−−ネタはどうやって作っているんですか?
飛永「完全に、2人で作ってますね。昔は、お互いが書いたものを見せあってたんですけど、そうすると、相方の審査がまずあるから、ダメ出しが出たら、そこで何時間もかかっちゃう。それなら2人でやろう、と」
大水「新宿のカフェで作ってます。最初はマック(マクドナルド)、次にモス(バーガー)、今はカフェで、ちょっとずつグレードアップして。2時間考えて、ダメだったらやめます」
飛永「3時間粘ることは、まずないね。だから、できなかったら、そのぶん何度も集まんないといけなくなるという」
−−「正していくコント」は、そうやって生まれるんですね。
大水「ベタでおもしろいのがいちばんいいと思ってるんで、じつは僕たち、“スーパーベタ”なんです、店員とお客さんとか」
飛永「“シュール”って言われるんですけど、じつはベタ。でも、テンションが低いから、そう思われちゃう(笑)。リアリティーなことを言うと、普通、店員はお客さんに『なんでだよ!』なんて絶対に言わないじゃないですか。クレームをつけられても、店員としての対応をするっていう、それをコントでやってるだけ」
大水「叩くとか、ずっこけるとか。いわゆる、お笑い的なベタをやってないだけで」
飛永「できないよね?」
大水「うん。できない。ヘタだし」
−−『キングオブコント2012』(※1)の、対策や意気込みを聞かせてください。
飛永「決勝戦は芸人が審査しますからね。まぁ、リアルな数字が出るんですよ。2本のネタ選び、順番はちゃんとやんなきゃなぁっていうのが、1回目に出たときに感じたんで、今年も出られたらもっと、上をめざしたいですね」
大水「1回決勝には行けてて、次に行けたら優勝しかないと思ってたんですけど、今年は準々決勝で1度落ちて、追加合格でここまで来られた。だから、ある意味プレッシャーなく、思いきりやれるかなぁって。ライバルは…。バイきんぐとニッチェ。昔からおもしろかったバイきんぐさんの言い回しやフレーズが、最近になって世間に浸透してきたって、すごい感じるんです」
飛永「決勝に行くっていうのを目標にして、去年の夏と今年の冬に単独ライブをやったので(※2)、優勝したいですね。今まで特に賞を獲ったことがないので、そろそろいろんな人に認めてもらいたい」
(※1)毎年秋に開催されるコント日本一決定戦で、優勝賞金は1000万。ラバーガールは2010年大会で決勝に進出して、5位。同じ事務所の東京03が2代目、キングオブコメディが3代目キングになったことから、3組目の覇者が期待される。本年度は、8月30日&31日が準決勝。決勝戦は9月下旬、TBS系列で全国生放送。
(※2)今年2月に新宿・紀伊國屋ホールで行われた単独ライブvol.7「ジェイコブ」は、DVD『ラバーガール ソロライブ ジェイコブ』(3,990円)となって発売中。本編87分+特典56分。
【プロフィール】飛永 翼(左)‘83年2月生まれ、静岡県出身。大水洋介‘82年12月生まれ、青森県出身。2001年結成。プロダクション人力舎所属。
●プロダクション人力舎presents「高校野球大好き!!ナイト2012」が9月7日(金)、阿佐ヶ谷ロフトAで開催。18時半OPEN、19時半START。出演は大水洋介(ラバーガール)、いけだてつや、早出明弘、渡部建(アンジャッシュ)/ゲスト:小関順二(スポーツライター)。チケット前売1500円、当日1800円
オフィシャルブログ http://ameblo.jp/rubbergirl-jinriki/
飛永のTwitter https://twitter.com/tobinaga
プロダクション人力舎の公式サイト http://www.p-jinriki.com/pc/
(この連載の次回更新は9月最終週)