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“舛添新党”が始動 その行方は…

 ついに、“舛添新党”が始動した。都内のホテルで『新党改革』が旗揚げ会見を行い、テレビカメラ30台以上、海外プレスも含め200社以上の報道陣が詰めかけた。発表された役職では代表に舛添要一氏。最高顧問に渡辺秀央氏、幹事長に新井広幸氏が就任。国民的人気を得ている舛添要一氏を中心に政界の第三極を狙う。

 舛添氏は東京大学法学部卒業後、ヨーロッパに留学。その後、1979年に東京大学教養学部助教授へ。「朝まで生テレビ」などの討論番組で脚光を浴びる。2001年7月には参院選に比例代表区から自民党候補として立候補してトップ当選。安倍、福田、麻生内閣では厚生労働大臣をつとめ、抜群の知名度と人気を背景に“総理にしたい政治家ナンバーワン”として国民から期待されている。

 会見で、最近、乱立する他の新党との違いについて舛添氏は「みんなの党は公務員制度改革に特化するシングル・イシュー・パーティー(単一争点政党)です。私はすべての分野について政策を持っています。平沼さんや与謝野さんの政党も立ち上がりましたが、私たちは自民党のため、民主党のためということを乗り越えてきちんとやる、そういう面で大きく違っていると思います」と語った。また、「(自民党)総裁を目指すべきとの世論の方が大きかったと思うのだが?」との厳しい質問には「私は一身を投げ打って、日本のためにやっている。政治的な自己保身はまったくゼロ」と宣言した。

 古巣の自民党では「断じて許さない」と総裁の谷垣氏が発言、「自民党を離党するなら議員辞職が筋だ」との意見も出ている。さらに新党の旗揚げ会見が行われた同じ時間帯には、谷垣総裁も有楽町駅前で街頭演説を行うなど、関係は完全に決裂、もはや後には引けない格好だ。また、「新党が乱立する中で、どこまで存在感を示せるかは不透明」(全国紙記者)との厳しい現実に直面しているのも事実。

 民主、自民の二大政党に対し、第三極を狙う『新党改革』。参院選で台風の目になることはできるのか!?

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