◇今週のこの1枚◇フリー「CLLASSIC」(2009年/Universal)
高校生の頃、けっこう渋めのrockが好きな奴らが、ジミヘンやフリー辺りをコピーして、学祭などで発表してましたね。本国イギリスでは、今でも評価が高いみたいです。アメリカでは、ヒット曲はあったものの人気は定着せず、1973年に「Heartbreaker」発表後、バンドは自然消滅のような形で解散しました。その後、もっとアメリカを意識した形でフリーの中心メンバーでバッド・カンパニーが結成されます。
blues rock を好みとするメンバーで結成され、シンプルなアレンジながらもhard rockの基礎的なものを創りました。結成当時、ベース/キーボードのアンディ・フレイザーは、まだ弱冠16歳だったらしいです。メンバーは若いながらも、bluesを消化させて新しい形に持って行ったと思います。全体的にトーンは暗めですね。フリーの楽曲の中では「All Right Now」と「Fire and Water」の2曲は、ずば抜けてかっこいいです。あと、途中から日本人ベーシスト山内テツが参加しています。
イギリスでは、既に伝説化されているバンドみたいです。ボーカルのポール・ロジャースは、後にクイーンにボーカルで参加しています。それぐらい知名度も高い人です。'60年代にイギリスのrockは一度昇華していますので、'67年デビューのフリーは、若手としてスーパースターに交じって、渋い音楽性ながら強烈なインパクトを残しました。
時代を語る上で重要なバンドの一つなので、バンドをやっている方には是非、聴いてみてもらいたいですね。
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