逮捕容疑は、昨年1〜4月、県警巡査部長の「階級章」を組み立てて偽造し、インターネットのオークションサイト「ヤフオク!」に出品し、落札した千葉県千葉市若葉区の男性(56)に2万1000円で販売した疑い。
「階級章」は、警察官の階級を表す「階級章」、所属などを示す「識別番号標」、それらをはめ込む「識別章本体」の3点からなっている。男は偽造された部品をインターネットで別々に購入して組み立て、「階級章一式フルセット」とうたって販売した。
警察の調べに対し、男は「販売はしたが、偽造はしていない」と一部容疑を否認したが、販売目的で本物に見えるように組み立てた行為が偽造にあたるという。
県警は昨年7月、男の自宅を家宅捜索したが、その際、制服や制帽、手錠、ワッペン、モデルガンなど、偽物の警察グッズ計91点を押収した。
男は動機について、「子どもの時から警察官になりたかった。警察グッズを集めて警察官になった気分になっていた」などと供述している。
11年2月から14年6月にかけ、男はオークションに偽物の警察グッズ約270点を出品し、約230万円を売り上げていた。売上金は新たな警察グッズの購入資金に充てたという。
警察グッズを収集するだけなら、単なる趣味ですんだのだが、販売したばかりに、罪に問われることになってしまったようだ。
(蔵元英二)
*写真イメージ