国際展示場で開催されるイベントしだいで、来訪客数が激しく上下動するのが特徴。たとえば今夏のコミックマーケットなどは最も集客力のあるイベントで、近くを走る新交通ゆりかもめやバス、タクシーもフル回転だった。
3日間連続開催のため、夜になると駅周辺に陣取って夜明かしする人も現れた。ふだんは各業界のビジネスショーに向かうサラリーマンやOLが多いが、このときばかりはアニメキャラなどに扮したコスプレイヤーとカメラ小僧が我がもの顔で闊歩していた。
夜間はライトアップされる同駅は、豪シドニーのオペラハウスのようなただずまいだ。アーチ状の曲線が織りなすデザインは洗練されており、周辺住民には“有明のオペラハウス”と呼ぶ人もいる。「関東の駅百選」にも選ばれ、駅構内に記念スタンプ台が設けられている。それほどハイセンスな駅なのに残念な光景を目撃した。
駅入り口にある高さ5mのひさしの鉄骨に、だれが投げ込んだのか空き缶が挟まっていた。いたずら以外には考えられない高さ。がっかりだった。