今回のライブは異色の内容となっており、バラエティ業界を代表するテレビマン6人が、「視聴率」「放送コード」「クレーム」とは無縁の世界で千原ジュニアを使い、計6種類の舞台を制作。その気になる6人とは、NHKテレビ・「超絶 凄ワザ!」担当の末弘奉央、日本テレビ・「ヒルナンデス!」など担当の内田秀実、テレビ朝日・「ロンドンハーツ」「アメトーーク!」担当の加地倫三、TBSテレビ・「水曜日のダウンタウン」など担当の藤井健太郎、テレビ東京・「ゴッドタン」担当の佐久間宣行、フジテレビ・「ワイドナショー」「IPPONグランプリ」担当の竹内誠。
一体、どんな千原ジュニアをみる事が出来るのか。現段階では企画待ちという千原ジュニアが、ライブの意気込みを語った。
−−今回のライブ「6人のテレビ局員と1人の千原ジュニア」を立ち上げる経緯からお聞かせください。
2006年に「6人の放送作家と1人の千原ジュニア」というライブをやったんです。それまでは自分で企画して、内容も自分で考えてっていうふうにしかしたことがなかったので、人に作っていただいたものをすべて受け入れて、乗っかってやらしてもらうというライブにしようと思ってやらせてもらいました。そこからちょうど10年になるんで、またやりたいなと思って立ち上げました。最初は、またその6人の放送作家の方々に、それぞれ一人ずつ紹介していただくことも考えたんですけど、それより違う方が面白いかなと。それなら、ちょうど(地上波キー局が)6局なんで、テレビ局員のディレクターさんにお願いするのが面白いかなと思ったんですね。
−−ジュニアさん発信の企画というわけですね。
そうです
−−今回、身を委ねる6人の局員さんとジュニアさんとの関係性をお訊きしたいんですけど、まずTBSの藤井健太郎さんとはずいぶん親しいようですね。
はい。藤井君とは5、6年前から毎年お正月に、一緒に後輩なんかと旅行へ行く時に、藤井君もいてという感じです。意外と仕事はそんなにしたことないんですけど、プライベートで会う方が多いですね。今年のお正月旅行も一緒でしたし。だからと言って、しょっちゅうっていうわけでもなく、いい距離感ですね。すごい笑いに純粋というか、面白いか面白くないかで判断している数少ないディレクターで、そこでずっと戦ってる感じはしますね。
−−続いてNHKの末弘奉央さんとは、「超絶 凄ワザ!」でご一緒されてましたね。
「超絶 凄ワザ!」でディレクターをやられてて、NHKなので異動があって、名古屋から東京へ行かれるという時が、ちょうどこのライブやろうかなっていう時やったんで、名古屋の楽屋で「やってもらえませんか」とお願いしました。NHKにいながらバラエティが好きな方ですね。
−−日本テレビの内田さんとは?
全く面識が無いんです。日本テレビの知ってるプロデューサーさんに、「こういうライブやるんですけど、誰かディレクター紹介していただけないですか?」とお願いしたら、この方を紹介していただきました。
−−面識の無い方もいらっしゃるんですね。
「6人の放送作家〜」は、ほとんどが初対面の方やったんで、それがすごくいいかなと思ってたんですけど、さすがにこの世界でいろいろテレビに出させてもらってるんで、全員が面識無い人っていうのは無理でしたね。
−−内田さんに対するイメージも何もないですか?
はい。年齢もまだ(笑)。
−−次のテレビ朝日の加地倫三さんとは長いお付き合いですね。
「リングの魂」で何度か呼んでいただいたんですけど、ちゃんとバラエティで言うと、「アメトーーク!」と「ロンドンハーツ」ですかね。全員、何をされるかっていうのはわからないんですけど、単純に、加地さんが舞台で何やられるのかなっていうのが見たいというのはありますね。すごくお世話になっていて、すごく芸人に愛のあるテレビ局員ですね。
−−テレビ東京の佐久間宣行さんとは?
一度、番組でお会いして、少し喋ったくらいで、一緒にがっつり仕事をしたっていう感じはないですね。
−−「ゴッドタン」への出演経験は?
ないです。「ゴッドタン」のイメージがあるので、東京の芸人さんと距離が近いイメージがありますね。
−−続いてフジテレビの竹内誠さんとは?
今だと「IPPONグランプリ」「人志松本のすべらない話」とかですが、付き合いは古くて、「日本くぎづけ大学」、「ナダールの穴」、それから「ジュニア枠」も竹内さんが立ち上げてくれた番組です。竹内さんもすごい愛のある熱い、お世話になっているテレビ局員ですね。
−−改めて、現役のテレビ局員さんに舞台上ですべてをお任せするという心境はいかがですか?
操縦される芸人とされてない芸人に分けると、僕はあんまりされてない芸人だと思うんで、操縦されるのが非常に楽しみですね。自分からは、まあ出ないであろうという企画が目白押しだと思うので。
−−共演者がいるかどうかもわからないということですね。
そうですね。金髪の女性と何かするとかかもしれませんし、子役とコントせえみたいなことかもしれないです。もしかしたら、僕は舞台に出ず、映像のみっていう人もおられるかもしれません。まだ全員何をされるかって全く聞いてないので、3月下旬ですと特番もありますから、ホンマに忙しい時期やし、大変やと思います。
−−舞台演出の経験がない方から演出を受ける不安はないですか?
不安というより、自分の不得意な部分をやらざるをえないみたいな時に、がんばらなアカンなって感じですけど、それも含めて楽しみですね。
−−これだけのメンツが揃うので、「新春テレビ放談」(NHK)のようなトークだけでも充分成立しそうだなとも思いました。
それもB面としては面白そうですよね。今回はそれぞれ持ち時間、俺を使ってもらって、あとは何をしていただいてもいいというルールでやらせていただきます。これがハネれば、それぞれ6人の局員の方に、新しい局員を紹介してもらって、僕が知らない若いディレクターさんと仕事をしたいという思いもありますね。
−−それでは、改めて読者へのメッセージをお願いします。
「6人の放送作家と1人の千原ジュニア」をやった時もそうだったんですけど、ひとつのライブで、後半に向けてだんだん盛り上がっていくという感じじゃなくて、一個終わったらゼロにリセットされる感じの連続で、盛りだくさんになると思いますよ。中華の前菜の次に、パスタが出てきたりみたいなグッチャグチャにね(笑)。