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使用注意!? 呪いの「ブードゥー人形」の秘密とは?

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画像はイメージです。

 これまで山口敏太郎事務所はさまざまな呪いに関するグッズをさまざま紹介してきた。

 今回、ご紹介するのは「呪いの人形」のなかでもっとも有名かつ、恐ろしいとされる「ブードゥー人形(ヴードゥー人形)」である。

 「呪いたい人物の魂を人形に宿し、人形の胸や腕を針で突き刺すとその人物は苦しみ出す…」というブードゥーの呪い話はオカルトに興味のない人も一度はどこかで小耳に挟んだことがあるかと思う。

 ブードゥー人形を使う宗教である「ブードゥー教」とは主に西アフリカをメインにカリブ諸島、アメリカの南部で信仰されている民間宗教であり信者は世界中で約5千万人を超えるという。アフリカが中心であるはずの宗教が遠方であるアメリカまで布教している背景にはアメリカによる奴隷貿易の存在があったためで、一時期アメリカではブードゥー教は「奴隷の宗教」と目され弾圧され続けるという暗い過去があった。

 いまや映画の題材をはじめとして世界的に知名度がある「生きた死人」=「ゾンビ」もルーツはブードゥー教にあるとされており、ブードゥー人形もゾンビと同じく非常に忌み嫌われた存在であった。ブードゥー人形の呪いはいわゆる黒魔術の一種で目的が現実の人間に危害を加える呪いのため長らくタブー視されてきた。しかしながら、近年ではブードゥー人形自体の知名度もあがっており近年ではなんと海外で「お土産」として販売している人形もあるという。なかにはピンクやブルーなどカラフルなものから、既存のキャラクターをモデルにした公式グッズも発売されており、そのバリエーションは多岐にわたっており、ゾンビと同じく今や世界的なキャラクターとして愛されている側面もある。

 恐ろしい呪いのグッズがみんなから愛されるファンシーグッズへ…これこそが21世紀の「呪い」のトレンドなのかもしれない?

写真:お台場「山口敏太郎の妖怪博物館」に所蔵してある「ブードゥー人形」(海外のお土産品)

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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