逮捕容疑は、同日午後10時半頃、風俗営業の許可がないのに、同店内で従業員の少女(17)に男性客(20)を接待させたとしている。
同署によると、女性従業員は路上で、「一緒に飲もう」と“逆ナン”したり、インターネットの出会い系サイトに「暇だから飲める人募集しています」などと書き込んで男性客をゲット。従業員であることを隠して、引っかかった男性を勤務先の店に連れて行き、客とともに飲食し、自分の分の代金も支払わせていた。女性従業員は客の男性としばらく酒を飲んだ後に姿を消したケースもあった。最高で12万円請求された男性もおり、同店はぼったくりガールズバーだった。
従業員の男は「少女は従業員ではない」と容疑を否認しているという。
同署には、今年4月以降、同様の被害相談が相次ぎ、同店など系列3店を、ぼったくり防止条例違反(不当な取り立て)の疑いなどで捜索した。3店とも、18歳未満の少女ばかりが働いていた。
飲食店などの客引きは、風営法や府迷惑防止条例で制限を受けている。県警ではこの逆ナンが、客引きの取締りから逃れるための新たな手口とみて調べている。
少女に誘われれば、つい付いて行きたくなるのが、悲しいかな男の性。それをうまく利用した悪質な手口といえる。
(蔵元英二)