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“ハッテン場”に捜査のメス 同性愛者よどこへ行く…

 男性同性愛者の社交場に捜査のメスが入った。

 警視庁保安課は11月1日までに、男性客3人がわいせつな行為をしているところを、容易に店内に見渡せるようにしたとして、公然わいせつほう助容疑で、東京都新宿北新宿1丁目の社交クラブ「デストラクション」経営の増田浩容疑者(38)と従業員1人の計2人を逮捕。また、男性客3人も公然わいせつ容疑で現行犯逮捕された。

 容疑は10月29日午後6時25分頃、男性客3人が店内でわいせつな行為をしているところを、カーテンだけで区切ったり、のぞき穴を設けたりして、店内に容易に見渡せる状態にした疑い。ここに、警視庁の捜査が入り、従業員1人が現行犯逮捕され、家宅捜索などを経て、30日に経営者の増田容疑者が逮捕された。

 同店は十数年前から営業しているいわゆる“ハッテン場”で、入場料は500〜1500円程度で、年齢が若いほど安い。同店は月に約400万円の売上があったという。

 “ハッテン場”とは男性同性愛者が集う出会いの場所で、面識がない不特定多数の人と性行為をするまでに、“発展”させる場所で、男性同性愛者にはポピュラーな社交場だ。

 男女の社交場としては乱交パーティーやカップル喫茶などがあるが、これらには公然わいせつとみなして、すでに捜査のメスが入っていたが、いわゆるゲイの社交場は黙認されていた。男性同性愛者のすべてが“ハッテン場”を利用しているわけではないだろうが、特定の“彼氏”がいない男性や中高年のゲイ男性には、なくてはならない遊び場だったはずだ。

 今後、他の“ハッテン場”も営業を続けるなら、逮捕されることを覚悟の上でやるしかない。営業を自粛、廃業する店舗も増えるだろう。カネを出せば、“ハッテン場”以外の社交場もあるが、楽しみ方も違ってくる。刺激的な出会いを求めていたゲイの人たちは、これからどこへ行けばいいのだろうか?
(蔵元英二)

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