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次クル芸人 〜新時代に輝くホープたち〜 (Vol7 ラバーガール)

 ボケるのではなく、間違う。ツッコむのではなく、注意をする。日常のあたりまえも、ラバーガールの手にかかればクスリと笑えるコントに変わる。それを人は、「シュール」と言うが−−。(伊藤雅奈子)

 −−ネタはどうやって作っているんですか?
 飛永「完全に、2人で作ってますね。昔は、お互いが書いたものを見せあってたんですけど、そうすると、相方の審査がまずあるから、ダメ出しが出たら、そこで何時間もかかっちゃう。それなら2人でやろう、と」
 大水「新宿のカフェで作ってます。最初はマック(マクドナルド)、次にモス(バーガー)、今はカフェで、ちょっとずつグレードアップして。2時間考えて、ダメだったらやめます」
 飛永「3時間粘ることは、まずないね。だから、できなかったら、そのぶん何度も集まんないといけなくなるという」

 −−「正していくコント」は、そうやって生まれるんですね。
 大水「ベタでおもしろいのがいちばんいいと思ってるんで、じつは僕たち、“スーパーベタ”なんです、店員とお客さんとか」
 飛永「“シュール”って言われるんですけど、じつはベタ。でも、テンションが低いから、そう思われちゃう(笑)。リアリティーなことを言うと、普通、店員はお客さんに『なんでだよ!』なんて絶対に言わないじゃないですか。クレームをつけられても、店員としての対応をするっていう、それをコントでやってるだけ」
 大水「叩くとか、ずっこけるとか。いわゆる、お笑い的なベタをやってないだけで」
 飛永「できないよね?」
 大水「うん。できない。ヘタだし」

 −−『キングオブコント2012』(※1)の、対策や意気込みを聞かせてください。
 飛永「決勝戦は芸人が審査しますからね。まぁ、リアルな数字が出るんですよ。2本のネタ選び、順番はちゃんとやんなきゃなぁっていうのが、1回目に出たときに感じたんで、今年も出られたらもっと、上をめざしたいですね」
 大水「1回決勝には行けてて、次に行けたら優勝しかないと思ってたんですけど、今年は準々決勝で1度落ちて、追加合格でここまで来られた。だから、ある意味プレッシャーなく、思いきりやれるかなぁって。ライバルは…。バイきんぐとニッチェ。昔からおもしろかったバイきんぐさんの言い回しやフレーズが、最近になって世間に浸透してきたって、すごい感じるんです」
 飛永「決勝に行くっていうのを目標にして、去年の夏と今年の冬に単独ライブをやったので(※2)、優勝したいですね。今まで特に賞を獲ったことがないので、そろそろいろんな人に認めてもらいたい」

(※1)毎年秋に開催されるコント日本一決定戦で、優勝賞金は1000万。ラバーガールは2010年大会で決勝に進出して、5位。同じ事務所の東京03が2代目、キングオブコメディが3代目キングになったことから、3組目の覇者が期待される。本年度は、8月30日&31日が準決勝。決勝戦は9月下旬、TBS系列で全国生放送。
(※2)今年2月に新宿・紀伊國屋ホールで行われた単独ライブvol.7「ジェイコブ」は、DVD『ラバーガール ソロライブ ジェイコブ』(3,990円)となって発売中。本編87分+特典56分。

【プロフィール】飛永 翼(左)‘83年2月生まれ、静岡県出身。大水洋介‘82年12月生まれ、青森県出身。2001年結成。プロダクション人力舎所属。

●プロダクション人力舎presents「高校野球大好き!!ナイト2012」が9月7日(金)、阿佐ヶ谷ロフトAで開催。18時半OPEN、19時半START。出演は大水洋介(ラバーガール)、いけだてつや、早出明弘、渡部建(アンジャッシュ)/ゲスト:小関順二(スポーツライター)。チケット前売1500円、当日1800円

オフィシャルブログ http://ameblo.jp/rubbergirl-jinriki/
飛永のTwitter https://twitter.com/tobinaga
プロダクション人力舎の公式サイト http://www.p-jinriki.com/pc/

(この連載の次回更新は9月最終週)

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