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ヤクルト交流戦史上初の開幕6連敗で囁かれる『体調不良説』

 「一体、どうなっているんだ!?」「意味が分からない」−−。埼玉西武との一戦で、大宮球場に乗り込んできたヤクルトナインは首を傾げるだけだった。試合前のそういった混乱もあってか、この日は岸孝之(25)、シコースキー(35)に“完封リレー”を喫した。高田繁監督(64)は「点を取れなければ、勝てない」と肩を落としたが、「西武の先発が岸なので端から諦めていたフロント、選手もいた」(関係者談)という。チームのムードは最悪と言っていいだろう。そして、試合前、ヤクルトナインを混乱させたものとは…。
 「コーチの入れ替えが巧くいかなかったんです。選手に面と向かって報告したわけではないんですけど、その情報が漏れたんでしょうね」(前出・同)

 試合前日の17日、ヤクルトは大田卓司・二軍打撃コーチ(59)を昇格させ、『打撃担当3人制』で仕切り直すことに決めた。ところが、である。昇格指令を受けた大田コーチが「体調不良」を理由に、一軍合流を拒否してきたのだ。体調不良が本当だとしても、「何故、二軍コーチは続けられるのか? 意味が分からない」と、選手たちは疑問に思ったのである。
 「チーム低迷、高田批判も出ている最中ですから、大田コーチが二の足を踏んだ気持ちも分かります」(取材陣の1人)
 しかし、大田コーチは高田監督の推薦で招聘されたスタッフの1人。その関係も知っていただけに、選手たちは「何があったのか!?」と言わずにはいられなかった。

 こんな情報も交錯している。打線のテコ入れのため、現在、ヤクルト渉外担当者が緊急渡米している。前オリックス・ローズ、元西武・ボカチカ、元楽天・セギノールなどの日本球界経験者を軸に新外国人選手を探しているのだが、
 「この時期に交渉に来るということがどういうことか、相手も分かっています。相手サイドは年俸面でかなり吹っ掛けており、すんなりとはまとまりそうにありません。右の大砲、一塁手か外野手というのが現場サイドの要望ですが、その通りにはならないかも」(前出・関係者)
 と、苦しい舞台裏も判明した。

 「来季は荒木大輔投手コーチの監督昇格が既成路線とされていますが、誰か年長の球団OBを探し、チームを再建してもらう必要も出てきました。今のままでは荒木政権は相当苦しいものになるので…」(前出・同)
 これから、株主総会の季節になる。近年、プロ野球チームの成績に関する質問も当然のことのように株主の方から出ており、会社役員が返答に窮する場面もある。
 大田コーチの体調不良は伝えられた翌日(19日)、チームは交流戦史上初となる『開幕6連敗』を喫した。このまま起死回生のきっかけが掴めないようなら、高田監督も『体調不良』を表明することにもなりかねない。それだけは避けてもらいたいものだが…。

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