オリックス 0 - 8 ソフトバンク(23回戦 オリックス6勝16敗1分け)
現在パ・リーグ最下位のオリックスが、首位の西武と熾烈な首位争いを演じているソフトバンク相手に2連敗を喫した。前日は4点差を1点差にまで縮める粘りを見せた打線も、この日はソフトバンク先発の高橋礼から、7回を僅か2安打。3塁を踏ませてもらえなかった。高橋からルーキーの宜保翔と宗佑磨が1本ずつ、ソフトバンクの中継ぎ陣から宜保と宗がさらに1本ずつ、最終回に吉田正尚が1本の計5安打無失点と沈黙した。
投げては先発のアルバースが2回0/3、7安打、自責点5の内容で、3回持たずに降板。その後、増井浩俊が1回1失点、山崎福也が2回2失点、合計8失点と大量点を与えてしまう。アルバースは降板後、ショックだったのかベンチで頭を抱えてしまい、しばらく顔を上げることが出来ず、「きょうの試合も含めて今シーズン通して、ファンの皆さんをがっかりさせてしまうような結果になってしまい、申し訳ないということしかありません」とファンに謝罪している。アルバースは昨年19試合に登板し、9勝2敗の活躍だったが、今シーズンは13試合に登板、2勝6敗の成績で、特に大量失点が目立つ試合が多かった。恐らく、これが今シーズン最後の登板になることから、来季は本来のピッチングに戻ることを期待したい。
西村徳文監督は「アルバースは良くないですね。初回3点、(2回以降は)1点、1点ですか。あれだけ点を取られたら厳しい。打線は宗と宜保、最後に(吉田)正尚も1本打ちましたけど、もっと対応出来るはず」と厳しい表情で語っていたが、プロ初安打を含む2安打を記録した宜保に関しては「(前回昇格した時の)札幌では出し切れていなかった。ツーベースと二遊間。みんなが打てない中、大したもんですよ!」と脳震盪で離脱した安達了一に代わって再昇格したばかりのルーキーを高く評価した。宜保は「打ったのはストレートです。なんとか外野を越えてくれ!と思いながら走っていました。初ヒットが出てくれてうれしいですし、ほっとしました。これからの打席も、もっと打てるように頑張ります!」とコメントしている。
「残りハムが3つ、ソフトバンクが2つ。最下位だけは何とか逃れたい」
5位日本ハムとは2.5ゲーム差で、直接対決を3試合残していることに加えて、オリックスの方がゲーム数が2試合多いことから、最下位脱出の可能性はまだあるだけに、残り試合も勝ちにこだわってもらいたい。
(どら増田 / 写真・中村実愛)