これまで中止の理由は「契約上の問題」とだけ発表していたが、報道によると3万7000人が収容可能な会場に、7000人の観客しか入らないことが発覚したためとのこと。沢田の主張では「客席がスカスカの状態でやるのは酷なこと」であり、事前に知らされていた9000人の動員よりも少なかったことから、「今回はできません」と断ったそうだ。
しかし、この主張に対しては多方面から厳しい意見が寄せられることに。ファンの中には「短気なのは昔から百も承知」と、沢田を擁護する人もいるようだが、全国を回っているロックバンドのメンバーは、今回のニュースを引用する形で「何やねんそれは。来てくれた客のことを考えろや」とファンを気遣うべきとの意見をツイート。同じようにバンドを組んでライブを開いていると思われる人からも「見にくる人いるならライブやれ」という意見があがり、さらに、イベント関係の仕事をしていると思われる人からは「開場時間の後に中止とか諸々の損害考えると怖すぎる…不手際ならまじで担当首飛ぶレベル」「運営本部にもし自分がいたらと思うとゾッとする」といったイベント会社を心配するコメントが寄せられていた。
実は、沢田の行動に対しては芸能界からも厳しい声が寄せられていて、タレントのデヴィ夫人はイベントの場で「契約がどうあれファンの方が来ていたのなら、私は出ます」ときっぱり。また、社会学者の古市憲寿氏は、「友人が沢田さんのライブに行った」ことを挙げながら、沢田のコンサートは政治色の強い歌が多いことに触れ、「政治的なパッションがある」と、中止には他の理由があるのではないかと訝しんでいた。真偽は不明だが、ネット上には会場で反原発運動の署名活動をしようとしていたため、会場側から注意され、それに沢田が反発したという噂もある。
いずれにせよ、沢田の今回の行動は引き続き波紋を広げそうだ。