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行列の出来る? 「町弁(街の弁護士)ダイアリー」 有効な特効薬とは…(5)

 今年もクールビズが始まった。裁判所では、みんな右へならえでノーネクタイが一般化している。しかし、法廷の裁判官がノーネクタイで法服というのは、どうも間が抜けた感じで、僕には、とても理解できない。さすがに高裁の部長判事クラスになると、どんなに暑くてもスーツにきちんとネクタイをしている。人を裁く立場にあるのだから、服装もキチンとして欲しいと思うのは僕だけだろうか。政治の世界に目を移せば、閣僚たちも全然似合わないセンスの悪いアロハもどきのシャツなんか着て、いつから日本は東南アジアになったんだ。全くたまげたことだ。

 たまげたと言えば、先日、ネットのニュースを見ていたら、あるタレントの関係する会社の横領事件の被疑者がよく知っている人間だったことだ。知っているといっても、以前関与した民事事件の相手方の男で、当方の依頼者がその男に大金を騙されたという事件で、何とか被害金を回収したが、おそらく今度こそ実刑だろうから、今回の被害の回復は難しいだろう。気の毒としか言いようがない。

 最近、立て続けに刑事事件の依頼があって、忙しくしている。その一つは、薬物事件であるが、これも常習犯で懲りないというか、交通違反で運悪く切符を切られたという程度の感覚しかなく、全く罪悪感は感じられない。確かに、薬物を使用している人間全員が、中毒になるわけではないし、他の犯罪に走るわけでもないから、ある意味で被害者無き犯罪なのかも知れない。昔、ある依頼者が言っていたが、「先生ね、シャブ(覚せい剤のこと)というのは、全てのコンプレックスから解放してくれるんですよ」と言う言葉が印象的だった。彼らに付ける有効な特効薬は無いかも知れない。

<プロフィール>
◎平手啓一(ひらてけいいち)
◎千葉県生まれの静岡育ち、中央大法学部卒業
〜ひと言〜
町の弁護士を四半世紀ほどやっております。これまでの経験から見た法律実務の盲点や新聞テレビで報道されない裏事情を僕なりの観点からコメントします。モットーは「嘘やオベンチャラは書かない」事。本音でいきますので宜しく。あとは趣味に係わる事なども随時、書いていこうと思います。

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