昨年4月の大阪大会で王者中邑が全日プロの武藤に敗れ、新日プロの至宝IWGPが他団体に流失する大失態。この危機に天才児棚橋が武藤に臨むタイトル戦です。もう一つの話題は、2大メジャー団体の意地を賭けた新日プロ中邑、後藤とノア三沢、杉浦の対抗戦でしょう。
しかし、ちょい悪メヒコは第1試合に注目! メキシコの国民的英雄ミスティコの初来日。これにはオレもびびったぜ! メキシコシティのアレナ・メヒコ(日本でいうと日本武道館)にミスティコが登場すれば観客は超満員。昨年の北京五輪ではテレビリポーターを務め、レスラー以外でも引っ張りだこのミスティコが、日本でどんな動きを魅せ、どんな試合を見せるか。
初来日だけにほとんどのカメラマンには未知数なはず。しかし、こちとら現地メキシコで試合を3回観戦して技や動きの特徴は調査済み。それを頭に叩き込んでリングサイドでカメラを構えた。
花道をテーマ曲「Ameno」にのって登場。東京ドームがアレナ・メヒコに思えた瞬間だ。リングに入るやミスティコワールドが全開。アベルノをティヘラの連発で場外に落とし、凄まじい跳躍力のトペでつっこんでいく姿は、まさに飛んでいくという表現がピッタリ。しかしあまりの飛びっぷりにレンズのフレームに入りきらない。ちょい悪メヒコ大ピンチ!
変幻自在の空中殺法に動きが間にあわず、ケブラーダも撮りそこなう大チョンボ。フィニッシュのワキ固めも裏をくい、散々な出来だった。試合後、2月に再来日するというコメントを聞き、そこでのリベンジを誓ったのであった。