アンケート内の「パワハラやセクハラを受けた時の対処法」という設問で、「ボイスレコーダーで録音する」が最も多く24.6%。次いで、「いつ、どのような行為を受けているとメモを取る」が21.4%、「人事や本部に改善を求める」が19.4%、「仕事を辞める」が16.4%、「社外の機関に報告する」が14.0%という結果に。
最多の「ボイスレコーダーで録音する」でさえ、4人に1人しか回答者がいないことからもわかるように、まだまだパワハラやセクハラの対処法を知っている人は多くない。
今後は、企業だけでなく大学や高校、ハローワークなどで、ハラスメント被害を減らすため、対処法を積極的にレクチャーする必要がありそうだ。
ただ、今年3月に放送された「にけつッ!!」(日本テレビ系)で千原ジュニアが、吉本興業の新入社員が上司に「オマエ」と呼ばれたことを理由に退職したエピソードを披露。その新入社員は「“オマエ”なんて自分の親にも言われたことないです」「“オマエ”などと呼ぶような職場では僕は働くことができません」と話していたようだ。
もちろん、多くの若者がこの新入社員のようなタイプではない。だが、「髪切ったね」と言っただけでセクハラを受けたと感じる女性社員や、「上司からのSNSの友達申請はパワハラだ」と訴える人も出てきており、部下とのコミュニケーションに頭を抱えている上司は少なくないだろう。
部下側もハラスメント削減のため、積極的に上司とコミュニケーションを取り、何がハラスメントになるのかの、キチンとした話し合いが必要だろう。