毎年のように新製品が発売されるiPhoneは、日本でも発売前日から販売店に並び、手に入れようとする人がいるほどの人気アイテムだ。2016年3月、中国・福建(ふっけん)省に住む、ともに当時19歳の未婚のカップルが、iPhone欲しさに我が子を販売しようとして逮捕された。カップルは新しく発売されたiPhoneを手に入れたいと思うも、生活は苦しく、資金を捻出できなかったそうだ。そこで、生まれたばかりの生後18日の娘を売ることを決意。インターネットを通じて買い手を探し、娘を2万3000元(約38万円)で売ろうとしたという。買い手は、赤ちゃんを姉へのプレゼントにしたかったようだ。しかし、インターネットの書き込みを見つけた警察がカップルを逮捕。2人には3年の刑務所行きの判決が下された。
一方、娘を売らないまでも、娘を何年にもわたって利用し続けた母親もいる。
オーストラリア・シドニーに住む母親が、2004年から約6年間にわたり、当時13歳の娘の体をガソリンと交換していたとして逮捕された。母親はガソリン代を浮かせるため、知り合いの男のもとに娘を送り、娘に男と性行為をするように強要。見返りとして男からガソリンを受け取っていたという。2010年、母親は警察によって逮捕されたが、娘はすでに19歳になっていた。6年間で約60回以上の性行為の強要をされたことが明らかになったそうだ。娘と性行為をした男も逮捕された。
さらに、スーパーで簡単に買えるもの欲しさに、娘を物々交換の対象にしたのは、アメリカに住む父親だ。
2009年7月、アメリカ・カリフォルニア州で、当時36歳の父親がビール欲しさに、当時14歳の娘を差し出して逮捕された。父親は、とある店の当時75歳のオーナーの男と交渉し、ビール100ケースやソーダなどの商品、約1万6000ドル(約178万円)分と娘を交換したという。オーナーの男は娘を結婚相手として迎えたそうだ。しかし、父親がオーナーの男に娘を引き渡しても商品は届かず、父親は娘を取り戻すため、自ら警察に通報。警察によって娘はオーナーの男の元から保護されたが、父親は逮捕されたという。オーナーの男は娘と性行為などをしていなかったため、逮捕はされなかった。
特に幼い子供は抵抗ができず、親に従うしかない。親が自分にしたことを知った時の苦しみは、計り知れないだろう。