東京の「魚民」府中店を日本一の売上げにし、ボロボロだった調布店を立て直す。知人も全くいない大阪でも、草津の田舎店でも常に結果を残す著者にはただただ脱帽だ。
しかしそんな優秀な著者ですら3、4年働くごとに一度退社して1年間の充電期間を設けた。居酒屋店長という仕事はそこまで多忙を極めるものなのかと実に驚かされる。
暴力団が来店したり、無銭飲食の客が忍び込んだり、さっきまでいたアルバイトがユニホームだけを残してこつ然と消えていたりと、居酒屋には毎日事件が一杯。
そんな困った事件の解決方法を語りつつ、本の最後では「人生で成功するには心の成長が不可欠」という自論を説く。(税別1500円)