本田は「大学受験のシーズンなので、なるべく日本にいたい」とも発言。18年の平昌五輪への出場がかなわず、その後はアメリカに拠点を移して練習を続けてきた彼女だが、この機に帰国することになりそうだ。
しかし、この“受験帰国”には、裏事情があった。成績不振を脱出できず、大きな大会の出場権も喪失し、アメリカにとどまる理由がなくなってしまったのだ。
今春には、兵庫県西宮市のスケート場で、1人で練習する姿が目撃されている。しかも、リンクを貸し切っての練習ではない。入場料を払い、一般利用客に交じってだ。
「こういうつらい日々が彼女を精神的にたくましくさせました。カナダ大会ではタクシー移動中のもらい事故で右足を故障したのに、最後まで演技を続けたほどです」(日本スポーツ協会担当記者)
日本の大学に進み、心機一転したいところだろう。
そんな本田の進学先は、国内でフィギュアの名門大学で、宮原知子らが所属する関西大学が思い浮かぶ。しかし、こちらはアイススケート部監督だった織田信成氏の退任騒動があったばかり。第1志望とはいきそうにない。そこで浮上するのが、バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央を支えた中京大学だ。
「浅田が救いの手を差し伸べてアドバイスを送れば、復活のきっかけになるかもしれません。本田が不振に陥ったのは『浅田2世』と呼ばれた重圧が最大の原因ですから」(関係者)
GPシリーズ中国杯では、ジャンプでのミスが重なり7位と低迷。同ファイナル進出は絶望的となった本田。海外メディアは負傷を押して出場したカナダ大会よりも「よくなった」と伝えたが、立ち位置は厳しくなる一方。ここらで浅田が姐御肌を見せて本田を救えば、それこそ“お涙ちょうだい”の子弟ドラマが完成するのだが…。