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兵庫県警の巡査がガソリンスタンドで給油代払わず逃走

 福井県警越前署は9月23日までに、同県南越前町の北陸自動車道にあるガソリンスタンド(GS)で、給油した代金を支払わずに逃走したとして、詐欺の疑いで、兵庫県警垂水署地域1課の男性巡査(24=同県神戸市灘区一王山町)を逮捕した。

 逮捕容疑は、22日午後7時頃、北陸道下り線の南条サービスエリアにあるGSで、代金を支払う意思がないにもかかわらず、店員に給油を依頼。店員が目を離した隙に逃走し、ガソリン約14リットル(2455円相当)をだまし取った疑い。

 越前署によると、男性店員が巡査の車に給油しながら、他の客に応対している隙に、巡査が車を発進。給油機につながっていたホースを引きちぎり、車の給油口にノズルとホース(約3メートル)が付いたまま逃走した。

 店員はすぐに110番通報し、覚えていた車のナンバーと車種を基に、福井県警高速隊が捜索。約1時間後、約60キロ離れた石川県加賀市内の北陸道、尼御前サービスエリア付近で、給油口にノズルとホースを刺したまま走っている巡査の車を発見して停車させた。巡査は金がなかったわけではなく、所持金3万円があった。

 調べに対し、巡査は「疲れていて、お金は支払ったと思っていた」と容疑を否認しているというが、店員は「ホースが切れた時に、かなりの衝撃があったはず。気付かないことは考えられない」と証言している。

 兵庫県警によると、巡査は22日が非番、23日は休暇を取っており、「東北に行く」と届け出ていた。

 同県警監察官室の吉塚潤一郎室長は「本県の警察官が逮捕されたことは誠に遺憾。今後の捜査結果によって厳正に対処する」としている。
(蔵元英二)

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