大阪税関は2月27日、診断書を偽造し、病気休暇を取得したとして、男性係長(43)を停職3か月の懲戒処分にしたと発表した。
大阪税関によると、係長は09年12月から昨年6月まで、計10回、2日から1か月の病気休暇を70日取得した。診断書は病院のホームページを見て、自宅のパソコンで偽造し、上司に提出していた。病名は肺炎や腰痛としていた。
昨年5月、肺炎のため、大阪府内の病院に入院しているとの申告で、上司がお見舞に行ったところ、係長は入院しておらず、ウソが発覚した。
聞き取りに対し、係長は「仕事を休みたかった。休んでいる間はブラブラしていた」と話しているという。
係長は病気休暇中の給料として、約127万円を受け取っていたが、不正がばれて、全額返納している。
2、3日ではなく、70日となると相当な日数だ。しかも、診断書を偽造するなど、計画的で手口は悪質だ。
民間企業なら、最悪、懲戒免職になりかねないような事象だが、停職3か月は甘すぎではないだろうか…。
係長は「職場に迷惑をかけただけでなく、国民の信頼も損ねる行為だった」と反省しているというが、そんなに仕事に行くのがいやなら、辞めればいいのに…。
(蔵元英二)