今回新庄氏が動画内で取り上げたのは、先月19日に行われた日本シリーズ第1戦・6回裏一死満塁の場面。丸はソフトバンク・中村晃が打ち上げたフライを捕球しホームへ返球するも、三塁ランナー・牧原大成のタッチアップを防ぐことができなかった。
この丸の守備を見た新庄氏は、「誰か分からないけど、日本シリーズでセンター守るってことはいい選手だと思う。でも、この捕り方、投げ方をもしシーズン中からしているなら、巨人のコーチはクビにした方がいい」と丸、そして巨人のコーチ陣をバッサリ。
また、「守ってる時にバッティングのことを考えていたのかも」と推測すると同時に、「彼、こういう捕り方してバックホーム投げるのかな」と丸の守備に違和感を抱いたことも明かした。
さらに、新庄氏は「多分、彼は1回ジャンプをして早く投げようとしたと思う。けど、この捕り方は早く投げれるけど勢いがなくなるの。(中継に入る)カットに素早く投げる時や送球の距離が短いときはまだ通用するけど、あの距離でバックホームをあの投げ方でするとまず刺せない」と丸のミスを具体的に指摘。
その上で、「もっともっと後ろからチャージして捕った場合、三塁コーチャーが『走るな』ってなっていたかもしれないし、走ったとしても刺せた。そうしたらセンターの子(丸)も乗ってくるし、チームも『よし行こう!』っていう気持ちになる。全部つながっているの、野球っていうのは」と該当場面でとるべきだったプレーについて解説した。
今回の動画は5日18時時点で、再生回数約3万7000回、高評価数365件を記録。また、動画を視聴したネット上のファンからは「新庄が言うとものすごい説得力がある」、「フライの捕り方一つでここまで変わるものなんだな」、「素人にも分かりやすい説明でかなり面白かった」と称賛する声が多数寄せられている。
現役時代は外野手として、ゴールデングラブ賞を10回(阪神時代7回・日本ハム時代3回)獲得した守備の名手として知られる新庄氏。動画内では丸のことを全く知らないような口ぶりだったが、同じ外野を守る後進のプレーに一言物申さずにはいられなかったのかもしれない。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
新庄剛志氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCjt6NPFj7irkSHbntZyxMKw