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2016年夏季五輪開催都市決定 石原知事沈黙

 都庁関係者からは3日未明、石原慎太郎知事の“敗北ダメージ”を心配する声が上がった。IOC総会の会場別室で投票を見守った知事は、落選が決まるとしばらく押し黙り、落胆がありありと分かる表情で「ありがとう」と周りに声を掛けていたという。

 どんなときも強がってみせる知事には珍しい。9月18日の定例会見では、五輪招致の結果と去就についての質問を「余計なこと言わないでもらいたい」と蹴飛ばした。

 都庁関係者は「新銀行東京や築地市場移転などの難問を抱える知事にとって、精神的支柱が五輪招致だった。ビッグプロジェクトが消し飛んだあと、どう気持ちを立て直すか心配」と話す。
 知事は東京落選を受け、「応援していただいた都民やアスリートらに心から感謝を申し上げます。この間の貴重な経験を生かして、環境問題などに積極的に取り組みながら、世界の都市の発展に寄与したいと考えています。リオデジャネイロの大会の成功を心より祈念します」との談話を発表した。

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