「めちゃめちゃ幸せな時代だった」と現役当時を振り返る小室さん。その理由として、「私が引退したあたりからハードで過激な路線が急激に進んでいきました。今の業界に戻っても私自身がついていけないと思いますので、復帰もないですね」と語る。また、この急激な過激路線は難しい問題も生み出しているとも。「アダルト業界がサービスさせすぎて、視聴者がお腹いっぱいになってしまっています。私たちの時代では“とっておきの秘策”みたいなプレイが、今の女優たちはデビュー作からガンガンやったりしています。奥の手がもうないでしょ。一度開いてしまった扉を閉めるのは難しいでしょうね。自業自得的な感じもしますけど。こんなこといったら業界を敵にまわしちゃいますけど」とアダルト業界にチクリ。
さらに、作品に対するこだわりに対しても疑問を語る。「今は撮影に1日しか時間をかけないようです。でも私の頃は撮影が2日、ジャケット撮りで1日でした。トータルで作品に3日かけてやっていました。単純にちゃんとクオリティは維持できるのって思います。当時はみんなどうやったら面白くなるか真剣でしたよ。今だったら電車の中の撮影とかないでしょ。私たちの時はありましたからね(笑)。しかも本物の痴漢を集めて(笑)。そこまではやりすぎでも、監督のこだわりがチラチラ見える方が面白いと思うんですけどね」
ただ、現在活躍する女優たちに対しての評価は高い。「プロ意識の高さは伝わってきます。単体でやってる方でいい加減にやっている方は少ない。みんなすっごい一生懸命頑張ってるなと思います。それに楽しそう」。小室さんの頃は「彼氏にたかられて嫌々やってるなんてこともよく聞きましたよ」とのこと。
現在は、執筆業を中心に活躍する小室さん。結婚後は“脱ぎ”の仕事から距離を置いている。ただ、ポルノ小説を書いてみたいなどの野望もあるようで、「エロやめればいいじゃんって言われますが、エロ好きだし、まだまだ、エロで頑張っていきたい」とも話してくれた。今後のAV界の動向とともに彼女の活動にも注目だ。
小室友里
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