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「私、テレビの味方です」南明奈の最大の魅力は“憎めない妹感”

 前回はアッキーナこと南明奈(18)のバラエティ対応能力について書いたが、今回は同じくアッキーナについて新発見した事柄を提唱してみたい。
 主にグラビアとバラエティを主戦場とするアッキーナではあるが、CMにも進出している。彼女の出演CMで真っ先に思い出されるのはやっぱり「アデランス」だろう。過去には吉岡美穂(27)、小阪由佳(22)らのアイドルを起用してきた同社。パターンとしては、アデランスに電話してくれれば、カワイイお姉さんが相談に乗ってくれますよ的なものなのだが、今回はどうも様子が違うことにお気づきだろうか?
 現在流れているパターン「カウガール編」は以下の通り。
 髪が薄くなった男性がパソコンの前に座っている。デスクトップにはアッキーナだ。男性が「あ〜、こんなアイドルとデートしてみたいな〜」とつぶやくと、画面中のアッキーナが「呼んだ?」と答え、三次元に登場。驚く男性。アッキーナは「そんな夢を見る前に“e-check!”にアクセス!」と満面の笑みで、アデランスのサイトを見てごらんよと誘うのだ。

 実はここには残酷なストーリーが隠されている。ハゲを心配するアイドル好きの男性がアイドルとデートすることを妄想していると、アッキーナは「そんなことより、まずはアデランスのサイトを見てみろや」と忠告するということは、つまり、アッキーナは「アイドルヲタが何言ってんだ!まずはヅラでも作れや!」と喝破しているのだ!こんな残酷なCM、見たことない!CMディレクターがどこまで意識的に作っているかは知らないが、アイドルがヲタを直接罵倒するという、史上まれに見るストーリーなのだ。
 ところが、CMからはそんな残酷性は感じられない。アッキーナの無邪気さがそれを打ち消しているからだ。そう、これこそが彼女の最大の魅力なのである。
 これがアッキーナではなくて、本気でヲタのことを気持ち悪がっていそうなアイドル(誰とは書かないが)を起用していたら、もっとキツイCMに仕上がっていたはず。アッキーナの無邪気さ加減と「コイツに言われたらしょうがねえな」的な“出来は良くないけど憎めない妹感”がこのCMを成立させている。そのイメージを正しく使っていると思う。
 CMのエンディングでは椅子を後ろ向きに座ったアッキーナがロデオマシンに乗ったかのように激しく動きながら、「クログロ・ドット・ジェーピーへ!」と訴える。このシーンもまた、アッキーナのバカっぽさがプラスに作用している。実際、思わず私もクログロ・ドット・ジェーピーにアクセスしてしまった。よって、このCMは成功!

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