逮捕容疑は、経理を担当していた昨年6月から今年2月にかけ、中野区内の銀行支店などで同連盟の預金口座から18回にわたり、計約360万円を引き出し着服した疑い。前田容疑者は経理業務の責任者だった。
同課によると、前田容疑者は元法務省職員。横領したカネは、インターネットの出会い系サイトや懸賞サイトなどの支払いに充てたとみられる。
今年2月の同連盟の内部調査で、約1140万円の使途不明金の存在が発覚、同連盟は今年3月末に前田容疑者を解雇するとともに、警視庁に告訴していた。同課では、前田容疑者が差額の約780万円も着服した疑いがあるとみて調べている。
同連盟は、刑務所や少年院に収容されている人たちの社会復帰を支援するボランティア「篤志面接委員」の研修にあたる組織。面接委員は刑事施設で、就職相談を受けるなどの活動をしている。同連盟は全国からの寄付金で運営されている。
調べに対して、前田容疑者は「感覚がマヒしていた。カネは懸賞サイトで取り返すつもりだった」などと供述している。
失礼ながら、前田容疑者は71歳。スケベ心に年齢は関係ないかもしれぬが、勤務先のカネを横領して出会い系サイトにつぎ込むとは論外だ。
(蔵元英二)