逮捕されたのは、橿原市内のスーパー従業員の女・A(42=同市出合町)、同従業員の女・B(52=同市内膳町)と、共犯の無職の女・C(48=同市上品寺町)、同市の無職の少年・D(15)の4人。逮捕容疑は、4人は共謀し、同日午前2時55分頃、AとBが勤務する同市内のスーパーで、米や肉、野菜など276点(計8万6042円相当)を盗んだとしている。
同署によると、午前2時でBからAにレジ係を交代し、その際に、CとDがレジに商品を持ち込み、会計処理をしたと見せかけて盗んでいた。以前から、AとBがシフトに入った時に、商品が多数なくなり、在庫と売上金が合わなかったため、店側は保安員を増員して警戒していたところ、犯行に及んだ。防犯カメラの映像などから4人を割り出した。
4人は容疑を認めており、AとBは以前に勤めていた同市内の別の店でも、11年12月頃から今年2月まで、同様の手口で盗みをはたらいており、2人は「合わせて100回くらいやった」と供述。CとDは今年2月頃から犯行に加わっていたという。同署では余罪を調べている。
万引きされたならともかく、従業員が主導的立場に立って、商品を盗み出していたとは、被害に遭ったスーパーとしては、泣くに泣けない。こうなると、AとBは盗みをはたらくために、スーパーに勤めに出ていたといわれても仕方あるまい。
(蔵元英二)