ロックスター・ゲームスはその高いゲーム性と、緻密で奥深いストーリーが、多くのファンから支持されている。
新作『L.A.ノワール』も、忠実に再現された1947年のロサンゼルスを舞台にしており、プレイヤーはロス市警の刑事、コール・フェルプスになってロサンゼルスで起こるさまざまな事件に立ち向かっていく。
これまで発売された『グランド・セフト・オートIV』や『レッド・デッド・リデンプション』は無法者の主人公を操作するクライムアクションであったが、『L.A.ノワール』ではプレイヤーが初めて法を守る立場に立つことになる。
また、本作はフィルム・ノワールをオマージュしており、映像効果やBGMなど細部の作り込みにも注目が高まっている。
■交通課担当事件:「堕ちた偶像」インプレッションを公開
今回公開された情報は 交通課担当事件:「堕ちた偶像」のインプレッション部分だ。
主人公コール・フェルプスは、崖から突き落とされた車が崖下の看板に衝突したという事故の情報を受け、現場に向かう。
一見すると単なる飲酒運転事故だが、車を運転していた映画女優のジューン・バラードはある映画プロデューサーに薬を盛られ車ごと崖から落とされたと主張している。
しかも、現場検証をするとアクセルを押さえつけるように設置された奇妙な映画の小道具が発見された。
さらに、もう一人の被害者であるジェシカからも、映画のプロデューサーに薬物を飲まされたとの証言を得る。
にわかに高まる事件性。だが、ジューン・バラードの高慢な態度から、その証言にはなにやら隠し事があるように思える…。
関係者の証言や物的証拠から事件を追っていくうちに、真犯人の姿が浮かび上がっていくのであった…。
■人物の細かな表情を読み取って事件を解決
本作ではプレイヤーが主人公コール・フェルプスを操作し、さまざまな事件を解決しながら昇進を続けていく。ゲーム内で起こる数々の事件は実際の犯罪を基にしており、緻密なストーリー展開が期待できる。
また、『L.A.ノワール』は従来のアクション重視のゲームとは一線を画すシステムとなっている。
ゲーム内全ての登場人物に表情がつけられており、この表情や声の強弱を読み取って相手の嘘を暴いていくのだ。
事件を解決させるには、自らの直感や推理力で犯人を追いつめていかなければならない。まさに実際の刑事と同じ手法で犯罪者に挑む、というわけだ。
登場人物の表情はオーストラリアの開発スタジオ、チーム・ボンディ(Team Bondi)が開発したMotionScanと呼ばれるテクノロジーにより再現されている。
実在する俳優の演技を細かい表情のニュアンスまで完全にスキャンし、直接ゲームに取り込んでいるのだ。主人公コール・フェルプス役を演じたのは米国テレビドラマ『マッドメン』で人気俳優に名を連ねたアーロン・ステイトンが担当している。
ゲームは1ケース(事件)につき約1時間半程度のボリュームで、およそ20ほどのケースがある。
各章は海外TVドラマのように展開していく。銃撃戦、カーチェイスなどのアクションも盛り込まれており、手に汗握る展開にも期待ができる。
ケースごとにやり直しがきくので、一度クリアしたシナリオでも別の角度から捜査し直しすことが可能だ。
新たな発見が、ストーリーをより面白くしていくことだろう。
『L.A.ノワール』はプレイステーション 3/Xbox 360で2011年7月7日発売予定。
ローカライズ:英語音声、日本語字幕
価格:7,770円
CEROレーティング:Z(18歳以上対象)
公式サイト http://www./lanoire.jp
(C) 2011 Rockstar Games, Inc.