その『ガンバライド』の001弾パワーアップ記念アンケートによってファンからの参戦希望キャラクターをアンケートにて募集。そして、見事選ばれたのが、「仮面ライダー電王 超クライマックスフォーム」そして…「仮面ライダーギャレン」であった。
「仮面ライダーギャレン」は平成仮面ライダーシリーズ第5作である『仮面ライダー剣(ブレイド)』(2004年・東映)に登場した、主人公=ブレイドの先輩にして作中の二番手のライダーに当たるポジションのキャラクターである。
劇場版にて登場した「電王」の最強フォームはともかく、何故主役ライダーである「仮面ライダーX」や「スカイライダー」ですら未だ登場していない段階にもかかわらず、サブライダーである「ギャレン」にここまで票が集まったのであろうか?
実は、「ギャレン」は平成ライダーの中でも屈指のカルト的人気を誇る、超有名キャラクターなのである。
『仮面ライダー剣』は作品のシリーズ構成そのものが、メインライターの変更など様々な影響を受けて紆余曲折・二転三転とした作品であったが、それを如実に反映しているキャラクターとも呼べる存在が「仮面ライダーギャレン」こと橘朔也(たちばな さくや)であった。
主だったエピソードを以下に列挙すると。
○初期にはライダーシステムによる体調不良を訴えるも、結果的にはその原因がざっくばらんに言ってしまえば“思い込み”であった。
○アンデッドや敵対する登場人物に次から次へと“騙され、利用された”(TVシリーズのみならず劇場版でも部下に騙されてしまう)
○強化形態=ジャックフォームにパワーアップした途端に“逆に敗北率がアップ”してしまった。
○皆が顔をしかめる、激不味のスパゲッティを一人だけ喜び勇んで完食した。
○次回予告のミニコーナー等で劇中キャラクターとかけ離れたハイテンションっぷりを見せ付けた。
…等々、そのヘタレエピソード・珍エピソードの数々が逆に反響をよび、主人公・ブレイド役の椿隆之氏の滑舌の悪さから生まれたインターネットスラングから「ダディ」の愛称で親しまれる(ある意味で)人気キャラクターへと変貌していったのである。
既に『ブレイド』放映開始から5年もの年月が経過しているにもかかわらず、インターネット上でのネタ画像などで度々登場し、現行放映中の『仮面ライダーオーズ』に至って尚、話題は途切れない程である。
今回のアンケートで選ばれた「電王 超クライマックスフォーム」と「ギャレン」の参戦のタイミングはまだ決定していないが、圧倒的支持を集め選ばれたギャレンこと「我らのダディ」に心からエールを送りたいと思う。
●ガンバライド:アンケート結果発表ページ
http://www.ganbaride.com/vote/
●東映『仮面ライダー剣』公式HP
http://tvarc.toei.co.jp/tv/blade/
●テレビ朝日『仮面ライダー剣』公式HP
http://www.tv-asahi.co.jp/blade/
(小野寺浩 山口敏太郎事務所)
【参照】山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou