「沙羅という大人しい女子高生が、ちょっとした寂しさから出会い系にハマり、自分の裸の写真などを相手に送っていたのですが、間違って送信しクラスメートの間に広まってしまったのです。それから、彼女の痴態は学校中に広まり、いじめられるようになってしばらくして自殺しました。ところが、彼女からメールが届くのですよ、いじめていた子達に…」(怪談ライター)
いろんなパターンがあるそうだが、大元は実話ということらしい。
「メールにはエロい格好をして、満面の笑みの彼女の画像が添付されています。メールを受け取った子達は、何かの間違いやいたずらだと思い、アドレスを着信拒否にしたりするのですが、気味の悪いことに次から次へと沙羅からのメールが届くのです。
さすがの彼ら彼女達、いじめていた子達も恐怖におびえるようになります。ある日、学校で…一人の女の子が『ぎゃあー』と悲鳴を上げて、新しく買ったばかりの携帯を落として震えて泣いています。仲間がその添付画像を見てみると、手首のない沙羅が裸で血まみれになって笑っている画像だったといいます。そう、沙羅は風呂場で手首を切って出血多量で死んだのでした…。それからも、沙羅メールは止まることなく、昼となく夜となく…。結局いじめっ子達の何人かは、気が狂ったそうです」(同)
そういえば、『ラストメール』(BS朝日)という死者からの依頼メールを受けてアイドル達が奔走するという、コメディタッチのドラマがあった。しかし、生きている者に一通の最後のメール託す“ラストメール”と、永遠に続く恐怖のメール“沙羅メール”とは大違いである…。まさに現代の怪談話だといえよう。
死者からのメールに近いものには、
「希望する日時に相手にメールを送るサービスがあります。又、アドレスを詐称する迷惑メールというのが存在するんです。メールのFrom蘭に自由にアドレスを入れられるソフトがあるそうです」(IT事情通)
というのがあるようだ。ひょっとして、沙羅の両親が、技術に恨みを込め、冷徹に復讐をしていた、なんてことはないだろうか。