい。高校生に笑われるわ!」 “戦犯の鳥谷”に対し、「芝生で足を取られた」と擁護する関係者も多かった。しかし、鳥谷は今季リーグ2位タイの6失策をすでに記録。'14年は5つだったのが、'15年はその3倍近い14失策に急増。数字だけで見れば、今季も45試合で'14年シーズン以上のエラーを記録したことになる。そのうえ打撃不振で、21日の広島戦では7年ぶりに打順が8番に降格。金本監督の「喝」は不振で苦しむキャプテンを立ち直らせるためのものでもあったのだが…。 「実績のあるベテランですから、少々打てなくても我慢して使っていくつもりでした。今季は打順が6番でスタートしたので、本人の中では『なぜ?』の悔しさと、モチベーションが低かったのかも」(在阪記者) そうなると、鳥谷が現在も継続中の『連続試合出場』の記録まで危なくなってくる。ドラフト1位候補の遊撃手はもちろん、4年目・北條の成長も著しい。故障離脱中の西岡剛も近日中に一軍復帰する。窮地の鳥谷の連続試合出場について、二通りの意見が聞かれた。 「昨秋キャンプで高卒1年目の植田海(当時)が呼ばれたのは、『鳥谷は長くない』と首脳陣が見ていたから。金本監督が鳥谷に引導を渡すのは時間の問題」(前出・在阪記者) 現在、鳥谷の連続試合出場記録は「1656」(5月23日時点)。金本監督の同記録(1766)を来年追い抜く計算であり、「是が非でも達成させてやりたいと金本監督は思っているはず」との声が多かった。 「守備負担の多いショートでの連続試合出場は物凄く価値がある。でも、金本監督は現役時代、この記録がストップした際、『安堵した』と話しており、解説者時代も『その呪縛から解き放たれた、解放感のような』とも話していました。記録達成のために他のナインに迷惑を掛けていたという、引け目があったんだと思う。鳥谷をギリギリまでサポートし、心身ともに限界と分かったら、金本監督自らが引導を渡すはず。連続試合出場の重圧が分かる金本監督にしかできない仕事」(前出・関係者) サードやセカンドにコンバートして記録を“延命”させるよりも、「終わらせてやったほうが」という見方もあるようだ。 「金本監督が現役時代から可愛がっていた後輩は鳥谷と藤川。その『後輩愛』は周りも分かっているだけに、今は逆に厳しく接しようとしているようです」(前出・在阪記者) 5月18日、その藤川が阪神帰還後初めてストッパーとして登板した。往年のスピードはなかったが、全球ストレートで中日打線を押しまくり3者凡退。“初セーブ”を挙げた後輩を満面の笑みで出迎えたが、単なる復活劇ではなかったのだ。 「藤川は先発で使う予定でした。金本監督の就任当初、先発投手の頭数が不足しており、それを補ってもらう予定で、『先発の調整をしていればリリーフもできる』と含みのある言い方がされていました。ですが調べたら、先発・藤川は甲子園球場で一度も勝ったことがないんです」(チーム関係者) 本誌も調べ直したが、藤川の甲子園初先発は'02年7月28日。今季の5月7日まで、計8回も先発で甲子園のマウンドに立っているが、勝ち星ゼロ(リリーバーとしての勝ち星は除く)。 「リリーフとして単なる偶然かもしれませんが、今季36歳になるベテランが、本拠地で一度も勝っていないとなれば…。リリーフで再スタートしていなければ、間違いなく戦力外」(同) マテオが一軍に戻ってくれば、どちらに守護神を託すのか、金本監督は即決できないだろう。 「打撃陣の調子が落ちているので、藤川が本当に中継ぎで使えると分かれば、ドリスを降格させ、ヘイグを一軍に戻せます。打線不振の一因は鳥谷にもあり、両ベテランは責任重大」(同) 交流戦までは様子見、アニキが後輩愛もない冷酷采配を振るうことになってこそ“超変革”だ。
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スポーツ 2016年05月31日 12時00分
阿部慎之助がヨシノブを救う? 「早期一軍」が内定した真相
阿部慎之助(37)が帰ってくる。右肩痛で今季開幕戦を二軍で迎えた“主砲”が、埼玉西武との二軍戦で2本塁打を含む4打数4安打と爆発し(5月29日)、31日の交流戦から一軍復帰することが決まった。 「もともと打つほうは問題がなかったから。打撃の調子も挙がってきたところでの昇格が決まり、良いタイミングだと思う」(プロ野球解説者) 指名打者での試合出場が有力視されている。「捕手」としての出場に関しては、本人も球団も曖昧な言い方をしていた。万全ではないのだろう。しかし、今の巨人は阿部を一軍昇格させなければならないのだ。 「もともと、高橋(由伸=41)監督の構想は『4番阿部』でした。右肩の故障でオープン戦終盤に二軍に落とし、以後、新加入のギャレットが代役を務めてきましたが、守備難でチームの足を引っ張り、マジメな性格が災いし、バットのほうにも影響が出てしまいました」(前出・同) 高橋監督がそのギャレットの二軍降格を決めたのは同23日に逆上る。左肘手術から復帰したアンダーソンを代わりに昇格させたが、チーム打率12球団ワーストの打線は相変わらず…。ライバル球団のスコアラーがこう言う。 「ギャレットも24日の二軍戦で本塁打を打っています。対戦投手は三浦大輔でした。阿部が打ったのは成長過程の投手ばかり。ギャレットを交流戦序盤に呼び戻す選択肢もあったと思うんだが…」 いったん二軍に落とすと、ルール上、10日間は再昇格できない。外国人選手枠の問題もあるが、『ギャレットの再昇格論』と阿部の復帰が決まった理由は同じだ。交流戦には、守備に着かなくて済む指名打者制の試合があること。ギャレットは一軍投手のスピード、キレに対応できている。その守備難のギャレットを指名打者で「打つこと」に専念させたら、ここまで一軍戦に出ていない阿部よりも「怖い」というわけだ。 「交流戦で結果を出さなければ、阿部の今後の使い方が難しくなってくる」(前出・プロ野球解説者) 「難しい」とは、一軍での働き場がないという意味。阿部の代役としてマスクをかぶってきた小林誠司(26)も“違和感”がなくなってきた。 「おそらく、阿部がマスクを被る試合も出てくると思います(29日時点)。リードはこれまでの実績、投手陣からの信頼もあるので大丈夫だと思いますが、二軍で5イニングしかマスクをかぶっていません」(前出・スコアラー) しかし、阿部にはチームを統率する力がある。高橋監督が求めたものは打撃よりもこちらのほうではないだろうか。 「たとえ代打でも、阿部がバットで結果を出し続ければ、その言葉に説得力が出てきます」(前出・同) 阿部が交流戦で高打率を残せば、たとえマスクをかぶれなくても一軍定着が決まる。ひょっとしたら、阿部のバットが中盤戦以降の巨人の命運を決めるのではないだろうか。
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