ユーチューブ上に動画をアップする前に、同日自身のインスタグラムを更新した新庄氏。投稿した動画の中で、「1%の可能性があれば必ずできる。今日からトレーニングを始めて、もう1回プロ野球選手になろうと思います」と発言していた。
この“現役復帰宣言”の意図について、新庄氏は「今日の朝起きてすぐ、すぐ思ったの。それですぐインスタに(動画を)上げて」とした上で、「思ったらすぐ行動、すぐ告知。言ってしまったら、あとはもう自分がやるしかないから」と自らを追い込むための行動だった旨を説明。
また、「もう今日から俺(始めている)。今7キロ走ってきた」と、実現に向け既にトレーニングを開始していることを告白。続けて、「ここからの地道な努力が自分を救う(と思う)し、みんなの勇気にもなると思う。だから楽しみだよね。47歳、来年のトライアウトに向けて」と、目標を来年のトライアウト、そしてNPBに定めていることも明かしていた。
ただ、“マラソン選手かプロ野球選手になりたい”、“メジャーに行きたい”、“日本ハムで球場を満員にしたい”、“日本一になりたい”といった4つの夢をこれまでにかなえてきたという新庄氏は、5つ目の夢に位置付けた47歳での現役復帰を「今までの夢の中でも一番大変じゃないかな」と非常に厳しい挑戦だと自覚していると吐露。
そのため、「12年(※現役引退は2006年)のブランク(がある中)でどうやって体を作り上げて(いくか)」、「目はやっぱり衰えてるから、ボールのスピード(についていけない)。だから、180キロのボールをいつも打っておかないと今のプロの球は打てない」といった課題に取り組むため、現在住んでいるインドネシア・バリ島から日本に帰国する可能性も示唆していた。
今回の動画を受けてネット上のプロ野球ファンからは、「本当に復帰したらすごいです!頑張ってください!」、「難しいチャレンジだけど、新庄ならやってくれそうな気がする」、「冗談か本気かは分からないけど、本気なら全力で応援したい」と応援する声が続々と寄せられている。
「2001年に始まったトライアウトですが、これまでの合格者の最年長記録は河本育之(2004年/日本ハム→楽天)の37歳。来年48歳を迎える新庄氏がトライアウトを受験するだけでも壮大な挑戦といえますが、もし受験の結果NPB復帰となれば、それまでの記録を大幅に更新する快挙となることは間違いありません」(野球ライター)
「『俺あれやりたいけどなあ、まあ無理でしょ』っていう人がいたら、一緒に戦おう、一緒に挑戦しよう」と、ファンに対しても熱く呼びかけた新庄氏。現役を引退した2006年からは13年のブランクが生じており、引退後もほとんど野球に携わってはいなかったが、果たして今回表明した前代未聞の挑戦はどのような展開となるのか。NPB挑戦の真偽も含めて、今後も注目を集めていくことになりそうだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
新庄剛志氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCjt6NPFj7irkSHbntZyxMKw
新庄剛志氏の公式インスタグラムより
https://www.instagram.com/shinjo.freedom