異常が発生したのは試合前のウォーミングアップ直後。トレーナー室で診察した林リングドクターによれば、歩行障害で「めまいがあり、体の左半分に違和感があるようで、足を引きずって歩いていた」という。永田は緊急検査を受けるため病院に直行。自らタクシーに乗り込んだ。
会場を後に「きょうはすいませんでした」「オレは不死身だよ」とコメントした永田。その容体が非常に気がかりだが、本紙コラム「永田裕志のセカンドバック」(隔週火曜日掲載)でも後藤戦に意欲を燃やしていただけに、無念の試合中止となった。
一方、対戦予定だった後藤は大会前にリングに上がり「残念ですが、元気になってリングに帰ってきたとき必ず闘いたい」とあいさつ。永田戦には「オレが倒したいのは万全な状態の永田裕志。次のニュージャパンカップに出てくるなら、ぜひともそこでケリをつけたい」と要求した。
今後については検査次第という永田。同社によればこの日の検査では「CT検査」「MRI」ともに異常はなく、きょうあらためて精密検査を受けるというが、一刻も早いリング復帰が期待される。