柚木(ゆのき)道義県連代表は「姫井氏は有権者に対する信頼を回復できなかった」と説明。姫井氏は「この発表は一方的であり、私自身も困惑しているところです。私は現役の民主党国会議員であり、今まで同様、これからも政治家として、岡山県の皆さまのために頑張っていく決意に変わりはありません」とコメントした。
常任幹事会では、役員21人のうち姫井氏を除く20人が公認見送りに賛成したという。後任候補者は公募も含めて人選する。
姫井氏は岡山県議を2期務めた後、07年7月の参院選岡山選挙区で、「姫の虎退治」をキャッチフレーズに、当時自民党参院幹事長だった片山虎之助参院議員(76=現たちあがれ日本)を破り、初当選した。だが、週刊誌に元男性教諭との不倫関係を報じられ、同年秋、県連の厳重注意処分を受けた。
また、08年8月には新党・改革クラブ(現・新党改革)の結成に参加する意向を明らかにし、民主党に離党届を提出したものの、翌日に即、翻意する騒動を起こした。
不倫相手とされる元男性教諭から、「かなりのMで、『ぶってぶって』とよくせがまれた」と暴露されたため、“ぶって姫”と称されるようになった。
姫井氏の怒りも分からぬではないが、有権者あっての選挙。「身から出たさび」といわざるを得ないのではなかろうか。
(蔵元英二)