青春18きっぷは春季(3月1日〜4月10日)夏季(7月20日〜9月10日)冬季(12月10日〜1月20日)の3シーズンに合わせて発売され、現在は夏季分が絶賛発売中。
しかし、JR各社は今年のみ、冬季シーズン分の青春18きっぷ発売を見合わせているのだという…エーッ!! なんでェ!!
「冬季シーズン発売未定」の噂は今年の春から一部の鉄道ファンの間で既に話題になっていた。しかし6月5日、横浜駅が発行している『横浜駅だより』というニュースペーパーにて「今年の春季と夏季のみの発売」と記され、鉄道ファン及び18きっぷファン(通称:18キッパー)の間に大きな衝撃が走った。
結果的に「春季と夏季のみの発売」というのは横浜駅側のミスリードであったわけなのだが、「冬季発売未定」というのは本当であり、冬の鉄道旅行を楽しみにしていたファンはヤキモキした日々を過ごしている。
なぜ、発売未定なのか? その理由は東北新幹線新青森開業問題が背景にあるという。北新幹線延伸開業に伴って新たに発生する並行在来線「八戸〜青森」間、及び「目時〜八戸」間が12月4日より第3セクター線の「青い森鉄道」に移管される予定でありJR側は青春18きっぷの発売ができないのだという。
第3セクター線は青春18きっぷ適応外になるため、混乱を避けるために冬季の発売を見合わせる…というらしい。
しかし、冬季シーズンは12月10日からなので第3セクター線への移管には全然間に合うはずなのだが…。
ある鉄道ファンのAさんの話によると「JRはもう18きっぷを廃止したいという気持ちが多少なりともあるんですよ。地方では赤字路線も多いし乗り放題の18きっぷは赤字を増やす原因のひとつでもあるんです。だからJRは今回の件にうまく乗っかって18きっぷの発売を渋っているようにも見えますね」
Aさんの予想では「恐らく時期をずらして発売という事になるんじゃないんでしょうかね?」との事だが、どうなることやら…。
冬の18きっぷは里帰りや正月旅行、冬コミ等に使われる事が多く発売中止や時期のずれ込みは各種イベントにも大きな痛手となりそうだ。
最悪の状況を考えて、今年の夏は計画的に旅行しましょう!!
写真:JR只見線 柿ノ木駅 2010年1月2日(撮影:穂積昭雪)
(昭和ロマン探求家・穂積昭雪(無人駅大好き!24歳)山口敏太郎事務所)
【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou