◇今週のこの1枚◇クイーン「A Night at the Opera」(1975年/EMI)
まぁ、説明するまでもなく有名なクイーンですが、ベスト盤が先行する中、敢えてコンセプトアルバムで、まさしく彼らにしか作れない名盤を紹介したいと思います。
クイーンはほとんどリアルタイムで、友だちの中でも最初に音楽に目覚めた子達が聴いていました。世界でブレイクする前に日本では火が着いて、世界的な音楽土壌としてもやっと日本が認められた頃でしょうか。今聴くと違った聴き方もできますが、この頃は美しいメロディとハーモニーに皆んなやられてましたね。
1970年代最後のアルバム「Jazz」まで、頑ななまでにシンセサイザーは使われずにアルバムが作られています。それまでのアルバムの中でも「A Night at the Opera」は秀逸で、rockとオペラを見事に聴いたことのない音で融合しています。それでいて、どの曲をとってもpopでプログレ的な構成の複雑さも窺えます。最初はメロディにやられ、徐々に仕掛けにハマっていく作品です。そういった意味を含めて、長く聴けるアルバムだと思います。
4人の総合的なテクニックが合わさって出来ているバンドですね。ブライアン・メイのギターは、ハンドメイドで木から自分で選んで作ったと、子どもの頃に聞いたことがあります。だから今でも独特の響きなのでしょうか。クイーンには、それだけでなく、普通のrockバンドが持っていないオリジナルの響きがあります。まぁ、「Bohemian Rhapsody」が入っているだけで十分な説得力がありますね。
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