「昨年12月の衆院選特番に続いて二度目の民放トップ。キー局のなかではるかに資金力で劣るテレ東にとってこれは快挙としか言いようがありません」(広告代理店関係者)
ジャーナリストの池上彰氏が毎回、候補者や政治家に鋭い質問をぶつけることで人気の同番組。なかでも今回、特に圧巻だったと言われているのが、あの創価学会に鋭く切り込んだ事だ。
公明党から当選した新人議員に「創価大学卒業ですよね。あなたも創価学会ですか?」「選挙をやると功徳がでるんですか?」と矢継ぎ早に質問。さらには「公明党と創価学会の関係が、政教分離の憲法の原則に違反しないのか?」と切り込んだ。質問を投げかけられた新人議員の表情は、画面を通してでも明らかに引きつっていたのが印象的だった。
「あそこまでやりたい放題できたのはテレ東がキー局のなかでも最も系列局が少ない局だからです。ローカル局では日中、創価学会のCMがガンガン流れていて、いわば大スポンサーに当たる。そのため、テレビ業界で創価学会の話題は永らくタブーとされてきたんです。一方、テレ東の放送網はというと他局の4分の1、5分の1に過ぎない。沢山の系列を抱える他局では間違っても創価の悪口は言えないわけです」(同)
今後もしばらくは“テレ東・池上”の最強タッグ時代が続くだろうと、業界関係者は予測する。(明大昭平)